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【感想】ランスマ倶楽部「芸能人最強ランナー・福島和可菜 サブ3保つ秘密のトレーニング」

全く走らない私が楽しみにしているランスマ倶楽部だ。高校時代に陸上部のキャプテンと友人だったが。ほんとに、走るのが好きで、四六時中、走ることばかり考えていたやつだった。彼は元気かな。私は、今でも一日の歩数が1000歩いかないこともある在宅ワーカーだけど、走る人たちのトレーニングを見ていると、メンタルを強くする秘訣を学べる(気がする)。

今回は、芸能人最強ランナー、サブ3を達成している福島和可菜のトレーニングの秘密を掘り下げるスペシャルだ。彼女は、ランナー系の番組のレギュラーなどを数多く持っているから、もうセミプロの域だと思うんだけど、彼女の練習量とメンタル・フィジカルの鍛え方は半端なかった。全く別分野だけれど、学べた点をメタファとして活用したい。

本気になったきっかけは停滞期

3年連続でサブ3を保っている福島和可菜も当初から早かったわけではない。10年以上前の初マラソンでは5時間台だった。実は彼女が本気になったきっかけは、足首の怪我だった。ペットの水槽を移動させようとして、足首に落としてしまう事故でしばらく歩けない・走れない状態が続いた。その時に「走れないことが、これほど辛いんだ」ということを知ったという。そして、治ったら本気で走ろうと決意したのだ。

ちなみに福島和可菜は、怪我から回復すると、すぐにコーチ(谷川真理)の元につき、フォームの改善に取り組みだす。そして、フォーム改善に取り組んだことが、今の彼女の走りを生んでいる。以前の走りと比べると、腰の位置が全く違い、一歩一歩の幅が抜群に違う。漫然と走り続けるだけでは、彼女がこれほど早くなることはなかっただろう。

やはり大事なのは本気になることだ。私も、コロナ禍の中で、仕事が激減したり、今までできたことができなくなって、普通にやっていたことが、どれほど恵まれていたか分かるようになった。この「停滞期」をきっかけにできるかどうかは自分次第だ。今は、コロナ禍の時間を使って肺活量トレーニングや筋トレなどに取り組みだし、自分の健康にしっかり時間を投資するようになったが、コロナ明けには本業の仕事をどのように行っていくか、再びしっかり考えよう。立ち止まる時間ってのも必要なんだよね。

ペースを変える練習

福島和可菜の練習で際立っていたのは、多種多様なメニューを織り交ぜながら走っていること。月間の走行距離は400キロにも及ぶ。ただ、長距離を走るだけではない。ある日のトレーニングでは、徐々にスピードを上げるビルドアップ走法で21キロ(ハーフマラソン)を走りきる。ある日のトレーニングでは、坂道(山道)をひたすら走って上がる。また、ある日は1キロをダッシュで走るインターバルトレーニングだ。

実は、このようにして練習に変化をつけることで、様々なペースで走れるようになるのだという。初心者はどうしても同じペースでの練習に明け暮れてしまうが、実際のコース上では同じペースで走れるわけではない。マラソン終盤になると、当然疲労してきてペースは落ちるが、こういう時に、山道を駆け上がっていたようなトレーニングが功を奏するわけだ。乳酸がバンバンたまった足でも走りきるトレーニングを続けていると、いざという時も走れるようになる。

解説者が「様々なペースで走れるようになると、脱初心者の練習だ」と言っていた。ここにかなり大きな気づきがあった。私は、メンタルを強くするために、とにかくルーティーンを守ること(言い換えると、いつでも同じペースを保つこと)を意識していた。しかし、実際の仕事(人生)では山あり谷あり、ペースを保てることなどない。そんな時に、何とか自分の決めたペースを保とうとして、逆に失敗していた。

大切なのは、ただルーティーンを守ることではなく、様々なペースのトレーニングに自分をさらすことだ。時には、これ以上走れないというギリギリまで追い込むことも必要だ。ペース配分についての気づきは、今後、仕事を選ぶ時でも役立ちそうだ。

楽しむ人は無敵である

まあ、いろいろなテクニックはあれど、福島和可菜が無敵なのは、とにかく走ることを楽しんでいることだ。走るのが楽しくてしょうがない。印象的なエピソードは、ラジオの生放送の30分前まで近くのジムでトレッドミルで走りまくる姿。少しでも時間が空いたら走る。走ることを人生の中心に据えているのがよく分かる。

継続のために必要なことって「続ける」ことだと思うんだけど、じゃあ、どうしたら続けられるの?って、究極的な解は「大好き」に勝るものはない。好きだからこそ、どれだけ忙しくても走り続ける。朝でも昼でも夜でも、行きかえりでも、走りまくるのだ。こういう人にはかなわない。福島和可菜をライバルとして追いつけ追い越せの佐野千晶の闘志も、番組の見どころのひとつだけど、福島和可菜は追い越されることを本当に気にしていない。

「追いついてきてほしい!」、本音の言葉だと思う。一緒に切磋琢磨しながら走り合える仲間がいれば、そのほうがもっと走ることが楽しくなるのだ。「走ることで人生が変わった。この楽しさをもっと多くの人に知ってほしい」と笑顔で語る福島和可菜に無敵オーラを感じた。楽しんでいる人には、決してかなわない。

これぞ、究極的なメンタルを強くする秘訣だ。

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綿樽 剛@AGA・薬を使わない薄毛対策
大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq