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ホラー小説部門の応募作品全部読んだ

1ヶ月かけて成し遂げた偉業です。
もう自分で偉業って言っちゃいます。

note創作大賞2024・ホラー小説部門に応募された作品を、全て読みました。

審査員の皆様ってすごい。心からそう思いました。
私が読んだのはホラー小説部門のみ。それでも1ヶ月という時間と、多大な気力を要しました。いわんや52,750作品ですよ。
頭が下がります……。




何故私が、こんな無謀とも取れるチャレンジをしたのか。
そしてそこから何を学んだか。
今回はそれを書いていこうと思います。


ちなみに全作品を読み通すにあたって、たおたお様(たおたお|note)が作成してくださった、「創作大賞2024 小説部門 作者様&作品一覧」というマガジンを大いに参考にさせていただきました。
この場で御礼申し上げます。ありがとうございました。







1. 何故チャレンジしたか

①普通に面白そうだったから

好奇心、それが一番の理由です。
ホラー小説部門という同じ土俵に乗ってきた人たちが、一体どんな作品をお書きになったのか。短編集にオムニバス、長編にハッピーエンド。様々な作品を浴びるように読める、最高の機会だと思ったのです。


②審美眼を磨くため

せっかく読むのなら、ただ漫然と読むのはやめようと心掛けました。
挑戦したのが「審査員になった気持ちで読んでみる」ことです。
この作品のどんなところに惹かれるか? この作品が読みやすいのは何故だろう? この世界観をもっと知りたい、とクリックする手が止まらない作品は見付かるだろうか?

そして。もし私が高評価した作品が、中間選考に通った作品と一致したならば。それは究極に嬉しいだろうなと思ったのです。



2. どんなことが学べたか

①多くの「推し」作品ができた

まず一番に挙げられる収穫です。
審査員の評価なんて関係ない。私が・・、もっと読みたい。そんな作品との出会いがたくさんありました。
すぐフォローし、ご当人のSNSも確認し、Twitterで作品を宣伝せずにはいられない。幸運にもメッセージを送り合う関係になり、そこからさらに創作意欲が刺激を受ける。
ホラー小説部門を読み通すことで、「人脈」、そして「面白い作品」へと繋がる橋が渡されたのです。


②自分の作品の粗が分かった

かれおのれれば百戦ひゃくせんあやうからず。他の方々の作品を読むことで、対照的に自分の作品の弱さが見えてきました。

例えば、会話がやや多すぎる。
例えば、もっと詳細にこだわって書いてもよかった。

別に劣等感を覚えているわけではありません。むしろ、自分にはまだまだ伸ばせるところがあるのだと知り、ワクワクしています。
応募してしまったものはもう訂正しようがないので、この反省は次の作品に活かしていきたいですね。


③ホラーの多彩さに感動した


ホラーって、何でしょう。
恐怖って、何でしょう。
 
えっ今更!? なんて思われるかもしれませんね。
しかしこうして全作品を読み通すことで、私は「ホラー」「恐怖」というものの定義について再度考えさせられ、同時にそのバリエーションの多さに感動したのです。

現実がじわじわ侵蝕されていく。
あるいは、つんざく悲鳴から始まる。
人間の悪意こそ怖い。いや、何だかんだやはり怪異こそが怖い。AIのような技術の進歩が怖い。現実と虚構の境目が曖昧になる、モキュメンタリーホラーも怖い。

何を「ホラー」とするか。何が「恐怖」の対象か。
一作一作に込められた定義は、非常に興味深かったです。


④PC画面で小説を読むのに慣れた

何気に嬉しかったことです。
小説を読む媒体といえば、紙の本かスマートフォン。PC画面で小説をお読みになる方は、なかなか少数派ではないでしょうか。
私もそうで、最初は物語に集中できませんでした。しかし今回のように数多の作品をPC画面上で読むことで、自然と違和感を覚えなくなっていきました。場数と根性で割と慣れるもんですねぇ。

ああ、あと。
背景はダークモードにするのがオススメですよ。
これで目の疲れが激減しました。






頑張って読み通してよかった!!


さあ皆様もやってみてください、なんてことは言いませんし、言えませんがね。普通に苦しかったですし。ただ偶然、学びと感動がその苦痛を上回っただけです。

審査員の真似事、なんてエラそうなこともしてしまいました。
目を見張るような素晴らしい作品に、嫉妬することもありました。
それでもやっぱり、読み通してよかったです。
書く力だけでなく「読む力」。吸収し、我が物にする力。それがこの経験から私が得た、最も大きい学びなのかもしれません。


ここまでお読み・・・くださり、ありがとうございました。





中間選考を突破した拙作もぜひ~。
|д゚)チラッ


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