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1年がかりの絵本ラフ

ついにできました…
今の自分にはこれ以上のものは描けないだろうと思う絵本のラフが。

担当編集さんと初めてオンライン顔合わせしたのがちょうど1年前の今日。
つまり1年かかりました。ラフに。
(もちろん他の仕事や育児もしながらではあるけど、6-7割は絵本に捧げてきたと思う)

10ヶ月かけて作ったラフを企画会議に出してもらい、無事出版許可はもらえたものの、「もっといいものにできるのでは」ということで、ストーリー展開を再考していました。

この2ヶ月間ずーっと、行ったり来たり、行ったり来たり、寄り道してはまた行ったり来たり、を繰り返していました。

年始にインフルエンザで寝込んでいる間も、脚本術の本を読みながら、自分がどんなストーリーを描きたかったのか、何を表現したかったのか、向き合い直していました。
(40度の熱が出てもなぜか悪寒ゼロだったので本は読めた) 

(↑読んだのはこちら。映画の脚本についての本だけど、すごく参考になりました。絵本も短い映画だと思えばいいのだ)


お気に入りのシーンや絵もいっぱい削りました。
32ページにまとめるのが、とにかくとにかく難しかった。

ストーリーを表現しようとすると、32ページって意外と短い。
しかも絵本は基本、1見開きに1つの絵。
(1ページずつ絵を描くところがあってもいいけど、小さい人たちが混乱しないようにするには、できるだけ1見開きに1つの絵がよいとのこと)

15見開き+表扉•裏扉で、最大17めくりでストーリーを完結させないといけない。
文字もできるだけ少なくしたい。
(寝る前とかに文字の多い絵本を持ってこられると途中で疲れて寝てしまうから。読み聞かせ側が。私は文字の少ない本でも寝てしまうけれども)

あなむずかしや。


結果的に、企画会議に出した時とはだいぶ違うストーリー展開になりました。
物語のはじまりと終わりの部分は同じで、真ん中の部分がガラリと。

物語の型としては王道な感じだけど、その中に自分のオリジナリティや個性をめいっぱい詰め込めたんじゃないかなかろうか。
担当編集さんも「めんたまんたさんにしか描けない絵本になってる」って言ってほめてくれました。うれしい!

今までもストーリーづくりについて調べてみたことはあったけど、「(売れる)物語の型は決まっている」ってみんな言ってた。
型に沿いつつ、自分なりのひねりを加えて自分らしさを出していけばいいのだと。
(さっきの脚本術の本にも同じことが書いてありました)

めちゃめちゃめちゃめちゃ悩んで描き直したラフだったので、これが全然ダメだったらもう無に帰するところでした。
いま7月頭の発刊を目指してがんばっているのですが(7月のデザフェスに初出展するのでそれに間に合わせるため)、それも諦めるところでした。
はぁよかった。

でもまだ100%できあがりじゃありません。
もう少し文や絵の構図を手直ししないといけないし、何よりまだ編集長のOKをもらっていないから。

編集長のOK、重い…。
どうかよい反応がもらえますように。

モーレツ忙しいタームがもうすぐ終わるので、そしたらこれまでの絵本づくりを振り返って、noteにしたためていきたいなと思っています。

まずは、ちょっとやってる感だしてたけど本当は1ミリもやってなかったPTAの広報誌制作8ページ分を。

今年もよろしくお願いします。(遅)

2025年の年賀イラスト(時間がなかったので過去絵のアレンジ)



*1.24 追記

編集長のOKも無事もらえました…!
ちょっと直すところはあるけど、ストーリー展開はこれでヨシということなので、あとは細かいところを手直ししつつ、絵を描きまくるだけとなりました。

絵を描くことよりも、決まったページ数にバシッとまとまるストーリーを考えるほうが何百倍も難しかった…。私にとっては。

漫画とかだと、正直絵はあんまり上手くなくてもストーリーがおもしろければどんどん読んじゃうので、やっぱりストーリーは大事だと思うのです。
売れるかどうかにも、ストーリーは大きく関わってくる。はず。

ラフ(キャラ設定、ストーリー、絵の構図)に1年もかけてしまったけど、1年かけて納得いくまであれこれ考えられてよかったと思う。
始めての絵本を作るのに、私にはそれだけの時間が必要だったということなんだなぁ。

でも絵本は「絵」の本だから、もちろん絵にも魅力がないといけないと思うので、本描き・着彩にもたっぷり愛情を注ぎ込むつもりです。
たのしみ!

見切り祝杯だったのが完全祝杯になったので、こんど日本酒でお祝いします。
(PTAの広報誌づくりはまだまだ終わりそうにない)

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