見出し画像

産業カウンセラー養成講座2日目

産業カウンセラー養成学校の2日目がありました。
2日目になりメンバーの人となりも少しずつわかるようになり、固かったクラスの雰囲気も段々とやわらかくなってきた印象です。

2日目になり、講座の内容はカウンセリングの基礎っぽいところに徐々に入ってきました。
頭の回転の速さが求められる状況も出てきて、かなり疲れます。
自分の頭の回転の遅さに落ちこむ。。

テーマと目的

講義にあたり提示されたテーマと目的です。
こういうのって最初に見てもいまいちピンとこないけど、講義を受けた後に見直すと「なるほどね」となることが多い気がします。
(テーマ)
・傾聴の基本的態度
・「技法」を理解すること
・自己理解を深めること

(目的)
・カウンセリングの聴き方と日常の聴き方の違いを理解する
・カウンセラーの基本的態度について体験的に理解する
・傾聴の技法について体験的に理解する
・自分の態度、聴き方のクセに気づく

内容

本日の内容については以下の通り。最初に座学っぽいことをやった以外は、基本的には全て体験を通じて理解するというスタイルです。

1.傾聴や技法の基礎に関する座学
2.かかわり行動、観察の理解に関するトレーニング
3.受容についてのトレーニング(伝え返し、感情の反射、感情の明確化)
4.行動と感情のワーク
5.印象ゲーム

1.傾聴や技法の基礎に関する座学

産業カウンセラー講座には50時間を超えるeラーニングの時間があり、座学はそちらで学ぶことになります。
通常eラーニングで座学的な学びは習得した上で講義に臨むのが基本なのですが、eラーニングのアカウントが払い出されたばかりだったこともあり、多くの人が本日の講義内容の部分までeラーニングが習得できていませんでした。
というわけで急遽基礎的な部分を皆で押さえていくことに。

とはいえ、カウンセリングの根幹に関するような重要なことで、学びがたくさんありました。
かなり量が多いので、最後に備忘として書いておきます。

2.かかわり行動、観察の理解に関するトレーニング

座学を終えると、まずはカウンセリングのベースとなるやりとりの練習。
クライエントが部屋に入ってくるところから、彼らにカウンセリングを安心して受けてもらえるよう、時間の設定、この時間がクライエントのものであること、決して同意なく会話の内容を外に漏らすことはないことなどを伝えるといった基本動作をロールプレイングします。

面白かったのは相手との距離感や声の大きさなどにも配慮すること。
椅子が近すぎないかとか、声が聞き取りづらくないかといったことも確認します。
確かに私も初めて受けて満足度が高かったカウンセリングでは、カウンセラーの方が「声は聞き取りづらくないですか?」「今日は何とお呼びしましょうか?」「話すスピードやこんな感じでいいですか?」「カウンセラーからの質問を多めがいいなど、どんなふうに話しましょうか?」といったことを丁寧に確認され、相手を信頼できると感じたことを覚えています。

また、産業カウンセラーの世界では上司に言われて嫌々カウンセリングに来る人も少なくないらしく、「今日はどのような相談で来られましたか?」みたいな切り出し方をすると「別に相談なんてないよ」と言われてしまうことも多いようです。
そのため状況に応じて「今日はどんな話をしましょうか?」と切り出すなどの工夫も必要みたいです。

3.受容についてのトレーニング(伝え返し、感情の反射、感情の明確化)

ここからはより技法的なものになります。
技法とは武道でいう「型」のようなものらしいです。

基本となる伝え返し・相手の感情の反射や、少し発展系の感情の明確化といったものをトレーニングしていきます。
伝え返しや感情の反射といった基本の部分はともかく、明確あたりを使うかはケースバイケースのようです。

ここではトレーニングということでロープレの中で無理矢理にでも技法を入れていくことが重要とのこと。スポーツと同じでまずは無意識にでも技を繰り出せるようにとにかく反復練習するという意図のようです。

