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「MINDSPACE」を使って行動をデザインしていこう!説が個人的に有効すぎる件〜幸せな選択、不幸な選択①〜
行動経済学で幸福をデザインするためには?
著書『ファスト&スロー』でおなじみのダニエル・カーネマンの弟子であり、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの行動科学者の著書『幸せな選択、不幸な選択』を読みました。
その場でモチベーション上がるような自己啓発は達成した気にさせるだけなので嫌いですが、こちらはしっかり統計に基づき
幸福は注意の割り当て方次第だよ!
という主張をしております。
具体的には
幸福とは、「快楽」と「やりがい」のどちらも持続させることだ!
ということ。
快楽とは、テレビを見て楽しんだり、風呂に入って快感を感じたりすること。
対義語は「苦痛」で幸せな人は快楽を感じる時間が多く、苦痛はあまり感じていない模様。
また、やりがいとは、達成感や意義あることをしていると得られる感情です。
対義語は「退屈」・「くだらない」など。
仕事を辞めたい人はだいたいやりがいがないから、言い換えれば自分のやってる仕事が「くだらない」からともいいます。
この二つのバランスを自分のタイプ(どちらを感じやすいか)に当てはめて行動をデザインしていくと幸せに近づくんだそう。納得です。
「MINDSPACE」で自動的に行動設計しよう!
本書は行動科学本ですので、
どうやったら幸せになる行動できるか?
がメイン。
先ほどの「快楽」と「やりがい」のバランスを持続させるにはどうすればいいのか?ということですね。
実際にわかっててもできないというのはあるあるで、人間の行動はたいがい無意識下であるものです。
なので無意識のプロセスを実際の行動に促すために、上の画像にある「MINDSPACE」という行動を促す9つの要素を頭文字で表現したものがございます。
それぞれ訳すと
M:メッセンジャー(伝達者):私たちは誰によってその情報がもたらされたかに大きく影響される。
I:インセンティブ(報酬):インセンティブへの反応は、知的ショートカットにより形成される。
N:ノームス(規範):私たちは他人の行動に強い影響を受ける。
D:デフォルト(標準):私たちはあらかじめ設定された選択肢の”流れ”に乗ってしまう。
S:サリエンス(顕著性):私たちの注意は、目新しくてかつ自分に関連のあるものに向かう。
P:プライミング(起爆):私たちの行動は、無意識的なきっかけにしばしば影響される。
A:アフェクト(感情):私たちの感情の連想は、行動に強く結びついている。
C:コミットメント(傾倒):私たちは公言したことと行動を一致させようと努力する。
E:エゴ(自我):私たちは、自分のことを肯定できるような行動をとる。
メッセンジャーとかノームスとかプライミングをみてると、私たちがいかに周りの人たちに振り回されてるか分かりますね笑。
他人から受ける影響に比べれば自分が宣言する目標なんてちっぽけなもんなんですから、なんだか失敗しても「まぁいいや」って思えます。私だけかもしれませんが笑。
とにかく環境設定の重要性が浮き彫りになり、ますます信用できると思った次第です。
というわけで、すみませんが長くなりそうなので今回はこれまでにします。
次回は、具体的に「MINDSPACE」の要素を使って自分の行動をどうやってデザインしていくのか?について話していきたいと思います。