実は、手段まで明確化しない方が願望って叶ったりする話〜ブレイン・プログラミング〜
脳を知れば、人間の幸せが分かる・・・と思ってた時代
大学の頃、自分は生物学がかなり好きでして『ドーパミン』とか『オキシトシン』とか知るたんびに
人は脳内物質の奴隷なんだ!
と思って一人でほくそ笑むような、なかなかヤバめの大学生でして・・・・(笑)
とりわけその時は脳科学に興味しんしんで、リアルに「脳について熟知していれば人間の幸せを解剖できる!」
などど思っておりました。
そんな脳科学の本でよかったなと思えたのが著書『ブレイン・プログラミング』です。
人間の脳は行動の司令塔の役割を果たしています。
そして司令塔には、「どこへ進みたいのか?」という疑問に答えればそこに至るルートマップを描いてくれる機能があります。
その機能を『RAS(ラス)』と呼びます。
本書はRASの特性を生かして、自分の夢を自動的に叶えていく作品になっております。
RASとはなにか?
RASは元々、生命活動を維持するための機能として備わっています。
先ほど、RASとは目的を自動的に叶えてくれるようなルートマップとしての機能を備えていると言いました。
それは、RASは要らない情報を即座に排除する機能があり、本当に必要な情報しかピックアップしないためです。
人間の情報を全て意識的に把握しようとしたら一人につき核原子炉1つ分のエネルギーを必要とするみたいです。
なので、一瞬でエネルギー不足になるから、99.9%の情報を捨てる機能を備えました。
その分、必要な情報には敏感に察知し、記憶する機能が備わっています。
例えば、幼稚園児や小学生のころ「今日は「赤いもの」をいっぱい見つけよう!」みたいな遊びをしたことはないでしょうか?
そうすると、家から学校にいく時、ポストや消防車のようなものが目に入りやすくなりませんでしたか?
それこそが、意識して情報を選別する機能、RASなのです。
RASは必要な情報を選別するフィルターとしての機能を果たしています。
RASを使って自動的に目標を叶える方法
ここから、RASを使って自動的に目標を叶えるコツを話します。
それは、自分の望みを「手書き」ではっきりさせること。
正直、ここがちゃんと習慣化出来れば8割夢は叶えられます。
ここで「手書き」ということを強調したのは億万ドルクラスの資産家はみんな「自分の考えや目標、目的をしっかりと紙に書いたリスト」を持っていたから。
教育家のポール・J・マイヤーの調査によると
目標を紙にきっちり書いているアメリカ人:3%
しっかりと人生の目標を持っているアメリカ人:10%
お金の目標しかないアメリカ人:60%
目標、将来設計が全くないアメリカ人:27%
この調査に参加した人たちの結果は
かなりの成功を収めている:3%
まあまあ順調な人生を送っている:10%
いわゆる「つましい生活」を送っている:60%
公的支援や施しでなんとか生活できてる:27%
とピッタリと分かれたのだそう。
自分の頭だけだと、整理できずにこんがらがる、「スパゲティ現象」を起こしてしまいます。
また、PCやスマホだと処理が早すぎて、脳が戸惑います。
「手書き」であることが脳にとってもちょうど良く、また整理する余白が残せるため、最適なのです。
大事なのは、まずは何がしたいのか「だけ」を考えること。
「どうすれば」達成できるのかは、RASが勝手に見つけてくれます。
大事なのはそのしたい事を忘れず、色褪せず、アップデートしていく事です。
手書きでやりたいことリストを書き、たくさん書いて、定期的に見直してやりたい事を更新していくことです。
何をしたいのか?
何が欲しいのか?
何になりたいのか?
これらの質問を書くことでよりRASがクリアに働き、自動的に夢を叶えてくれます。
また、もう一つのコツはそのリストは余程信頼できる人にしか見せないこと。
自分の夢ややりたいこと、というのはガラス細工のように脆いものです。
だから内に抱えて大事に育てないといけないのです。
なので口出しをするような人には絶対に話さないようにしましょう。
身近な人は、自分の事を想ってやめさせたりしますけど、これは脳が現状維持を望む機能(ホメオスタシス)から起こしている発言です。
大概の相手は変化する自分を意識的にも無意識的に押さえ込んできます。
恨まない事です。脳がそういう機能なのだから仕方ないのです。
とはいえ、話したくなるかもしれませんので、そういう時はちゃんと話を聞いて、否定しない方に見せるのです。
最後に、人間は習慣の生き物ですので本当にやりたいことが複数でも見つかったら、
生活の80%をやりたい事の時間、
残りの20%で生活を維持する時間
にする事をオススメされていました。
さぁ、まずは「手書き」でやりたい事リストを書いてみましょう!