実際やってみると伝え返しなども、自分で無理矢理入れているなと感じてしまう部分が多々ありました。しかし終わった後にクライエント役の方や、横で聞いているオブザーバー役の方に言わせるとそこまで違和感はなかった様子。この辺りの客観的意見を聞けるのはありがたいです。

一方で感情の明確化などはかなり難しかったです。
指導役の方も相手の理解が深まる前にやることではないといっていましたが、理解がまだ浅い相手にやると何とも変な空気になる感じの時も。
相手のことを深く理解もしていないくせに「〜を理不尽と感じているんですね」なんてワケ知り顔で言うのはすごく違和感があります。
とはいえトレーニングと割り切って相手の感情の明確化をぶっ込んでみると、当たらずも遠からずといった結果で、そこから相手の感情をさらに深掘りしていく呼水になるケースもあったので、これも技法の1つと割り切りタイミングを見定めて使っていくことも重要なのかもしれません。

4.行動と感情のワーク

ここからはカウンセリング形式のトレーニングから少し離れて、お遊び的な要素も加えたワークとなります。
頭が疲弊していたのでホッとします。

内容は「嘘をつく」とき裏に行動にどんな感情が隠されているか。
また、「さみしい」という感情があるとき、人はどんな行動に出るか。
これらをブレスト形式で出し合っていくというもの。
非常に面白かったです。

私は行動から感情への類推ではたくさんアイデアを出すことができましたが、感情から行動を類推するときはあまり数を出すことができませんでした。
これは私が「相手の行動から感情を類推すること」が苦手な傾向が出ているように感じました。
耳の痛いことですが、良い気づきだったと思うようにします。

5.印象ゲーム

これもなかなか面白いワークでした。

まずは個人ワークとして30程度ある人間の特性から、自分に当てはまると思われる特性を5つ選びます。

その後グループを作り、それぞれが3分程度で自己紹介&自分の得意なことを説明。さらに各メンバーから一問一答。
その後、これまでのメンバーの行動・自己紹介・質疑等から、各メンバーの印象を5つ選びフィードバックします。

自分と周囲の印象のギャップを知ることなどを通じて理解を深めることが目的だと思いますが、私は自分が苦手と思っていたこと、弱みだと思っていたことを意外に高く評価され、これまで自分が気を付けて生きてきた部分が地肉になっているのだなと感じることができました。

正直なところ研修等でよくあるタイプのワークですが、やり方が丁寧で、気づきが大きかったです。フィードバックされるのってこの歳になっても緊張しますけど。

2日目が終わってみて

食事休憩1時間と、時折挟まれる10分休憩を含めると、8時間拘束されるというのはなかなかにハードです。特に頭をフル回転させる時間が長いので、終わった時の疲労感は半端ないです。

とくにかく感じたのは、まだまだ傾聴ができないという点。
相手の話を聞いていると自分の価値観が頭の中を支配して、「ああ、わかるわかる」みたいな自分の価値観に基づく返しをしてしまいそうになったり、場合によってはアドバイスめいたことを言いそうになることが多々ありました。
技法を含めて普段の生活の中でこの辺りの頭の使い方を実践し、習得していく必要がありそうです。
私生活や仕事でも使えそうな点が多々あり、これからも学んでいくことが楽しみです。

【備忘】座学を通じて学んだこと

(1)カウンセリングとは何か

カウンセリングの基本的な考え方について。
例えばカウンセラーがクライエントに代わって何かを手助けすることはなく、クライエントの人としての成長する力を信じて寄り添うことが重要といった考え方。
初日の授業を通じて、カウンセラーって道標のような存在と理解していました。人が変わるのには時間がかかるので、その時間を無駄にしないためにガイドしてあげる存在と。
しかし実際はそうではなかったようです。

講師の方が言った「クライエントが真っ暗なトンネルの中にいるときに、彼らの隣に立ち、寄り添い、見えてきたものを一緒に確認する存在」という言葉がしっくりきました。

カウンセリングは決まった目的のためにクライエントを誘導するものではなく、何かの結論を得るためだけに行うものでもない。
クライエントが自分自身で成長の定義を見出し、一歩を踏み出すことを、彼らの前でなく、横に立って待つものだと感じました。

