誰でも習得できる記憶術「場所法」【NHK】限界突破!全力記憶〜華麗なるメモリースポーツの世界〜
記憶術に関心があるので、この番組は見たかった。NHKオンデマンドで見られてよかった。メモリースポーツという競技を初めて知ったが、トランプなどを数十秒で覚えこんでしまって、並び順を正確に再現するという競技だ。驚異の集中力と記憶力が必要だ。
とはいえ、番組に出演したトップアスリートたちは、どの人も、数年前までは「普通」の記憶力の持ち主だった。記憶力はスキルだという。そして、実際に、芳根京子やロッチなどのゲストたちが、記憶術を伝授されて、その場で記憶力が高まるのを実感していく。
最後の芸能人チャレンジでは、芸能人たちが、一度見ただけのパネルをどんどん記憶できていったのがすごかった。本当にできるんだという感じ。
誰でも使える「場所法」
記憶術の中でも、誰でも習得できるスキルは「場所法」だ。もともとは、古代ギリシャで発明されたと言われている。歴史ある記憶術だ。家の中のルートや、普段通り慣れている道などのルートを頭の中で思い描き、そのルートの中に、記憶したいものをエピソード・ストーリーを交えて置いていく。あとは、頭の中で、それをなぞっていくだけでOKなのだ。
メモリーアスリートの青年が、実際に場所法を解説してくれるコーナーが面白かった。大げさなエピソードや、楽しい、意外と感じる、脳がイキイキするエピソードを場所と紐づけて思い浮かべていく。不思議なことに、その説明を聞いているだけで、すっかり無作為のアイコンを覚えこんでしまった。
この技術を応用できると、買い物メモを持たずに、50個の商品を買ってくるなんてことも可能になる。前述の通り、芸能人たちも、短時間でこのスキルを習得した。番組の最後には記憶テストを行うが、芸能人もメモリーアスリートなみの記憶力を発揮している様子に驚き。短時間で記憶できるようになるのだから、これはスキル(技術)なのだと分かる。
日常生活に役立つ記憶術を
とはいえ、この手の記憶術が役立つのは、認知症検査くらいなものだ。トランプのカードを短時間で覚えるのも、メモリースポーツとしては良いのだけれど実用性という面では乏しい。覚え方を聞いても、その記憶力が日常に、それほど役立つという感じは受けなかった。
私がどうしても習得したいのは、相手の名前を覚える技術だ。たかが、名前と侮るなかれ。名前を覚えられると、一気に相手との距離が近づく。これは「場所法」では無理なのかな?と思った。
また、趣味で突き詰めて学んでいる世界史の勉強だが、年代と各国の出来事などをリンクさせて覚えこみたい。一瞬だけ活用できる記憶術ではなく、その後もずっと財産になるような記憶術をマスターしてみたい。
まとめ
脳の機能を使って、こんなに盛り上がるなんて、人間ならではの「遊び」なんだろうなと、改めて感じるところがあった。結構、長い番組だったけれども、あっという間に感じる面白い企画だった。
NHKオンデマンドで視聴が可能なので、おすすめしたい。
綿樽剛の著書一覧
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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq)