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ストレスは、ストレスだと思わなければむしろ力になる②〜後悔編〜
そもそも後悔しない人生なんてありえない
前回は未来に対する「不安」について取り上げましたので、今回は過去を悔やむ「後悔」について取り上げます。
巷では「後悔しないために生きる」みたいな自己啓発が昔から流行っていますが、それは結論からいうと無理です。
というのも、人間は後悔を糧にする生き物だからです。後悔というよりも「失敗」といったほうがしっくりきますね。
人生は失敗の連続であり、失敗の先にしか成功はないものです。
そして失敗するたびに
「あの時こうしてれば・・・・」
なんて感情が込み上げるからこそ、次また挑戦する時は前よりもうまくやるわけですよ。
だから、後悔しなければ成功なんてありえませんし、後悔のない人生なんてつまらないんじゃないかと思う次第です。
つまり、後悔とは人生の意味を強めてくれる感情である
上で言ったことは自論ですが、その論を強めてくれる研究をカリフォルニア大学が紹介していたりします。
結論だけ言うと、「あのときああしていれば人生は違っていたんだろうなぁ・・・」っていうイメージをした人の大半は
自分の人生に深い意味を感じられるようになった!
と答えたとのことです。
「あのときああしていれば・・・」という思考法を研究者は「反事実」と呼んでいたのですが、定期的に反事実を繰り返すことで
1.運命を認識する:「あの事件がなかったら……」と思うことで、自分の人生があたかも「大きな運命」に導かれたような印象が生まれる。
そのため、「あー、この人生は自分より大きなものに導かれてるのかな……」みたいな気分になっていく。
2.人生がよく見える:「現実とは違った過去」を想像することで、自分の人生のよりポジティブな側面に気づける。
たとえば、「あのときに貧乏になったから、逆にがんばったんだよなぁ……」みたいな感じ。
といった結論がでたとのことです。
後悔しているときは一度振り返ってみるといい面も必ずあるものですし、これは納得ですね。
定期的に人生に意味を感じないとうつになるって言いますし、後悔は実はポジティブな側面が多いんだぞ!って感じるとむしろ教訓にしかなりません。
まさに
この世には、成功と学びしかない−ネルソン・マンデラ
ですね。