そしてクライエントが自らの成長と考え踏み出した一歩がカウンセラーの価値観とは異なるものであっても、それを尊重するべきなのだと理解しました。

(2)傾聴とはなにか

相手が何を語り表現しようとしているかを、注意深く、集中して「聴く」こと。
傾聴においては相手がどのように悩み、苦しみ、自分の状況をどのように受け止め、感じ、さらに今後何をどのように理解していきたいと思っているのかといった、本人にとっても十分に整理がついていないような内面的、情意的な側面に耳を傾けることだそうです。

(3)傾聴の基本的態度

傾聴を行うために必要となるものが「基本的な人間観」となります。

第一に、人間の独自性や個別性を理解し、尊重すること。
人間は皆同じではなく、一人一人違う。例えばいじめや犯罪をした人間が相手であっても、目の前のクライエントのそれまでの人生を尊重し、その価値観を理解しようと努める必要があります。

第二に、人間の成長へと向かう潜在力を信頼すること。
ロジャースという方は「人は自身で成長できる」と言ったそうです。
決してカウンセラーが「成長させてあげる」のではない。
クライエントが置かれた複雑な状況を分解し、折り重なった殻を1つ1つ脱ぎ捨てていけば、必ず成長できると信じる。
それは性善説といったものではない。
成長した結果が、カウンセラーや世間一般で善とされるものではないかもしれない。
クライエントの成長が何かを決めるのはクライエント自身。
つまりカウンセラーとクライエントは先生と生徒のような関係性ではなく、人として対等であることが必要となる。

そのためにもカウンセラーは自身の固定観念にとらわれることがあってはいけない。自分の中にどのような固定観念があるのかを理解したうえで、クラエントの話を傾聴しなければならない。
だからこそカウンセラーには深い自己理解が必要になるということです。

うん。難しい。多分生涯かけて追求することになりそうです。

(4)傾聴のための基本的態度

ロジャーズが提唱した、傾聴のための基本的態度に「中核三条件」というものがあるそうです。

条件① 自己一致(または純粋性)
カウンセラーの態度はうわべだけであってはならず、偽りのない、ありのままの態度でクライエントと接することが重要。
表面的な態度で接しられたら、本当のことなんて話したくなくなります。
カウンセラーはピュアに、クライエントだけを見て受け入れることが必要。

このあたり分かりづらいですが、そのためにもカウンセラーは、カウンセリング関係の中で自由に、そして深く自分自身でいられることが必要となるということです。
自分が体験し、感じたことが正確に意識化され、必要なときにクライエントに表現できるような態度のこと。
これは普段の生活の中でも重要かもしれません。そして私が苦手な部分かもしれない。

条件② 無条件の肯定的配慮
私たちは普段の生活の中で、自分にとって好ましいことは肯定しますが、好ましくないものは否定したり無視したりします。
人間なので当然ですね。

しかしそれではカウンセリングは成立しません。
無条件の肯定的配慮とは、クライエントの存在そのもの、そして彼らの体験や表現に対して、条件付きでない温かな関心を示して、受け入れることが必要となります。

ただし、それはクライエントの行為や要求を、無条件に価値的・道徳的に肯定することではない。そのような甘やかしは、クライエントの潜在的な力の発現を削いでしまうこととなります。

条件③ 共感的理解
傾聴において重要になるのが「共感」という考えは、カウンセリングに限らず多くの場面で言われます。しかしカウンセリングの世界の共感は、私の理解している共感とは少し違いました。

共感においてはカウンセラーの価値観をもとにクライエントを理解するのではなく、クライエントがどのような枠組み(価値観)を通じて自己や世界を理解し、「このクライエントなら、この状況になったらそう感じるよね」とクライエントの内的な世界を理解することが重要となります。

カウンセラーの価値観に基づいて「うん。そうだよね。わかるわかる」とクライエントの状況を理解したような気になっても、それはクライエントとは異なる形で世界を見て、クライエントのことを理解したつもりになっているだけの「同感」かもしれない。
カウンセラーの価値観に基づいた理解は「共感」でなく「同感」。

