「新人ではなく、同僚として対等に見てくれる」 iOSエンジニア・金高倭士|私たちがメルカリで働く理由
「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションを掲げるメルカリグループ。そのミッションの実現には「人」の力が欠かせません。多様な価値や可能性を見出すためには、バックグラウンドも価値観も多様なメンバーの力が必要だと考えているからです。
それは、新卒採用においても同じです。メルカリグループには、毎年バックグラウンドの異なる新卒メンバーが集まってきます。本連載「私たちがメルカリで働く理由」では、そんな多種多様な新卒メンバーに、なぜメルカリで働き、なにを目指すのかを聞きます。
今回取り上げるのは、2024年4月に新卒でiOSエンジニアとして入社した金高倭士。学生時代から約6,000人が利用するアプリを開発したり、カンファレンスで登壇したりと、エンジニアとして活躍していた金高が、ファーストキャリアとしてメルカリを選んだ理由とは。
大学時代に、約6,000人が利用するiOSアプリを開発
──まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
iOSエンジニアとして2024年の4月に新卒入社した金高倭士です。大学入学後からiOS開発を始めたので、開発歴は6年となります。
現在所属しているのは、『メルカリ』の出品商品と、製品情報を紐付けるチームです。最近だと「Product Page」という製品カタログページを作りました。例えば「iPhone 12を購入したい」と思ったとき、Product Pageを経由すれば、出品されている製品のバッテリー最大容量や価格を比較しながらお買い物ができる、というものです。
──エンジニアを目指した理由を教えてください。
小さい頃からパソコンが好きで、中高時代は「パソコンに詳しい人」と周りからは認知されていました(笑)。その頃から「将来はエンジニアになりたい」と思い、情報学部のある大学に進学。同時に、大学の公式アプリを作るプログラミング部に入部しました。
──大学の公式アプリとは具体的にどのようなものでしょうか。
大学に在籍する約6,000人の学生が利用する、出欠管理や時間割確認ができるアプリです。
当時は、僕を含めた3名の学生エンジニアと、PdMとして関わってくれている大学の職員1名の計4名でiOS・Androidアプリの開発をしていました。大学の職員が参加しているとはいえ、開発の主体は学生である僕たち。大変なことも多かったですが、社会人になった今も「少人数で6,000人が利用するアプリを開発・運用した経験が活きているな」と思うことは多いですね。
メルカリなら年次や経験に関係なく、いろんなことに挑戦できる
──金高さんは、インターンを経てメルカリに入社しましたよね。どのような経緯で、メルカリに興味を持つようになったのでしょうか。
大学1年生のとき、「iOSDC Japan」という技術者向けのカンファレンスに参加して、メルカリのエンジニアが登壇しているのを見たんです。そこではiOS開発の新アーキテクチャを発表していたのですが、「これが最先端の開発現場なのか…!」とものすごく衝撃を受けまして。
「僕も最先端の現場でプログラミングをしてみたい」と思ったんです。そのためにはまず技術力を身に着けなければいけない、とiOS開発にのめり込んでいきました。メルカリのインターンに参加したのは、そこから4年後の大学院1年生のときです。
──大学1年生の時点で、すでにメルカリに興味を持っていたのですね。
そうですね。実際にインターンに参加してみて、最先端の開発現場であることはもちろん、巨大な組織でありながらチャレンジを続けていること、そして若手もオーナーシップが持てる環境であることを体感でき、より「メルカリのエンジニアになりたい!」と思うようになりました。
──「巨大な組織でありながらチャレンジを続けている」「若手もオーナーシップが持てる」と感じたことについて、詳しく教えていただけますか。
僕がインターンをしていたころ、メルカリではアプリのコードベースを刷新する「GroundUp App」プロジェクトを進めていました。こんなに大規模なアプリを1から作り直す意思決定ができる組織ってすごいな、と純粋に感心しましたね。
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またメルカリでは、「インターンだから」「学生だから」とお客さま扱いは一切せず、同じチームの一員として、対等に接してくれました。その環境がすごく刺激的で。ここなら年次や経験に関係なく、エンジニアとしていろんなことに挑戦できそうだとワクワクしたんです。
新卒入社3日目で、プロジェクトのリーダーに抜擢
──メルカリに入社して約半年が経ちました。中から見たメルカリの印象を教えていただけますか。
最近は、「技術的な目線とプロダクト的な目線のバランスが良い」と感じる場面が多いですね。将来のことを考えて負債になりにくい開発をしながら、ユーザーがより使いやすいUI/UXに仕上げることにも手を抜かない人たちばかりです。
──先ほど、「若手もオーナーシップが持てる」という話がありました。それは入社した今も感じていますか?
