この時代に生まれてよかったこと、それは「音楽がタダで聴けること」だ!〜誰が音楽をタダにした?〜
音楽がタダで聴けるってなんて素晴らしいんだ!
著書『誰が音楽をタダにした?』を読みました。
音楽がタダで聴けることは、この世の最大の恩恵といっても過言ではありません。
通勤中も、休日も、ブログ書いてる時だって音楽は手放せないです。
私はYOUTUBE MUSIC(月980円なので厳密にはタダではない笑)で聴きたい曲をセレクトしているのですが、月に50は違う曲を聴いています。
これが、もしCDを買うなりしていたら月に50,000円はゆうに飛んでいるでしょう。
それが、100分の1以下の値段で聴けるのですから、革命的です!
でも一体、音楽業界はどうやって収益を挙げているのでしょうか?
このご時世、CDの売れ行きはジャケットの出来や握手会のような付加価値でしか決まりません。
メインはやっぱりYOUTUBE MUSICやApple musicのようなサブスクリプションで聴かれる、ような気がします。
そんなもので、収益が挙げられるのでしょうか?
音楽がタダで聴ける3つの理由
本書によると、音楽がタダで聴ける理由は
・音楽の圧縮技術の向上(mp3の普及)
・音楽リークグループの出現
・広告収入
この3つが大きいとのこと
まず第一段階として
できるかぎり音質を保ちながらファイルを圧縮する技術であるmp3の開発があげられます。
そのmp3を家庭用で使用できる変換ソフトが開発されたことで一般消費者は自分でmp3ファイルを作ることができるようになり、
家庭用パソコンで再生すること
ができるようになりました。
そこから、とある組織がインターネット上で
発売前のアルバムをリークすることが第二段階です。
mp3という優れた圧縮フォーマットのおかげで
たやすく音楽ファイルの不正コピーができるようになりました。
そして追い討ちのように
ユーザーたちがタダでお互いのmp3ファイルの交換ができる
という夢のようなファイルである、「ナップスター」が開発されました。
その頃、CD売上は史上最高を記録していたため
業界ウォッチャーのなかには、
違法コピーが業界の売上に貢献している
と考える人すらいたほどです。
しかしそれは大きな間違いで、当時はまだIPodのような
mp3を再生できる携帯型音楽プレイヤーがまだ普及していなかったから
であり、携帯型mp3プレーヤーが製造されてしまったらCDの売り上げは瞬く間に半減し音楽業界は低迷の一途を辿っていきます。
しかし、
ユーチューブ上で公開されている音楽に広告がつけられていることに、ある方が気づいた瞬間、すべてが変わりました。
これに気づいたとき、自分たちが著作権をもったアーティストの楽曲のほとんどを削除しました。
もちろん、ユーチューブのユーザーたちは怒り狂ったが、
一方でアーティストたちにとって、これは良いことでした。
動画サイトは交渉に応じざるをえなくなり、
その結果、音楽業界は広告収入の大部分を受け取ることができるように。
そうやってなにもないところから数億ドルという利益を生みだしたのです。
音楽産業のフロンティアである、広告収入モデル
これをきっかけに2009年12月、「Vevo」という音楽ビデオサービスを開始しました。
これにより、ミュージックビデオそのものに経済価値が生まれます。
例えば、ジャスティン・ビーバーの「ベイビー」の前に流れる30秒のCMは、
オークションで料金が決められ、3000万ドル以上の収入を生みだした
といいます。
音楽関連のテクノロジーの進歩と、人々のアイデアが巧みに使われた本書は古典的名著であること、間違いありません。
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