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おいしいの判断基準が「お店のもの」だと気付いた時

めったに作ることのないお菓子。コーヒーに合えばと思い作ってみました。
簡単なパウンドケーキ。
好みがあるので「しっとり系」と「さっくり・ふわり系」の二種類です。
 
普段お菓子を作らない理由は、砂糖やバターの使用量が多いこと、材料をアレンジすると失敗しやすいこと、などの不安があったからです。


【食べてもらった感想は「お店のもの」との比較だった】


★30代の若夫婦が遊びに来てくれました。
コーヒーに添えて二種類のパウンドケーキをお出しした。
「美味しいわー。しっとり系もいいけれど、私はこのさく・ふわ系の方が好きだわ。まるでお店のと一緒ね
と言っておやつの分も持ち帰りました。
 
お店のと一緒???
ということは、一般にお店のは美味しくて家庭のはそれほどでもないということなのでしょうか?。
 
★別日に、知り合いが8歳と6歳のお子さんを連れて遊びに来てくれました。
同様にしっとり系とさっくり・ふわり系のパウンドケーキを出してみた。
 
「おばちゃん、こっちの方が美味しい」と、しっとり系の方を指さしました。あっという間にパクパクと食べて「なんだか買ってきたお店のよりおばちゃんの方が美味しかったよ」

この子供達も、お店のものと手作りのものを比較していたんだなあ、と少々複雑な心境になったのです。

甘すぎないとか、バターの味や香りが良いとか、脂っこくないとか・・・ではなく、私が知らない「お店のもの」と比較していたのです。

「お店のもの」の方が美味しい、という判断基準があるのですね。
 
ちなみに私は、お店のものは自分には甘過ぎて、エッセンスの香りも強く、ちょっと苦手。
手作りのお菓子は、甘すぎずバターも香りよい。何よりも作りたてがすぐに食べられるのが嬉しいのです。

手作りの二種類を比較すると、私自身はしっとり系が好み。
さっくり・ふわり系も悪くはありませんが、ペーキングパウダーの膨張剤系の匂いが嫌いなのです。 

さて、気分を変えて、今回話の対象となった「パウンドケーキ」はとても簡単なのでご紹介します。
よろしかったら、試してみてください。

【しっとり系パウンドケーキの作り方】

《使用器具》
18㎝のパウンド型
クッキング用シート
粉振るい
ボール
ハンドミキサー
計量器

材料
薄力粉  100g
無塩バター100g
砂糖   100g
卵2個 (約100g) 
 
しっとり系にはベーキングパウダーは使いません。だから舌触りがしっとりで軟らかな食感。

無塩バターは10~15%くらい減らしても仕上がりますが、各材料が100gと同量の方が覚えやすいので、私はこのレシピを記憶しています。
ブランデーやエッセンスはお好みで少々使っても構いませんが、私の場合はシンプルが好みなので使いません。
 
作り方
①卵は前もって冷蔵庫から出し常温にしておく
バターはレンジで温め、溶かしバターにする(保温しておくと扱いやすい)
薄力粉は振るっておく
②パウンド型にクッキング用シートをしいておく
③オーブンは170℃で余熱をしておく
④卵をハンドミキサーで混ぜながら砂糖を2~3回に分けて混ぜ合わせる
高速で攪拌約3分低速で約1~2分が、ちょうど良いキメを作り出せる
⑤薄力粉を入れてすくいながらゴムベラで切るように混ぜ合わせる
ブランデーやエッセンスを入れたい場合はここで混ぜ合わせる

⑤薄力粉をゴムベラで混ぜ合わせる

⑥溶かしバターを3~4回に分けて徐々に入れ混ぜ合わせる
⑦パウンド型に流し入れて、型ごとストンストンと落して中の気泡を抜く。これは滑らかに焼き上げる大切な作業

⑦パウンド型に生地を流し入れる

⑧170℃で余熱したオーブンで40~50分程度焼く
オーブンの機能や能力が機種によって異なるので、焼き時間は仕上がりの様子を見ながら決める
⑨12~13分くらい経過したら一度オーブンを開け、生地の真ん中に縦の切れ目を包丁で一本入れる。きれいに焼き目の割れを作るコツ
⑩さらにオーブンで焼く。最初から40分が経過したら焼き色を一度確認する。竹串をさして何もついてこなければ焼き上がり

⑩焼き上がり

⑪焼き上がったらオーブンから取り出し、熱いうちに型ごとストンストンと蒸気抜きをすること。焼き上がりの生地を落ち着かせるために大事な作業
型から外し粗熱が取れたらラップでくるんでおくとしっとりする。翌日または2日目が美味しく食べられる

【さっくり・ふわり系パウンドケーキの作り方】


しっとり系と異なるところは、バターを10%減らし、ベーキングパウダーを入るだけの違い

《材料》
薄力粉   100g
べーキングパウダー小さじ1(4g)
  (あらかじめ薄力粉とベーキングパウダーを合わせておく)
無塩バター 90g
砂糖    100g
卵2個  (約100g) 
ブランデーやバニラエッセンスはお好み程度
 
作り方はしっとり系とほとんど同じですが、微妙に異なるポイントがある(太字)ので注意しよう

《作り方 
①卵は前もって冷蔵庫から出し常温にしておく
バターも常温にしておく←ここがしっとり系と異なる。クリーム状に練るので溶かし過ぎないことが大事
薄力粉はベーキングパウダーと合わせ振るっておく←ベーキングパウダーを入れることがしっとり系と異なる
②パウンド型にクッキング用シートをしいておく
③オーブンは170℃で余熱をしておく
④バターをハンドミキサーで混ぜ、砂糖を少しずつ入れてクリーム状になるまでよく混ぜる
⑤卵をハンドミキサーで溶き、4に少量ずつ混ぜながら入れる。分離しないように4~5回に分けてクリーム状にすると失敗が無い
⑥薄力粉を入れてすくいながらゴムベラで切るように混ぜ合わせる
ブランデーやエッセンスを入れたい場合はここで混ぜ合わせる
⑦パウンド型に流し入れて、型ごとストンストンと落して中の気泡を抜く。
これは滑らかに焼き上げる大切な作業
⑧170℃で余熱したオーブンで40~50分程度焼く
オーブンの機能や能力がそれぞれ異なるので、焼き時間は仕上がりの様子を見て決める。
⑨12~13分くらい経過したら一度オーブンを開け、生地の真ん中に縦の切れ目を包丁で一本入れる。きれいに焼き目の割れを作るコツ
⑩さらにオーブンで焼く。最初から40分が経過したら焼き色を一度確認する。途中焦げそうならホイルをのせて焼く。竹串をさして何もついてこなければ焼き上がり
⑪焼き上がったらオーブンから取り出し、熱いうちにストンストンと蒸気抜きをすること。焼き上がりの生地を落ち着かせるために大事な作業
型から外し粗熱が取れたらラップでくるんでおく。さっくりが好みな場合はすぐに食べられる
 
長々と書きましたが、しっとり系もさっくり・ふわり系も作り方は、ほぼ一緒。
ただし、ベーキングパウダーが入ると急に膨張し焦げやすくなるので、初めからバターを少々控え、焼き色に注意してながら仕上げることがポイントです。
 

【参考までにカロリーと材料費のこと】

・しっとり系     1本1602㎉   8個に切って1個当たり 200㎉ 

・さっくり・ふわり系 1本1533㎉  8個に切って1個当たり190㎉
 
・材料費は約1本420円(税込み)      8個に切って1個当たり53円 
 
今回のように手作りなら少し安価でしょうか。
 
最後までありがとうございました。
   


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