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『内村文化祭‘24還暦』を観て。

11月1~3日の三日間におこなわれた内村文化祭を観たので、その感想をつらつらと書き連ねていきます。

まず、僕が行ったのは
・神奈川公演初日(金)19:00~
・神奈川公演2日目(土)18;00~
・神奈川公演千秋楽(日)18:00~
の計3公演。

2日の昼公演も当選しましたが、リセールに出してしまいました。
計5公演中の3公演を見たのでコントごとに備忘録も兼ねて感想や詳細を書いていきたいと思います。
順番は前後してしまうかもしれませんがご了承ください。


●オープニング

スクリーンには内村さんの還暦を迎えてのお気持ち表明がスターウォーズのようにスクロールされて表示されていく。
「千葉に向かう深夜のロケバスで23:59→00:00に日付が変わり29歳から30歳になった瞬間、もう20代は戻ってこないんだということを痛感しました。」
この気持ちにとても共感しました。
なんだか一気に「大人」になった気がするんですよね、30代って。
あの何とも言えない不安感。僕も恐ろしく思っていました。
「1992年にルーマニアのブカレストで行われた「デンジャラス・ツアー」のマイケルジャクソンの登場をやりたいので大きな拍手と歓声とともにご起立ください」のあと、九州男児姿で登場するウッチャン。

そう、ウッチャンが目の前に飛び出てきました。
びっくりです。昭和~平成のお笑いで懐かしい気持ちになりました。
笑う犬、内村プロデュース、ウリナリ、のウッチャンがいます。3回見ても感動しました。
ペンライトや光るうちわを持ったおばちゃんたちが多いな、と思いました。
持ってくればよかった…です。
歓声は2日目の夜が一番男性の声が大きくて、千秋楽が一番迫力がありました。

九州男児の「スタート」の掛け声と天上にあげた手の合図ではじまる内村文化祭。

最初はウッチャンが見かけた

●「リュック」にまつわる町の人々の切り取り。

階段から(わざと)ころげ落ちるウッチャンにびっくりしました。
ルシファー吉岡さんが扮した大きなリュックを背負ったおじさんに対して「奴隷みたい」という単語が出てきた際には笑っていいのかどうかわからず…失笑でした。
存在しそうで僕は見たことが無い町の人々、とても面白かったです。


次はラランド サーヤさんとの

●「素敵にイングリッシュ」のコーナー。

タイトルはうろ覚えです。泣
英語教育番組の進行役に扮したオーバーオールを着た金髪ボブのサーヤさんとワクワクさんみたいな恰好をした英検4級に59回落ちた還暦おじさんこと「ウッピー」が日本語に聞こえる英語ですったもんだするコント。
サーヤさんの英語の発音、顔芸にとても感心しました。
汚い英語でお互いに罵り合うクダりは毎回面白く、3公演とも少しずつ言い回しや突っ込みが違う内容でした。
個人的に千秋楽のサーヤさんのウッチャンに対して「南原じゃない方」「じゃない方芸人」というイジりで会場が揺れるくらい笑いに包まれました。

●ちょっと違うと意味が変わってくる昔話

ウッチャン・ルシファー吉岡さん・勢登健雄さんの朗読劇。
「ヘンゼルとカテーテル」など言葉がちょっとだけ変わると意味が全然変わってくる昔話。
「みにくいまひるの子」に関しては「大丈夫??」とひやひやしましたが、オチは全然違って安心しました。
ウッチャンはこういうひやひやするネタもするんだな、と思いました。

●フリートーク(志田こはくさん)

初回の熊本公演では「地理に弱い」ということが判明したらしく、
・神奈川公演初日:関東5県の位置
・神奈川公演2日目午後:北陸3県位置
・神奈川公演千秋楽午後:これまでの公演を振り返って九州とついでに四国の県の名前
全然答えられなくて可愛かったです。
この子は大物になるぞ…そう予感せざるを得ないくらいインパクトのある女の子でした。
宣材写真よりも実物の方がはるかにかわいいです。
ウッチャンが息子さんと一緒に見た最後の特撮ヒーローのヒロインっていうところもまたエモいです。

●ラランド:ミュージカル

単独でもやっていたミュージカルネタをブラッシュアップしてより面白くなっていました。
やはり何回観ても面白いですが…ニシダは5月の単独公演「爆爆」から更に太っていて衣装がパツパツ。
下半身の大きさにびっくりしました。大鶴肥満さんやぐんぴぃさんを笑っていますが、他人ごとではございません。
そして千秋楽では「愛の歌」というセリフを「恋の歌」って言い間違えていました。
サーヤさんの軌道修正力には脱帽です。
ウッチャンファンがほとんどだと思うのですが、全公演大ウケで僕まで嬉しくなりました。

●てる散歩

こういう幕間映像って定番なんですね。
あまりラランド以外のお笑いを生で観たことが無いので、新鮮な気持ちで観れました。
ウッチャンの好きな映画のロケ地・聖地巡礼は足の負傷で観ることができませんでしたが、昔に書いたコントを一人でやる貴重映像でした。
「そう、左心房!」
還暦おじさんの自撮りロケ、とってもほっこりしました。

●ウッチャン長男(10)の再現物まね

去年はWBCの大谷翔平の「憧れるのをやめましょう」を完コピする息子さんの真似で
今年はリビングで野球をする息子さんの真似。
可愛らしいですね、本当に息子さんが「そこ」にいるのかと思いました。
2日目の夜公演ではバッティングマシン、千秋楽では本棚の写真立てを壊していました。
ウッチャンナンチャンの仲良し2ショットが入った写真立てが壊れていましたが…何かの暗喩なのでしょうか。怖いです。