同感に依存して話を聴いたとしても、それでは自分の価値観の範囲内でしか相手を理解できない。
自分の価値観と同じ人以外は理解できないことになる。
カウンセラーはクライエントの話に同感(賛同)するのではなく、共感しなければならない。

例えばいじめをした人間の話を聞くとき、幼少期にいじめにあった経験のある自分からすると彼らの話は理解し難いものです。
しかし「あなたの考えを私は理解できない」と言ってしまえばそこで終わってしまう。
相手の世界に目を傾け、彼らがどのような状況で、どんなふうに世界を見て、今こう感じているのかを理解することが必要。
頭ではわかるけど、やっぱり難しいですね。

さらに、一方で必要になるのは、自分とクライエントは別の存在であることを意識すること。自分と相手はあくまで違う存在。同じ人ではない。
苦しみも悲しみも人それぞれ。
共感したからと言って、100%相手をわかったような錯覚には陥らないことが必要。
自分にとっては苦しくないような状況であったとしても、共感した上で「あなたの立場なら苦しいよね」と理解できるようなることを目指す。
とても難しいです。でもそんなものの見方ができる人間になりたいと思います。

(5) 技法について

まず「技法」とは、定型化された手続きのことです。
指導役曰く、武道の「型」みたいなもの。
クライエントとの関わり合いを手助けしてくれるお助けツール的なイメージ。
とはいえ、万能ツールでもなく、クライエントの要因などの方が大きなウィトを占めるので、あくまでサポートツールと理解しました。

以前、傾聴についてのセミナーを受けたとき、講師の方は傾聴するときは相手の言葉に集中し「これから会話をどう組み立てよう」だとか「どう返そう」と考えていてはダメだと言われました。

それと技法は対極にあるように感じ、その点を指導役の方に質問しました。
指導役の答えは「技法とは武道やスポーツの型のようなもの。自然と出るように反復練習し、体に染み込ませることが大切」とのことでした。
確かに1つ1つのプレイを頭で考えて試合で出すことなんてできないので、自然に技を繰り出せるように反復練習する。
スポーツの練習に近いなと考えると、少し理解できました。

(5)-1 傾聴の技法①〜場面構成・かかわり行動・観察〜

・場面構成
カウンセリングの場を定義して、安心できる場を作ることと理解。
例えば「この場で話されたことははあなたと私だけの秘密とされ、あなたの同意なく外部に話されることはありません」と説明したり、「私とあなたは対等な立場です」「これから50分はあなただけの時間です」と説明したり。
自分もカウンセリングを受けたときに、あなただけの時間ですと言われてすごく安心した経験があるので、基本的ですが大切なことなのだと実感です。

・かかわり行動(クライエントへ積極的な関心を向ける)
クライエントが安心して語ることができるよう、カウンセラーからの非言語的なメッセージも含めた、積極的な関心が向けられることが重要。
相手が安心して話せるように部屋の環境を整えたり、「二人の距離感はこれくらいでいいですか?声は聞き取りやすいですか?」と聞いたり。
カウンセラー自身のコンディションを整えることも重要だし、表情・視線・姿勢・動作、声の質や話すスピードに配慮したり。
相手に安心して話してもらえる工夫は普段の生活でも重要なので、追求していくことにはものすごく価値がありそうです。

・クライエントの観察と非言語的態度への留意
クライエントを言語・非言語両面で観察することも重要です。
表情や動作、姿勢から相手のメッセージを読み取ります。
とても難しく、理論を学んだ上で経験を積み重ねていくしかないのだと思ってます。

(5)-2 傾聴の技法②〜カウンセラーの応答様式〜

クライエントの語りや表現を、どのように傾聴し、応答するかの技法です。

・受容(シンプルな受容)
受容において重要なのは、クライエントの語りや表現に対して、それを否定・批判したり、疑念をはさんだりせずに傾聴すること。ありのままに受け止めること。
そして傾聴していることをクライエントに伝えること。

