ボーイング社が、空飛ぶ車のプロトタイプが試験飛行中に成功
ボーイング社が、同社の空飛ぶ車のプロトタイプが試験飛行中にわずかに空中でホバリングしたと発表した。ボーイング社の30フィート(9メートル)の航空機(部分的にヘリコプター、部分的に一部ドローン、一部固定翼機)は、地上から数フィート持ち上げ、マナサス、バージニア州の空港で空中にいることの1分未満の後に軟着陸をした。
今後の飛行では、前方、翼を使った飛行をテストする予定だという。
ボーイング社のビジョンである「低ストレス」モビリティ(同社のマーケティング資料では「低ストレス」モビリティと呼ばれている)の主なハードルは、従来の車道交通と空飛ぶ車のフリートを融合させるために、数々の重要な安全性と規制上の問題を解決することにある。
ボーイング社は、新興企業SparkCognition社および米国連邦航空局と協力して、3次元高速道路用の交通管理システムの開発に取り組んでいるほか、自律走行車の波が建物の周囲を安全に移動できるようにするための規制フレームワークの開発にも取り組んでいるという。
ボーイングは、昨年、マナサスに本拠を置くオーロラ・フライト・サイエンス社を買収し、エアモビリティへの投資を加速させている。また同社はオーロラ社と共同で、 Uberとパートナシップを結んでおり2023年頃にスマートフォンを介して空飛ぶタクシーを呼び出せる空飛ぶタクシー事業UberAIRサービスをリリースするために取り組んでいる。
競合他社は、すでに多数の空飛ぶ車の試験飛行を実施しているという。例えばエアバス、18個のローターで動く小型ヘリコプターのようなドローンタクシーをテストしているヴォロコプター、固定翼機に変身するストレッチリムジンのコンセプトを持つエアロモービルなど、多岐にわたる。
昨年飛行試験を完了したVertical Aerospace社は、複数の乗客を乗せることができるパイロット機で、今後数年のうちに都市間の短距離飛行を提供することを目指している。