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困った時の「本頼み」。本を読むだけでコンサルタントになった人の話。

とにかく、行き詰った時には、その分野の本を狂ったように読むようにしている。必ずしも新刊が良いわけでもないから、古本屋で安く買える本を10~20冊買い込んでくる。図書館で関連本を10冊単位で借りる。とにかく、答えを探して濫読してみる。やがて、突破口が必ず見えてくる。

以前の会社で法律的なトラブルに巻き込まれたことがあるが、その時の読書量は相当なものだった。立ち読みも含めて関連書はだいたい目を通した感じがする。もちろん、すべてに精通する必要はない。今の自分にとって問題になっているところだけを読めばよいのだ。どんどん知識の上に知識が積み重なっていく。
そうすると、驚いたことに、ある瞬間から専門家とも対等に話ができるようになったのだ。本気で困っている分、ある分野では専門家よりも、深く知識を持っていることさえ感じた。最後の提案は、こちらから行った。そして、それでいけるか検証してもらったのだ。

今は、自分でいくらでも勉強できる時代なのだ。

困った時の「本頼み」

経営コンサルタントの伊吹氏も「困った時には本屋へ行けばよい。つまり「困った時の『本頼み』」である」。「本は千円で買える名コンサルタントである!」こう言っている。伊吹氏は、本を読み続けるだけで、コンサルタントになってしまった人なんだから説得力が違う。

「本当の読書は「自分の悩みを解決するため」なのである。 私の読書を振り返ってみると、一貫してこのような読み方をしていたことに気づく。  不思議なもので、人生には「悩みの波」が、後から後からやってくる。そして新しい悩みに出会うたびに、私は本屋へ走った。 新しい悩みをかかえて本屋へ行くと、不思議に「欲しい本」に出会う」

伊吹氏は、マーケティングの専門家ではないのに、とにかくマーケティング本、日本の経営者の成功本を読み漁るうちに、共通するコツを見つけて、コンサルティングができるようになってしまった人なのだ。つまり、本を読むだけでもそこまで行ける。

人材育成をしたことが無いのに、人育てセミナーを成功させた話も書いている。これも読書のみで成功させた。学ぼうと思えば、専門家に師事するより、その分野の本を狂ったように読み続けるほうが良いかもしれない。

独学できる人が勝つ

白取氏も、大学では、授業はほとんど意味がなかったと言っている。教授が使うテキストや専門書をとにかく読みまくることで、授業で扱われることはすべてカバーできたと書いている。授業に出る必要性さえなかったのだ。つまり「独学術」だ。

その一方で、どれだけ真面目に授業に出席していても、まるで知識が根付かない人もいたことだろう。結局のところは、本気で学ぼうとしているのかどうかということなのだ。

一年で数十万~百万の授業料をかけるなら、その分を書籍費にしていたらどうなるだろうか。

プロに肉薄する読書術

私も、今は一つのジャンルに絞り独学を続けている。専門教育を受けていないけれど、本を読むだけで、どこまでプロに迫れるのかということに興味があるのだ。
そして、それは自分にとっても解決したい課題・目標と大きくかかわっている。自分の問題なのだから、真剣度が違う。一般論で語っている「自称専門家」の言説など、その「薄さ」をすぐに見抜けるのだ。

以前は、ある分野を学びたいと思えば、あの大学に入らなければとか、あの先生に師事しなければとか、形を追いがちだったけど、大事なのは、そう思った瞬間から本を読み始めることなのだ。

とにかく読もう。

#読書術 #伊吹卓 #白取春彦 #独学

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq