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【RUG】フェーズ

RUGのフェーズって実は注意点があります。(設備)
初心者が陥りがちな点を踏まえつつ、フェーズについて説明します。
ここではRUG公開Template v2.0をベースに解説します。


フェーズ

フェーズ

見慣れない「ドキュメント」があります。こちらが要注意となります。
上が「古いフェーズ」下が「新しいフェーズ」になり、並び替えができません。入れ替えるときは、挿入と結合をうまく使いこなす必要があります。

フェーズの初期状態

フェーズフィルタ

フェーズごとの表示パターンを設定してあります。「上書き指定による」は、フェーズのグラフィクスの上書きで指定した色で表示されます。
既設は青に。解体は赤で。仮設は青で。みたいな色分けができます。うまく使えば、既設→解体→仮設→新設のようなステップを色分けと表示切替で表現することができます。

フェーズフィルタの初期状態

グラフィクスの上書き

基本線分だけを設定します。塗りには、マテリアルのシェーディングの色が反映されるため、既存に灰、解体に赤、仮設に青を設定されています。色を変えたいときは、マテリアルを編集します。

グラフィックスの上書きの初期状態
新設既設解体仮設の組み合わせ(すべて表示)

注意事項

「ドキュメント」に注意すること

普段フェーズに触れることがない場合、フェーズを意識せず、「ドキュメント」フェーズに作成してしまうことがある。過去のオブジェクトを表示できても未来のオブジェクトは表示できない。

「部屋」や「スペース」は、フェーズ毎に存在する。フェーズ間の行き来させることはできない。誤って作成した場合は、フェーズを統合するなり修正には手間がかかる。

そもそも「ドキュメント」は、v1.8時代の名残である。
v1.8のテンプレートでは、「ドキュメント」に凡例用のファミリがたくさん配置してある。過去のインスタンスを集計しない、非表示にすることは難しく、最新の未来に凡例ファミリを隠して配置しているのだ。(たぶん)

v1.8に存在する凡例用ファミリ
v1.8では平面図ビューとして、ファミリを凡例に利用
v2.0では凡例ビューとして、凡例はすべて線分・詳細項目に

フェーズフィルタとフィルタ

フェーズは、上から4番目に優先度が高い。しかしフェーズよりフィルタの方が強いため、フィルタで色付けした要素には、このフェーズフィルタが効かない問題がある。(ただしテクスチャ/リアリスティックにはフィルタの塗りが効かないので、純粋にマテリアル色となる。透明度は効く…ややこし)
詳細はこちらの記事を参考にして頂きたい。

また透過は、フェーズフィルタで40%、フィルタで40%とすると…40%×40%≒16%(たぶん)となるため要注意。透過度を合わせるのは難しい。ちなみに透過はBIM360の表示には反映されないので、なるべく使わないのが吉である。

個人的な見直しポイント

RUGテンプレートから見直したいと思うポイント。直すかはさておき…

  • 「ドキュメント」の削除

  • グラフィックスの上書きの色の変更、既設など組み合わせが悪い

  • フェーズフィルタの名称は、社内基準に合わせる

  • フィルタで色付けしている要素の見直し
    (フェーズフィルタが効かないため)

など…

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