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【ベトナム国内旅行】ホーチミン市からファンティエット


ファンティエットの過ごし方

ファンティエットはベトナムのビーチリゾートのひとつ。ホーチミン市からはバスで3時間程。他にも交通手段はあるかもしれないが、恐らくバスで行くのが最も容易だと思う。

快適に旅するために、少々ラグジュアリーなバスで行くのがおすすめ。リクライニングも十分にできるし、足元も広い。座席のシートも疲れにくい感じ。

ファンティエットに行くなら、ビーチ沿いでプライベートビーチがあるホテルがおすすめだ。バンガロー式の部屋で、部屋からビーチが直結しているようなところでも、通常日だと1泊の宿泊代は十分に手が出せる範囲。手頃な価格でプチ贅沢気分が味わえる。

特に海に入りたい人は、ビーチが隣接しているホテルを選ぶのが良いと思う。ホテルから海がどれだけ近くても、場所によっては漁港のような海で、とても海水浴が楽しめるような海ではない場合がある。

リゾート地に行けば、プールやビーチでビーチチェアに寝そべって、本を読んだり、ただ寝ているだけの欧米人なんかを多く見かける。ファンティエットも同様だ。こうやって長閑な休暇を過ごすことにかなり憧れがある。と言いながら、旅行に来たら緻密なスケジュールで時間いっぱい出来る限り行動しないと落ち着かない性分である。

そんな私の1泊2日のファンティエットでの過ごし方がこちら。

1日目
朝8時頃ホーチミン市を出発。お昼ごろにファンティエットに着いたら、ホテル近くで昼食を食べて、14時頃から砂丘のツアーに出発。
夕食は海沿いの(Nguyễn Đình Chiểu通りに多くある)シーフードレストランで食べる。

2日目
朝からホテルのプールや近くのビーチに行く。その後部屋に戻ってシャワーを浴びてから、観光地へ。
お昼ご飯に再びシーフードを食べて、15時ごろファンティエットを出発しホーチミン市に戻る。

1泊2日でファンティエットに行くと話すと、日数が足りないなどとホーチミンに住む日本人のおじさま達に言われたのだが、日常の喧騒から逃れてのんびり過ごす時間を2日以上求めなければ、これで恐らく十分だと思う。

ファンティエットに行くならおススメ!ジープで巡るプライベート砂丘ツアー


白い砂丘

2人以上じゃないと予約できないが、このツアーは先ずプライベートツアーというのが一つ良い点だ。
ホテルまでジープが迎えに来て出発。なかなかのスピードでジープが道路を走る。
最初にSuối Tiên(Fairy stream)と言われる小川を裸足で歩く場所に行く。ドライバーさんは、入り口で待っているから4、50分後に戻ってきてと言う。この小川、終着点までどのくらいの距離でどのくらい時間がかかるのか分からないので、時計を見ながら20分ぐらい経ったら戻ろうと思うのがベスト。ツアーで来ている人の目安の場所は、すこし開けた場所に着いたらそこが折り返し地点かと思う。ただ先ほども述べたように、プライベートツアー。多少の遅れで他人に迷惑をかけることはない。

白い砂丘に向かう途中に何か所かフォトスポットで停車する。私はあまり自分が写る写真にこだわらないというか、記念にその場その場で1,2枚撮れれば十分なのだが、このツアーのドライバーさん達、50代ぐらいのベトナム人のおじさんなのだが、かなり写真を撮ることに熱心だ。いろんなポーズを指示され、スマホカメラの機能を諸々調整し、何枚も写真を撮る。1人ずつ撮った後は、2人一緒にとか。もう要らないですと言いたくなるけど、ドライバーさんが一番楽しそうなので言い出せない。

白い砂丘に到着すると、バギーに乗ることができる。別料金で2人乗り(ドライバーと3人になる)で1台60万ドン(3,600円)。少々高いと感じるかもしれないが、利用せずに砂丘内を自力で歩くのはなかなか大変だと思う。バギーの停車スポットは何か所かある。バギーの会社が何社かあるので、お金を払った後に貰うチケットを見せて、同じ会社のバギーに乗り込み移動する。(コロナ禍で訪れる人が少なかった時は、はじめに乗ってきたバギーのドライバーが専属のようになって回ってくれた。)