伝え方としてはうなづき・あいづち等の非言語的な表現も駆使する。
ある調査では、話を聴きながら状況に合わせてうなづく相手よりも、3秒に1回機械的にうなづく相手の方が話を聴いてもらっていると感じるという調査があるようです。

また、例えば「はい」という言葉1つとっても、テンションの高い「はい」と、沈鬱な感じの「はい」では全然印象が違う。
クライエントの感情に寄り添ってテンションを合わせるのであればいいが、相手への理解がなく、カウンセラー側の価値観や感情に応じた相槌をするのは望ましくない。ある意味で「評価」してしまっている。
指導役の方は、感情を読み取れないのであればフラットなトーンで「はい」と返した方が良いとおっしゃっていました。
頭で考えながらこれをやっていると、フリーズしてしまします。

・伝え返し(内容の繰り返し)
クライエントが語る言葉の中で重要なキーワードや独特な言い回しを捉え、伝え返すこと。ただ、単に機械的に言葉を繰り返すオウム返しをしていればよいのではなく、正確に理解し伝え返すことが大切。トーンを合わせたりといった配慮も必要。
「〜で今大変なんです」と言われたら「〜で今大変なんですね」とキーワードなどの抽出して繰り返す感じ。
ロープレで伝え返しをしていると我ながら無理矢理伝え返している感じがして苦しく感じましが、後からクライエント役やオブザーバー役に聞くとそこまで違和感がなかったとのこと。
相手に「あなたの話をちゃんと聞いているよ」と伝えることは普段の生活でも使える技術なので、うまく使えるようになりたいです。

・反射(感情の反射)
伝え返しにも通じるが、クライエントの言葉だけでなく、そこにある感情を”正確に”受け止め、そこに触れながら共感的に伝え返すこと。
そのためにもカウンセラーは感受性豊かになり、クライエントの感情に深く共感し、心を込めて返すことが必要。

・明確化(感情の明確化)
クライエントがまだ十分に言葉にできていない感情をキャッチし、明確な言葉や表現にして返すこと。
例えば上司との関係に迷っていて思いを伝えられないエピソードを話すクライエントに対して、「上司に伝えることを”ためらう”気持ちがあるのですね」などとする。
また明確化した結果間違うこともあるとのこと。その場合はクライエントにそれを押し付けず、傾聴に戻ることが大切とのことです。

ただし指導役の方は、クライエントとの関係性が出来上がってない初回のカウンセリングなどではこういったアプローチは行わない。関係性ができ、クライエントへの理解が深まった段階になって初めて必要に応じて利用すると仰っていました。
あまり初期で明確化まで行ってしまうと、カウンセラーが先導役のようになってしまったり、誤った理解をしてしまう、クライエントとの関係性を逆に損なってしまう可能性があるのではないかと理解しました。

・その他
クライエントの話や表現をまとめる「要約」や、クライエントの語りを促進させ理解を深めるための「質問」といったアプローチにも触れられていました。

(5)-3 傾聴の技法③〜カウンセラーの応答対象〜

カウンセラーが応答するものは大きく分けて2つあるとのこと。
1つは「事柄への応答」。
もう一つが「感情への応答」です。

「事柄への応答」はクライエントが語る事実や出来事、状況などを把握しようとする応答のこと。
状況理解などには重要となるが、一方事柄に応答しているだけではクライエントの経験や苦悩等の感情的な側面に触れられず、自己理解などを促進することも難しいとのことです。

そこで必要になるのが「感情的な応答」。
クライエントの感情に焦点を当て、理解をしようとする。
ただしクライエントの感情は複雑に絡み合っています。
だからこそ、カウンセリングを通じて混乱や苦悩を鎮静化させつつ、彼らが落ち着いて感じられる「いま、ここで(here and  now)」の感情がポイントとなるそうです。「いま、ここで」の感情は、クライエントが感じる何らかの意味のある感覚だと考えます。
そのためにも、クライエントの感情や苦悩に巻き込まれず、それを「いま、ここで」の感情を中心に焦点を当て、理解しようとすることが重要となるそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?