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ゼロから始めるアイルランド日記~22~28日目(1カ月記念)

アイルランドに来て今日で約1カ月がたちました。最初の2週間は隔離期間でこちらの生活に慣れ、3週間目からは家探しや銀行振り込みなどの必要事項を済ませ、そして4週目に突入しました。

せっかく慣れてきて、行けるところも増えたのでボルダリングに行ったり、日本からのお仕事を少しこなしたり充実したスタートダッシュができたのですが、今週水曜日、10月21日よりアイルランドは6週間のロックダウンになりました。せっかく語学学校も始まったのに、11月いっぱいまではオンラインでの授業になってしまいました。

来週の月曜日に日本人の子がこのホームステイ先に来るようでしたが、これではおそらく来れないでしょうね。まるで今年の3月の自分の状況と同じではありませんか。

そんなこんなで今週は必要なものを買いに行ったのと、先週末にはフェニクスパークというヨーロッパ最大級の国立公園に散歩に行ったくらいで、再び隔離のような生活に戻っただけなので特に大きなことはできていません。

そこで今日はホームステイ先での出来事と、1ヶ月経ったいまの心境を記しておこうと思います。

ホームステイのあれこれ

冷静に考えるとわたくし、ホームステイしているのですよね。僕の人生では絶対に起こらないイベントであろうと思っていたので、ホームステイしていたのだなーというのは意外とびっくりな話です。

そしてこのブログを書いている今日が終わると、明日はお引っ越しです!今度は人生初のシェアハウス。自分がシェアハウスに住むなんて考えたこともありませんでした。「他の人と一緒に暮らすなんて絶対に無理。嫌だ」と思っていましたが、アイルランドで一人暮らしをするのはとても家賃が高くなってしまうので背に腹は代えられません。こういう状況になれば人間は手段を選ばなくなるのですね。

日本にいる、かつ実家で生活していると本当にぬるぬると生活してしまうため、緊張感もなくサバイバビリティが本当に低いんだよなーとずっと感じていました。それをどうにかしたい気持ちもあったので、今回の渡航によって少しですが前に進んでいるかもな、と感じました。本当に良い経験をしていると思います。経験を買うってとても大事なこと。両親には本当に感謝です。

新居については来週お話したいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、ホームステイ先のことでのお話です。ホームステイで良く聞く話は主に2つ。

・ホームステイには当たり外れがある。
・日本での常識を海外の常識だと思わないこと。

それゆえ私の好きな言葉に、郷に入らば郷に従えという言葉があります。
「その環境にいるのであれば、そこでの習慣ややり方に従うのが賢い生き方である」
という大変ありがた~いお言葉です。このマインドセットを持っていないと、自分が苦しくなってしまうことは目に見えていました。なので基本的にはこちらの言うことに従おうという精神でいました。

実際のところ、最初の方はこれでうまくやっていました。しかし、段々と理不尽なことを言われたり、それはさすがに国が違うからって問題じゃないだろ、みたいなことですね。

例えば、許せる内容、従うべき内容であれば、
・スープやパスタはすすらないこと(マナーが悪いと捉えられてしまいます)
・テーブルに座っていて、自分の席から少し遠くにあるものは、かりに届く範囲であっても自分でとってはいけないこと。

こういったことは海外のレストランに行ったときなど気を付けた方がよいことなので、教えてもらえるのはありがたいですね。

ですがこれは違うだろうということもありました。例えば、
・友達を作るべきだ、と強く主張してくる(語学の上達には有効かもしれませんが、他人から言われてやるべきことではない)
・英語が聞き取れなくて聞き返すと(ジーザス)と呆れた顔をしてくる(まじかよ、これもわからないのかよ、みたいなリアクション)
・自分の非を認めず責任転嫁してくる
・大声で怒ってきたので言い返したら、こちらには叫ぶなと言ってくる。
・人には電気を消すように節約を求めてくるのに対し、自分は節約をしない。
・汚い言葉を使う。
・男性批判をする(本人は離婚しているからか)
・中国人批判をする(仮にも多国籍の学生を預かる立場の人間が、多様性のない態度をとるのはいかがなものかと。その癖、自分の子供には多様性を身に着けるように教育しているそうです)

