お酒を飲むと本性が出る理由『又吉直樹のヘウレーカ!「なぜボクは酔っ払いたくなるのか?」』
過去には体を壊す(膵炎)ほど酒を飲んでいたけれど、今は1か月に2~3日飲む日があるかないかだ。考えてみると、あまり酒が強いほうでもなかったんだろう。友達と一緒にワイワイ飲んで騒ぐのが好きだっただけだ。結婚してからは、そういうこともほとんどしなくなった。というか、奥さんが財布のひもを握っているので、飲みに行けなくなった。
お酒に絡むウンチクが色々学べる今回の特集だったが、面白かったところだけ忘備録として書いておく。脱線しまくりの神経生物学の第一人者、小倉明彦さんの話が面白かった。
お酒を飲むと本性が出る
人間の脳は互いにバランスをとり合う二つの神経系からなっている。「興奮系」と「抑制系」だ。お酒を飲むと、まず最初に抑制系が麻痺する。やがては興奮系も麻痺して、ぐったりと倒れこんでしまうのだけれど、抑制系が麻痺すると、普段は理性で抑えられている本音のところが出てくる。
お酒を飲むと「人が変わる」と言われる人もいるけど、それは人が変わったのではなく本音が出ているだけなのだという。又吉さんの場合は、お酒を飲むと変顔をしたり、奇声をあげたりするようになるという(後輩談)。クールで冷めきった顔をしているが、内面は、はしゃぎたくてしょうがない子供なのだ。私の場合は、飲むと底抜けに陽気になり機嫌がよくなる。
普段は色々なことを心配したり、不安になったり、気をつかって生きているのだけれど、お酒をグングン飲むととにかく楽しくなる。だから根っこは、楽観的、ネアカなのかもしれない。それを求めて、夜な夜な酒を飲んでいたようなところがあるけれど、ある時期からは止めた。
私の場合はコミュニケーションを滑らかにしたい酒だったから、もともと一人では飲まなかった。そういう酒飲みは依存症にはならないかもしれない。
お酒を飲むとアイデアが豊富になる
お酒を飲むと理性の力が抑えられる分、普段は出ないアイデアが出やすくなることが分かっている。過去に行われた実験では、お酒を飲んでから連想ゲームのようなテストをした場合、お酒を飲まない場合に比べてたくさんの語彙を連想し、スピードも速かったという。どんどんアイデア出ししたい時は、適度にアルコールを飲むのも良い。
ただ、アイデア出しはいいけれど、そこから正確なアウトプットをする時にはアルコールは入っていないほうがいい。あくまでも、アイデアをぼんやり考える時に、リラックスして飲むのが良いのかもしれない。
お酒は適度に
結論から言えば、やはりお酒は適度に楽しむのがよい。脳に与える影響から言えば、お酒は依存症を引き起こしやすい物質だ。そして体に与える影響も決して良いものではない。
お酒に酔うかどうかは、体内でアルコール→アセトアルデヒド→酢酸→炭酸ガスに分解する能力がどれほどあるかどうかで決まるという。日本人はもともと、アセトアルデヒドを分解する力が弱い人が多い。体質的の飲めない人は無理をしないことだ。
私もワイン2杯くらいがちょうどいいことに気づいた。