【Revit】パラメータの種類と使い分け
パラメータって難しいですよね。
様々なパラメータをどのように整理して、使い分けを考えたらよいか。まとめてみました。まずは、各種パラメータの違いの理解。公式回答のコチラが非常にまとまっている。(ヘルプに格上げしてほしい)
いやーこれだけじゃわからない人のために
公式より優しいRevit Labさんのまとめ。本当にありがとうございます。種類を抑えるならこれがホント一番わかりやすい。
2つの視点で整理する
では、たくさんあるパラメータをどのように整理すべきか。
① 「プロジェクトパラメータ」か「ファミリパラメータ」か?
② 「共有パラメータ」にするか?
① 「プロジェクトパラメータ」か「ファミリパラメータ」か?
この2つの挙動は、大きく異なるため、違いを整理する。ここで勘違いしやすいのは「ファミリパラメータ」とは「ファミリが持つパラメータすべて」を指し、下記に示すパラメータ単体(赤枠)ではなく、ファミリが保有する全てのパラメータ(青枠)を示す。
上記の違いから、原則として下記の使い分けを考える。この割り振りを間違えると、プロジェクト上でファミリに使用しないパラメータが表示され、扱いにくくなる原因となるため十分注意して割り当てる必要がある。
原則としてファミリ側にパラメータを持たせる
社内基準や施主指定でなくとも、原則としてファミリ側に持たせることを考えること。パラメータの並びをコントロールしたい
ファミリ側に持たせたパラメータは、並べた通りにプロパティで表示される。使い勝手を考え、並びをコントロールしたい場合は、ファミリ側に持たせるべきである。ファミリに初期値を与えたい
ファミリ側に持たせることで初期値をもたせることができる。ファミリごと、タイプ毎に初期値を与えておきたい場合は、ファミリ側に持たせるとはいえ、都度都度ファミリにパラメータを与えるのは面倒だ
大量のファミリに対するパラメータ付与は、手間がかかるためアドインを利用すること。(DiRoots.one / RushForthTools)
プロジェクトとして決まる物事
機器番号など、プロジェクト内における表示コントロール目的など、初期値が不要なパラメータシステムファミリ関連
部屋やスペース、配管やダクトなど【例外】フィルタで利用したいパラメータ
上記の原則とは別に、「フィルタ」利用するためには「プロジェクト」パラメータとして登録する必要がある。
② 「共有パラメータ」にするか?
共有パラメータ化すると判断するポイントを下記に列記した。
○○標準パラメータとして運用するため
社内基準や施主指定のパラメータを管理目的で共有パラメータ化する。集計するため
複数のファミリ/プロジェクト間で共通の項目を集計するためタグ表示するパラメータ
共有パラメータ化しないとタグに表示ができないため
まとめ
noteの限界を感じる今回…まとめは、下記の表で締めくくる。
パラメータの種類による違いは、公式回答に追記した項目を赤字で記す。なるべく「ファミリ側」に付与することを優先で考え、「フィルタ」を使うか「タグ」を使うか…と考えて、プロジェクトパラメータは必要最低限の登録とすることを推奨する。
※プロジェクトパラメータ「計算式の追加」は、「不可」に修正(240816)
おまけ
共有パラメータ:プロジェクト
プロジェクトパラメータに関する困った挙動をご紹介。「共有パラメータ:プロジェクト」は、プロジェクト側に共有パラメータを持つ場合に表示される。そのため、別のカテゴリに関連付けしても…ポップアップには、「共有パラメータ:プロジェクト」と表示される。
では「プロジェクトパラメータ」なのでフィルタができるかというと…NG…フィルタをかけるためには、カテゴリを関連付けする必要がある。
パラメータの並び順
「ファミリ側」にパラメータを持たせる利点に並び順をコントロールできる点がある。使い勝手を重視するパラメータは、ファミリ側に持たせるべき。
フィルタの裏技(バグ)
プロジェクトパラメータとせずにフィルタを使う方法があるにはある。ただしバグ技なため、操作によってはリセットされてしまうため、使える手法ではない。( ´∀` )
① プロジェクトパラメータに共有パラメータを登録
② フィルタを作成
③ プロジェクトパラメータを削除
④ フィルタには残っている…
ただし…
⑤ フィルタの名前や何か変更を加えるとリセットされる
フィルタのルールは有効に利用することができる。