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シェムリアップ旅行③ 3日目 クレン山、ベンメリア寺院、トンレサップ湖ツアー
海外旅行に来ると、せっかくなので少し遠方に足を延ばしてみたくなる。でも自力で行くのは少し不安なので、ツアーを申し込みしがち。
もともとシェムリアップ市内からやや遠方で行ってみたかったのは、トンレサップ湖だけだったのだが、せっかくなので他の場所にもいろいろ連れて行ってもらえるツアー「クレン山、ベンメリア、トンレサップの日帰りツアー」を選んだ。これが思った以上だった。
ココナッツカップケーキの試食
パームシュガービレッジでココナッツカップケーキを作る様子を見学した後、出来立てアツアツのカップケーキを1つもらう。外は暑いし、物売りたちに囲まれるので、車の中で食べる。中にココナッツのドロッとしたクリームがフォンダンショコラのように入っていた。カップが紙ではなく、バナナの葉っぱで作られているのが、エコでなんともいい感じ。
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プノン・クレン アンコール・ワットの石はここから運ばれた!
クレン山。アンコール・ワットを形作る石はこの40㎞程離れた岩山から、ゾウに載せて運ばれたようだ。崖の淵に座ってみる。ガイドさんはお母さんが悲しむから僕はやらないと冗談交じりに言った。私の母も高所恐怖症なので、こんなところに座っている写真を見せたら叱責されそうだ。けど、かなり良い眺めを楽しめる。
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岩を掘って作られた涅槃像を見たり、1000 シヴァ リンガの川底に寝そべった神像を見たりした。この神像は水の量が多いと見えづらいらしい。訪れた際は水も少なく水流も穏やかで、見えやすい状態ではあったけれど、私の目はその姿を捉えるのにまあまあな時間を要した。神像の場所を知らないと個人で見つけるのはかなり難しいだろう。
滝の麓でピクニックランチ
滝で水浴びがしたい人は水着を持ってきてくださいとツアーの案内に書いてあったのだが、荷物が増えるのが嫌で足だけチャプチャプしようとタオルだけ持っていく。小川や滝などを訪れると、いつも少しだけ水に入ってみたくなる。水着を持っていかなくて良かった。私が上手く着替えられそうな場所は見当たらなかったから。
ガイドさんが道中で調達したグリルチキン、揚げ春巻き、ジャスミンライスを広げてピクニックランチ。果物はマウンテンバナナとドラゴンフルーツと竜眼。ベトナムに5年住んでいるので、果物に目新しさはない。
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ベンメリア寺院
ここもタ・プローム寺院同様に木に覆われた神秘的な遺跡。アンコール・ワットほどではないけど、美しい彫刻が施されているのが少し残って見える。この場所は天空の城ラピュタの雰囲気に似ているらしいが、このジブリ作品を見たことがないので分からない。この寺院は崩壊状態で、観光用にしっかりと足場が組まれている。その静けさと雰囲気はまるで秘境の地ようだ。
乾季のトンレサップ湖
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カンポンプロック村。高床式住居が建ち並ぶ。乾季も終盤なので、水位が低いというか水がないので、住居の全貌が見える。無数のボートが地面に転がっている。ツアー内容にボートクルーズって書いていたよね?って心配になる景色。
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湖に近づくにつれ、川に少しずつ水が見えてくる。無事ボート乗船。でもボートは泥を掻き分けながら進んでいるようだった。
湖に出ると、遠くに水平線が広がっている。海のような湖と言われているのが分かる。水上レストランなのかカフェなのか忘れたが、そこに一時下船する。ここは乾季でも水に浮かんでいるらしい。17時前。もうしばらくここに佇んでいれば、綺麗なサンセットが望めそうだと思ったが、あまりにもすることがないのと、暑さと長時間のツアーでくたびれているので、ツアー一行はすぐさま船に戻る。
水位が低すぎたのだろう、途中で船が動かなくなる。船頭さんは船の外に出て、人力で動かそうとする。村から子供達まで、手伝いをしに駆けつける。この村の子供たちは、学校に行かず、船の動かし方や漁を学んで生きていく子もいるようだ。
船頭さんにチップを手渡すと、それを目撃した村の子供たちが私の周りに集まってきて、お金をせがまれる。ベトナムでもそうだが、1人にあげるときりが無いので、鞄をしっかり抱きかかえながらバスに乗り込んだ。一緒にツアーを回っていたオーストリア人の男性が、鞄からビスケットの袋を取り出して1人の少年に渡すと、その少年はそれをしっかり握って一目散に駆け出した。集まってきていた子供たち全員が、そのお菓子を分けてもらおうと少年を追いかける。1枚の紙幣は複数人で分けっこできないけれど、お菓子なら可能だ。いい方法だなって思い、自分も持っていた未開封のお菓子をあげれば良かったと反省。ただし、ベトナムでの経験上、なにかを渡したり物売りから買ってあげたりするのは、その場を退散する直前だけがベスト。でないと、始終たかられることになる。
この村は浸水期こそ見どころがあるのだろう。シェムリアップ3日目にトンレサップ湖だけ自力で行ってみようかと考えていたが、やめておいて正解だった。ここだけ見ていたら、ちょっとガッカリな1日になっただろう。思いがけない景色を見たり、個人ではできないようなことが体験できたのでツアーを申し込んで間違いはなかった。