【感想】又吉直樹のヘウレーカ!「僕らはみんなあぶれ者だった!?」
「我々は、なぜ存在しているか」という問いの答えを探し続ける物理学者たち。宇宙の始まりに、その答えを見出そうとしている。素粒子物理学から、いま、物理学最大の謎と言われる「反物質」に迫る興味深い番組だった。
ただ、私は、超文系なので、とても興味深く見た番組を言語化することができないのが残念だ。見終わってすぐ、妻に、何が面白かったかを伝えようと思ったのだが、まず語彙がない。論理だって説明するのは無理なので、自分で番組を見てもらった(涙)。妻は理系なのだ。
素粒子研究の最前線
人体は、内臓→細胞→分子→原子→原子核→陽子→素粒子だ。人間でも動物でも、宇宙でもどんどん分解すると、最後は素粒子になる。そして、この素粒子を取り出すために、巨大な粒子加速器を使用する。原子核に光のスピードで陽子を衝突させる。そして、飛び出した素粒子を計測しているという。茨城県東海村の施設から飛び出した素粒子は、岐阜県飛騨市で受け取られるという。ん?なんかすごいけど、よくわからない。
中性の素粒子=ニュートリノだ。現在、日本は世界の中でも素粒子研究をリードしている。近年、梶田氏は、ニュートリノ振動?に関する研究でノーベル物理学賞を受賞している。現在、行われている研究が成功すれば、日本でニュートリノの謎がすべて解き明かされることになるという。莫大な予算がかけられた一大プロジェクトなのだ。
宇宙の始まりと素粒子
宇宙の始まりはビックバンだと言われる。これは、大爆発ではなく、エネルギーが極度に集中している状態?超高温状態ともいえる。このエネルギーから、物質と反物質が生まれる。物質はエネルギーになり、エネルギーは物質になるのだ。
この物質と反物質は、互いに反応して光になる。宇宙を切り取って1立方メートルの範囲で見ると、光は10億個、それに対して物質は1個だとする。そうだとすると、10億個の物質と反物質のペアがあったということになる。しかし、現在の宇宙を形作っているのは、あぶれ者であった物質によるのだ。対になる反物質はいったいどこに行ったのだ?というのが、宇宙物理学の最大の謎なのだ。
反物質が存在していれば、物質は存在しないことになってしまう。ちょうど、こんな番組もあったので見ていた。俳句にはあまり興味がないのだが、夏井いつきさんが面白くて、つい見入ってしまった。
いやぁ、壮大すぎて、わけわかんないけど、面白かった。これからも、もう少し知識を蓄えてみよう。今回のガイド役だった、高エネルギー加速器研究機構 准教授…多田将の一冊。