はい。一つエピソードをお話しすると、入社3日目でとあるプロジェクトのリードを任されたんですよ。
──入社から3日でリーダーに…!?
メルカリでは、お客さま同士で気軽にやりとりができるように「コメントテンプレート」を用意しています。そこに、新しいテンプレートを一つ追加するという小さなプロジェクトだったのですが、「入社したばかりの僕がリードを!?」と驚きましたね(笑)。
──入社してすぐにオーナーシップを持たせてくれるのは嬉しい一方、プレッシャーも大きかったのではないですか?
そうなんです。入社したばかりの自分が、こんな大事なことを決めていいんだろうか…と不安でした。先輩に相談したら「あなたはプロだから大丈夫。1歩踏み出してごらん」と言ってくれて。そこから恐る恐る自分の意見を言い始めたら、先輩たちは僕の話を真剣に聞いてくれるし、“新人”ではなく“同僚”として対等に接してくれる。それがすごく嬉しかったです。
経験豊富な先輩たちと対等に仕事をすることは、プレッシャーもあります。でも、早くから挑戦したい人にはすごく良い環境だと思いますね。
──新卒入社した同期についても教えてください。いろんな方がいるとは思いますが、「ここは共通しているな」と思う点はありますか?
エンジニアの同期は30人いるのですが、みんなそれぞれの分野でプロフェッショナルだな、と思います。あとは先ほど「メルカリにはプロダクト目線と技術目線のバランスが良い人が多い」と話しましたが、新卒メンバーにもそれを感じますね。
──新卒時からそのバランス感覚を持ち合わせるのはかなり難しいのではと思うのですが、金高さんはどうやって身につけたのでしょうか?
僕の場合は、大学時代のアプリ開発の経験が大きいです。ただ「作って終わり」ではなくて、ユーザーがいて、使い続けてもらうための工夫をしなければいけなかったので、考えることもやることも多くて大変でした。でも入社前にその経験ができたから、メルカリの仕事にも大きなギャップを感じずに入っていけたのかな、と思っています。
iOSエンジニアとして、もっと尖っていきたい
──大学時代の経験が地続きとなり社会人になっても活きている、というのは素敵ですね。最後に、今後チャレンジしたいことを教えていただけますか。
メルカリのエンジニアとしては、大規模なプロジェクトをリードできるようになりたいです。この半年間で、小規模のプロジェクトやプロジェクトの一部分に対しては、オーナーシップを持って取り組めるようになりました。でも、大規模なプロジェクトはまだまだ。技術的にもプロダクト的にもリードできるよう、もっとスキルを磨いていきたいです。
仕事以外でもいろんな開発にチャレンジしたいですし、「メルカリのエンジニア」という肩書ではなく、個人としてもカンファレンスなどの登壇機会を増やしたいです。ちなみにメルカリには、オライリー(技術書の出版社)の電子書籍が無料で閲覧できたり、カンファレンス参加費の補助があったりと、エンジニアの技術力を高めるためのサポートが豊富にあるので、僕もよく活用させてもらっています。
最近は、Swiftのコンパイラの開発や、コントリビュートに挑戦もしています。社内外問わず腕を磨いて、iOSエンジニアとしてより技術力を尖らせたプロになっていきたいですね。