5万ドンを払って、プラスチック板のソリを借りることも可能だ。借りた後は、恐らく何度か滑ってもよさそうなのだが、砂丘を滑り切った後、元の場所に戻るのが非常に大変で、(ロープを使って登ることもできるのに、使わなかったからかもしれないが)疲労感が半端なかったので、1回だけ滑って、ソリは返却した。ソリを体験する際は、耳栓、ゴーグルなんかを着けた方が絶対に良い気がする。そうでないと砂が身体中に入り込む感じがする。身体の表面も服もズボンのポケットの中なんかも砂だらけになる。なお、少々暑いが、この砂丘にいる間はサングラスや帽子は鞄の中に入れておいた方が良い。私の場合は強い風でサングラスが、バキー走行中に帽子が吹き飛ばされた。

その後は赤い砂丘に行く。こちらは白い砂丘に比べてなだらかな斜面なので歩いて進む。ジープのドライバーさんに何分後に戻ってきたらいいかを聞いたら、最終スポットなのでいつでもいいと言われた。少しずつ沈んでいく太陽を眺めながら、しばらくその風景を楽しむ。

ジープでの移動は珍しいし、なかなか楽しいのだが、窓がない車体の中で、風にあおられ、暑さも感じながらになるためか、ちょっと疲れる。巡るスポットは悪くないが、快適に回りたければ、ツアーではなくGrabなどを利用して、車移動をする方が良いのかもしれない。ただ、ファンティエットの中心街から白い砂丘まではそこそこの距離があるので、Grabやタクシーで行くと、交通費は結構かかるかもしれない。

ファンティエットの観光地

ファンティエットでその他に行ったことのある観光地は、
◎Po Sah Inu Cham Towers→チャンパ王国の遺跡。
◎Lâu đài rượu vang RD Phan Thiết - Mũi Né→ワイナリー。ワイン城
の2つだ。

Po Sah Inu Cham Towers チャンパ遺跡


ベトナム中部から南部の海沿いにかけて点々と残る、チャンパ王国の遺跡の一つ。訪れた際は何の遺跡なのかも分からずに行き、ただ快晴の青い空に赤茶色の塔が写真映えして綺麗だなぐらいにしか思わなかった。今ではこの国にはほとんど信仰者がいないかと思うヒンドゥー教の寺院。民芸品を販売するお店も中にある。説明書きなんかは少ないので、訪れる際にある程度の歴史を知ってから行く方が楽しめるし、価値があるかと思われる。

Lâu đài rượu vang RD Phan Thiết - Mũi Né ワイン城


何か観光できる場所がないかとGoogle Mapを見てたどり着いたワイン・キャッスル。入場料125,000ドン(約750円)のチケットは、館内ツアー(自由に見て回ることはできず、係員が付いて館内を案内してくれる)とワイン1杯のテイスティング付き、左記に更にグラスワイン4杯が付いた250,000ドン(約1,500円)のチケットもある。後者はさておき、125,000ドンの入場料は館内の規模と展示内容に対しては高いと感じる。

地下のワイン貯蔵室は14度ぐらい。常に冷房が入っているとのこと。なので、なかなか暑いファンティエットで涼しめる穴場スポットかもしれない。樽やワインボトルの置かれた棚がたくさんある。ガイドさんに聞けば、樽の中は空っぽでオブジェクトだが、ボトルの中はワインが入っているとのこと。手は触れていないので真相は分からないが、あまりにも多くのワインボトルが並んでいるので、これも空瓶のオブジェクトではないかと思ってしまった。だいたい、建物の外にブドウの木が植わっているのだが、枯れかかっていて実もついていない。外のブドウの木は時期によっては実ができて、そこからワインを作っているのかと聞いたら、あの木もオブジェクトのようなものですと言われて言葉も無かった。この施設を立てるのにそこそこ無駄なお金を費やしている感が否めないのと、なぜこの場所にワイナリーがあるのだろうかと疑問に思ってしまった。

ワイン好きな人は、楽しめる場所かと思う。私も一緒に訪れた友人もアルコールがめっぽう弱いので、ほぼ1口含んだだけ。下戸が行って楽しめる場所ではないようだ。ただ、ワインの香りと味の嗜み方を聞いて、これを美味しく飲める人に生まれたかったとは思えた。


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