どうやら、「格差」という状況が人間の能力を多分に奪っているようだ〜格差は心を壊す〜
比べて良いことなんて「現状把握」くらいしかない
”人前で立派なことをやり遂げたとき、尊敬と注目を集めたときに、私たちは誇りを感じる。他人からバカにされたときに、劣等感を感じたときに、自信を傷つけられたときに、恥ずかしいと感じる。面目を失い、辱めを受ければ、暴力に訴える。そうすることで屈辱から自分を守ろうとしている。”
ー『格差は心を壊す』本書から抜粋
著書『格差は心を壊す 』が非常に面白いし、タイムリーなのでオススメです。
本書のテーマは
いかに他者との比較はロクでもないか
ということ。
「オレはあの人より劣っているんだ・・・」と思うだけで
・実際に貧しくなってしまうし
・生産性が低くなってしまうし
・当然幸福度はダダ下がり
になってしまうことを、500を超える実証データから導き出された作品になっております。
他人との比較はなぜするのか?それは
自分の地位(立ち位置)や能力を見つめるため
だったりするのですが、多くの人の情報が容易に手に入るため
この人と比べて優ってる部分がない・・。完全に上位互換だ。。
なんて思っちゃったり。実際そんなことないんですけどねぇ。
また、先進国はその実、「スゴイ!」と思われているような地位は
「お金をいくら稼いだのか?」
「どれだけスポーツができるのか?」
「どれだけモテるのか?」
「どんな学歴なのか?頭いいのか?」
みたいに、実に限定的すぎる(特に日本は拝金主義が強い)ので実際は相当能力がある分野が存在するにもかかわらず役に立たないなんてことも。。切ない。。
自分の例で恐縮なんですけど、良く言われることとして
・道案内がうまい
・時間感覚が正確
・視力が2.0以上はある
みたいな特徴はあるものの、それはGoogle Mapとか、時計で確認したりとかすれば解決できるので役には立たないんですよね笑。
他人と比較してしまうから
実際のお金持ちは超お金持ちと比べてうつになってしまったり
ファッションブランドに敏感な人がいたり
分不相応な出費をして家計に火がついてしまったり
と、、とにかく悪影響を及ぼすんだという。。
先進国ほど、不平等を見せようとする社会なのでとにかく心が病みやすいんだ、と。
劣っているところが見えると、そこしか見えなくなる(いわゆる「トンネリング効果」)ので、余計心が劣等に包まれてしまい、病んでしまう。これは分かるなぁ。。
他人の目が気になるんだ!を解決したい
とはいったものの、これから先格差がなくなることはないし、むしろ広がる一方です。
そのたんびに心が病んでしまうとやるせないので、
他人の目が気になる!
に対して「これは効くなぁ」と思うものを紹介すると
・SNSやニュースから距離をおく
→劣等感の元となるツールを使わない。私もSNS見るのは週1くらい
・認知行動療法
→自分の「認知の歪み」に気づく。孤独感の解消法としてもオススメ
・セルフコンパッション
→「こういうことはみんなも感じてるはず・・」と共感する力をつける
ということを1年くらい淡々と行えば、壊された心は癒されていくかと。
個人的にも、
・あぁあの人はいいなぁなんでもできて・・
・自分なんて陰キャだしな・・・
・家族の中でも欠陥品だよな、オレは・・
みたいに中学高・校の時代分かりやすく思春期だったころと比べると上のような工夫をしてたおかげであんまり比べることがなくなったなぁと。
あと、「めちゃくちゃ人に会うこと」もいいかも。
そうすると、
あれ?自分は本をよく読んでいるようだなぁ
という自分の強みも分かってきたりするものです。実際私の友人も読書してる人は少ないですし、自分の読んでるジャンルを読んでる人は全然ですし。
自分の価値観や強みといったことはこれまた「比べないと」分からないですからね。
適度に比べて、自分の立ち位置を把握して、役割をこなして、それをまっとうする。
それが比較との適切な距離感な気がします。
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