●ヘルメットおじさん

これまでの公演を振り返ってヘルメットおじさんの一人しゃべり。
・昔話「家具屋姫」はスタッフさんには滑ってたが、会場は大ウケで嬉しかった話。
・マイケルジャクソンの登場で予想以上の拍手で嬉しかった話。
・熊本公演の会場が予想以上に大きくて震えた話。
・アンケートを見てしまい、カーテンコールが1位なことに落胆した話
等など、面白おかしく話してくれました。
踊りたくなってきたから踊っちゃおう!ということで
Taylor swiftのShake it offを踊って後半戦スタート!
会場に降りてきたウッチャンにみんな大興奮でした。

●インザモーニング

20歳の娘るり(志田こはくさん)をお父さん(ウッチャン)毎朝徒歩で駅まで送るコント。
ウッチャンらしい普通のおじさんの演技。
志田こはくさんの普通の女の子の演技。
最後のお見送りという内容でしたが…なぜか涙が出そうになりました。
父「お父さん、温泉に行きたい。草津とか!」
る「草津?どこ?私、地理が弱いって言ってんじゃん!」
という会話があったのですが、勢登さんの入れ知恵で、いきなりかましてきたらしいです。
役者さんってすごいですよね、鋼のハートです。
毎回オチではニシダが出てくるのですが、
千秋楽の昼の部ではニシダがルシファー吉岡さんになって大ウケだったとか…見たかったです。
夜の部のオチではニシダと相撲をとるウッチャン。ウッチャンをぶん投げていましたね。

●内村ダンサーズ

これまでダンスの良さが全然わからなかったのですが、とても楽しかったです。
なんか、こう…
皆が笑顔で踊っているのがとても素敵でした。
内村ダンサーズの皆さま、初回からウッチャンを支えてくださりありがとうございます。

●縮小戦隊 サクゲンジャー

出演者全員の戦隊モノコント。
ヒーロー役の勢登健雄さんの安定感のある役作りや、志田こはくちゃんのアドリブ力…
神奈川公演初日で志田こはくさんの仮面が逆につけていたり、「変身ポーズをしっかりやれ!」の内村さんの無茶ぶりに全力で応え、しっかり滑ってもやり通すメンタルには脱帽です。
サーヤさんとの絡みなど、これまでのコントの伏線を回収をしていく内容も盛り込まれていて、何回観ても新しい発見があって面白かったです。

●てる散歩2

広島の尾道では足が痛くなって撮影を断念してしまった散歩を、横浜のみなとみらいを散歩してく内容でした。
あそこにあれがあって~…あの時はこうで~…みたいな。
みなとみらいって、今でこそ綺麗ですが、昔はすごかったんですか?匂い?臭い?が。

●ウッチャンの良くわからない習性

・蝉の死骸を裏返すウッチャン
・水泳で25m無呼吸&25m顔出し全力水泳ウッチャン
・星を数えて星の数だけ生きられる
 最後に月に向かって「カン」と舌を鳴らすウッチャン
らしいです。可愛いですね、僕も還暦を迎えても心は若くいたいです。
今日から月を見かけたら舌を鳴らそうと思います。

●宇多田ヒカルautomatic remix

8月の宇多田ヒカルのライブに行ったらしいウッチャン。それに感化されて踊りたくなったのでみんなで踊ります。ってことで出演者全員で踊っていました。
礼賛のライブでもサーヤさんがautomaticをカバーしていたので、automaticに縁があるな、と勝手に思ってしまいました。
終始、サーヤさんを横目で見ているニシダ。千秋楽ではちゃんと前を見て踊っていましたね。
ダンスをするラランドはとても貴重なので、それだけでも観に来た甲斐がありました。

●カーテンコール

毎回5回もカーテンコールをやるんですね。
2日目夜公演では6回やりました。(笑)
千秋楽では内村ダンサーズの皆さんが赤いスタジャンの裏に「還暦おめでとうございます」
出演者全員のTシャツに「コント人生」と張り付けられたサプライズ演出。
最近、涙腺が弱い私は涙してしまいました。
茶番だから帰ってもいいとのことでしたが、帰る人はいなかったです。(笑)
さすがアンケート1位のカーテンコール! 

ホールの裏にあるクラフトビール屋さん
控えめに言って最高でした。

⚫︎最後に

3回の公演を通して思ったことは、「観れるものは全部観たほうがいい」
ということです。
アドリブや公演ごとの「お決まり」「流れ」があることに気づけたりします。
3公演ともとても楽しかったです。初回と千秋楽は観たほうがいいです。

「また来年」と内村さんが言っていました。
来年も行くぞ…!!!と強い気持ちをもっていこうと思います。
熊本県人吉市にも行ってみたいな。

余談ですが、
内村文化祭が終わって翌日、ラランド ニシダと尾崎世界観さんの「尾崎ニシダラジオ」のイベントにてニシダが裏話的なこともちょっと語っていました。
「内村さんが毎公演前にオエッと何回もえづいていた」らしいです。
ウッチャンクラスになっても緊張だったり不安だったりするんだ、と思ったと同時に、それを感じさせなかったウッチャンに感動しました。


ラランドにまみれた連休4日間でした。
サーヤさんはNHK5時間生放送。すごいですね…。ニシダも個人の仕事が増えてきてなんだか嬉しい。

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