迷いすぎて行動できない、を排除するために〜SIMPLE RULES〜
制約を逆手にとる考え方
仕事にしろスポーツにしろ、何かしら新しいことを始める際は
・お金が足りない
・知識が足りない
・経験が足りない
・人脈が足りない
と「不足」していることが気になってしまいます。
何かしら不足しているから、できないと言う考え方は一見もっともなようにも聞こえます。
しかし、ほとんどの人は最初からリソースが豊富にある、と言うことはありえなくて、地道に努力して積み上げていった訳ですよ。
だから、足りないことはむしろ普通で、制約を逆手に取ることこそ自分みたいな凡人が持つ考え方になります。
最近の研究でも、豊富なリソースを持っていることが必ずしも優れた結果を出すわけではないことが分かっておりまして。
それよりも持っているリソースを「活用」して、未開拓の価値を見出していく力を持っている人が成果をだし、充実した人生を送ることができるみたいです。
『制限は力』という言葉はクリエイティビティが必要とされる世界でまさに真実と言えます。
そんな制約を課した方がうまくいくよ!と言う主張と具体的なルール設定について、著書『SIMPLE RULES』が非常に役に立ちました。
本書は、シンプルなルールほど上手く行くことを様々な事例とともに解説した良書になります。
個人で実践できる3つのシンプル・ルール
シンプル・ルールの特徴として
1.ルールの数が少ないこと
2.使う人に合わせてカスタマイズできること
3.具体的であること
4.柔軟性があること
の4つが挙げられます。
具体的な、個人でできるルールを述べると
境界線ルール
優先順位ルール
停止ルール
この3つが効果的です。解説していくと
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境界線ルール
イエス orノーの意思決定を決めておくルール設定。
二者択一の形式をとることで、時間をかけずに「何をすべきか」の決断を素早く行うことができる。
様々な情報が飛び交うこの世界において、「考慮する」か「排除する」かを素早く決めることは極めて重要。
優先順位ルール
少ない資源を最大化することにおいて重要なルール設定。
例えば、ビジネスにおいて優れた人を雇いたいときに最も可能性が高いのは「優れたビジネスパートナーからの紹介」において他ならない。
時間や労力や資金がかぎられているときに特に有効とされる。
自分の中でランクづけし、上に行けばイエスを引き出す、これまた迷う時間を大幅に削減できる昔からある優れたルール。
停止ルール
やめどきを見極め、タイミングを決める時に有効なルール設定。
結婚や就職といった人生の一大イベントを決定する際に役立つ。
年齢や、卒業といったタイムリミットが迫っている際、どこかで「引き時」を決めないとズルズルと先延ばしし、最悪の結果になるのはよくあることだ。
だからこそ、ベストではないにしても、そこそこ満足できるものが見つかった時点で意思決定を行うことは非常に重要。
投資の世界でいうところの「損切り」である。
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以上の3つが誰でもできる、簡単で柔軟性のある具体的なルール設定であります。
確かに、私自身も書評を出すときは
・ノウハウ本は参考文献が30件以上引用されているものを使う
・尊敬する方と知り合えて、その方が本を書いていたら紹介する
と言うルールを決めているから、あまり迷いはせずに現段階で毎日投稿ができているように思えます。
むしろ、選択肢が多いと選ぶだけでものすごく疲れてしまうため個人的には向いてないなぁと感じます。
ゲームで言う「縛りプレイ」の方がやることはガンガン決まっていくため、これは行動し続けたい人に本当にオススメできる作品でした。