などなど、数え上げたらきりがないほど、理不尽なことを言われたり、偏った思想の発言をしたり、あからさまに嫌な態度を取られました。

もちろん、賛否両論はあるでしょう。私の意見はあくまでも私個人の意見で、「そこは気にすることでもないんじゃない?」「それは君の考え方が間違っている」と主張する方もいるかもしれません。

そもそも正解などない時点で議論の余地などない話なのですが、「単純に私にとって不快なコミュニケーションを取られた」だけの話なのでしょう。海外ではそれが当たり前なのかもしれませんし、たまたまその人がそういう人だった、ということもあります。

こちらに来て1ヶ月ですが、学校の生徒やボルダリングジムの人、店員さんなどとお話していると優しい話し方をする人や、親切な方もいます。それで思ったことは、やはり結局は「人による」ということです。日本からすれば遠い果ての国ですが、世界中どこにいっても優しい人は優しいし、気遣いができる人はできる。

地域や国民性などによって多少の偏りはあると思いますが、やはり最後は「人による」のではないでしょうか。

今回のホームステイはそんなこんなで、郷に入って従ってみたけれど、納得いかないものは納得いかないのだと改めて思いました。きっと「社会人になったらそういう人もいる。上司がそうかもしれないし、クライアントがそうかもしれないよ」という大変お説教くさいお話をしてくれる方もいると思います。(実際にいました(笑)

でもダメなんです。理不尽や周囲が納得しないまま、権力で圧力が罷り通ってしまうのは許せないのです。器用な人はきっとそれをうまくやっていけるのでしょう。「はいはい、わかりました」とそう言って、のらりくらりとやっていけるスキルを持っているのだと思います。私も試してみましたが、見かけ上はできたとしても、心が納得していないのでとてもストレスを感じてしまいます。

今回の出来事で私が大企業で働くことが嫌な理由がよくわかりました。判断や意思決定が遅いから、と思っていましたが、それよりも、

理不尽や権力、圧力をかけるようなコミュニケーションによる無駄なストレスを感じながら仕事するのは、自分にとって最も害となるとわかりました。どこの職場にいってもそういう人はいる、という話も聞きますが、話してわかるコミュニケーションであればよいです。いくらでも向き合いますが、理不尽や権力、圧力によるコミュニケーションは別です。徹底的に戦います(笑)

私も集団の一部である以上、そういったコミュニケーションにならないように常に気を付けなければならない。抱えるべき課題はそんなクソみたいなことじゃないから。そんなことでエネルギーや思考を消費してはいけないのです。

ホームステイの話から少し熱くなってしまいましたが、郷に入らば郷に従え精神でもダメなものはダメなのだなーと学びました。理論や精神論だけでなんとかなる世界じゃないんだよなー(といいつつ心理学は精神的な側面が強いのですよね~)。

1ヶ月経ったいまの心境

いまお話したことも心境に含まれていますが、もう少し気持ちを整理しておきましょう。

特にここ一ヶ月感じていた感情は「強い不安」でした。毎日のように感じるし、考えるほど「どうしよう」の言葉で心がいっぱいになる。

でも、毎日それを感じて、毎日何だかんだその不安を乗り越えていることに気づくと、不安になるけど、毎日何とかなってるんだよなーと、改めて思うのです。それでも不安なものは不安なんですけどね(笑)

海外に行ったらメンタル強くなると思っていましたがどうなのでしょうか。強くはなったとしても、揺れ動くものではあるのですよね。心だもん。笑

だけど、あの時の方がしんどかったって思い出すくらい辛い体験はできていると思います。少なくとも、ロストバゲッジの経験は僕の人生の中でも最大に辛かった経験になりました(笑)
渡航初日からありがたいものですね(笑)案外、こうやって一ヶ月もすればあの時のロストバゲッジがメンタル強くしてくれたのかな?なんて、思ったりもしてあげてもいいかも、と思いました。

まだまだ不安なことばかりですが、明日からの新居生活楽しめたらいいな。

ではまた次回~!
※写真は散歩中に見つけたWe Work@Dublinです(笑)


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