コロナで陽性になった後のこと~海外編~
こんにちは。アイルランドで留学をしている加藤です。
本記事では、私が現在置かれている状況についてお話します。もし同じような境遇の方がいたり、同じような状況に陥った場合は参考になれば幸いです。
私は現在、アイルランドで留学をしていますが、2021年4月1日に帰国する予定でした。しかし、3月末にハウスメイトからコロナに感染してしまい、1日の帰国に間に合わなくなってしまいました。
それから2週間が経過し、容態も回復したものの、帰国のためには帰国前72時間以内の再検査で陰性の証明書が必要になるので、検査を受けなければなりません。また、日本に入国する際にもこの証明書は必要になります(2021年4月15日現在)。
そして、帰国のために検査を受けたのですが、再び陽性反応が出てしまいました。
しかし、これはかなりよくあることみたいです。
通常コロナウイルスに感染した場合、7日~10日で回復することが知られています。そのため、日本や海外でも感染した場合は、10日間の隔離が求められます。
しかし、その後に治ったかどうかの検査は行われません。
これが意外と知られていないことなのですが、あくまでも最初に陽性反応が出て10日間隔離したら回復する、ということが前提になっているため、病院に来てさらなる感染を引き起こす可能性を避けるために治ったかどうかの確認の検査が行われないのが理由の1つです。
そしてもうひとつの大きな理由は、
完治してから40日(記事によっては1カ月半)、アイルランド保険局によると、2~3ヶ月、長くて半年間は陽性反応が出続ける、と述べています。
これは日本ではほとんど知られておらず、ニュースにも記事にもなっていないので、まさか、と思われる方もいるかもしれません。それもそのはずで、先ほども述べたように、渡航の予定でもない限り、二度目の検査は行われないからです。
※陰性が出る場合もあるようなので、医者でも何でもない私の言葉はあくまでも参考程度に見ていただければと思います。
しかし一ヶ月以上、もしくは2~3ヶ月間陽性が出るということがあることがわかっているため、現に私は帰国できなくなってしまいました。いまのところは毎週検査を受けているのですが、陰性でも陽性でもなく、不明という結果さえ出てしまうことさえありました。
ですが、ここで陽性の反応が出たとしても感染力は既にないそうです。だから隔離も10日間で終えることができるのですが、感染力のないウイルスが体内に残っていて、それが検出されてしまうと陽性が出るということみたいです。
ちなみに今回のお話は再陽性とは別です。再陽性は一度陰性になったものの、再び陽性になることですので、今回の場合はまだ一度も陰性になっていない場合のお話になります。
そこで、帰国のためにできることを尽くしてきたのですが、全部うまくいきませんでした。なぜかといいますと、
陰性の証明書を求めているのは航空会社であり、航空会社がその管轄だからです。
このため、航空会社に問い合わせても、陰性の証明書がなければ乗せられない、の一点張りでして何もできませんでした。もし事前に飛行機を取ってしまっている場合は、航空会社によるかもしれませんが、陽性の証明書を提出すると保留にしてもらえる場合があるので、それで対処してもらうことができます。
また、大使館にも連絡しましたが、残念ながら解決には至りませんでした(航空会社が決めることなので、大使館にできることはないという理由によるもの)。
保険局に問い合わせたところ、お医者さんに、陽性でも感染力はないから大丈夫ですよ、というレターを書いてもらうことができるのですが、航空会社はこれがあっても対処してくれませんでした。
ですので、何としてでも陰性の証明書が必要になります。
もし日本に在住の方で、渡航直前にコロナに感染してしまった場合も同様に、陰性の証明書が必要になるので、飛行機に乗ることができません。もし語学学校に通われたり、仕事で行かなければならないのに陰性の証明書が手に入らない方もいるかもしれませんが、同様のパターンになるのではないでしょうか。
これは2021年4月現在のお話ですが、日本でも感染拡大しているので、証明書が必要なくなるにはしばらくかかると思われます。
もし新しい情報があれば追記しますね。質問等ございましたらコメント欄までどうぞ。