どうしたらUber Eatsでチップをもらえるか(あげたくなるか)考えてみた
皆さん、こんにちは。
コロナ禍で冷え込むと見られていた飲食業も、早々にデリバリーにシフトした店はリモートワークや巣ごもり需要おのおかげで最高益となったところが多く、一方で時代の趨勢に付いていけなかった(付いていかなかった)旧態依然とした店の中には、助成金や支援金だけに頼り経営困難な状況に陥っているところも増えています。
その飲食デリバリーのインフラとなっているのが、日本だと古くは出前館、そして、今やもっともポピュラーな存在となったUber Eatsなどが挙げられます。
私は普段自炊することが多いので出前を頼むのは多くて週に2〜3回程度ですが、この1〜2年の間にデリバリー対応店が圧倒的に増えたこともあり、利用する機会が増えたように思います。WoltやMENUなど大盤振る舞いなクーポン提供などをおこなっている他のデリバリーサービスも試したことがありますが、結局は店舗リストの充実さやサービスの使いやすさなどから、Uber Eatsを利用することがほとんどとなっています。
利用したことのある方はご存知の通り、Uber Eats配達員には、デリバリー後に評価を付けられるだけでなく、チップを渡すこともできます。私はこれまでチップをあげたのは2回だけですが、1回目は導入当初にシステム自体に興味があって渡しただけで、正しく評価してチップを渡したのは2回目の一度きりです。
私自身は別にケチっているわけでも無く、毎回デリバリーの様子や配達員自体を正当に評価しているのですが、チップを渡したいと思える配達員がいないのです。以前に正しく評価してチップを渡したのは女性の配達員の方でしたが、自転車にもかかわらずマップを進む速度が異常に早く、荷物の崩れもなければ、非常に愛想がよく受け渡しも丁寧だったので、悩むことなくチップを付与しました。
配達員のプロフィールは配送時のみ閲覧することができるのですが、その方の配達パートナーランクはダイヤモンド、過去の配達数も1000を超えています。配達数については比較したことがないので、もしかすると1000はさほど多くないのかもしれませんが、短期でやるバイトと考えれば1000回以上の配達はそれなりに多いのではないのでしょうか。配達員には評価により、グリーン、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドとランクが付与されます。つまり、彼女は最高ランクですので、私以外からも高評価がたくさん与えられているのでしょう。
チップを渡したい人/渡したくない人、高評価を付けたい人/付けたくない人、の差は一体なんでしょう?
「配送時間が異常に遅い」「届いた食事が盛大に崩れている」などは論外ですが、私は単純に「清潔感のある格好」「愛想の良さ」「デリバリーの迅速さ丁寧さ」、これらに尽きると思います。
「デリバリーの迅速さ」については、体力的な問題であったり交通事情もありますから定量的には評価できませんが、普段から裏道などを探す努力をすれば改善できるでしょう。「丁寧さ」はデリバリーにとって当たり前のことですが、これまでUber Eatsを頼んできた感想としては、丁寧に配達できない方が意外と多い印象です。容器の中で偏っていたり、器から汁などが漏れていることは、ある程度許容できるのですが、最も酷かったのは、かなり近い店から運んでもらったにもかかわらず、コーヒーの蓋が外れて半分以上無くなっていたことです。
「清潔感のある格好」ですが、これは特にオシャレな方が良いとか、フォーマルな格好をした方が良い、と言っているのではなく、ドアを開けて対面で食事を渡す際に「客に気持ちのよい印象くらい与えよう」という意味です。そもそも、配達で汗をかいたり、雨天の配達もあるでしょうから、「見た目を気にしている余裕などない」と思っている配達員も多いかもしれませんが、ボロボロの汗ばんだキャップに、ところどころ汚れのついた薄暗い色の服を着ていたら、印象が良いとは言えません。ヴィンテージな古着のように味のある汚れなら良いですが、せめて清潔に見えるよう洗濯した服を着て、少し爽やかな印象を与える格好をした方がチップをもらえる確率が高くなると思います(綺麗なら、安いジーンズに白Tシャツでもいいですよね)。
「愛想の良さ」は、最もチップのモチベーションに左右するのではないでしょうか?お客さんの中には、例えば女性なら「化粧無しで部屋着だから人に会いたくない」という人がいると思いますので、顔も合わせず手だけ伸ばして受け取る人もいるかもしれません。ただ、どんな状況でも爽やかに挨拶をして、せめて少し大きな声で「ありがとうございました」や「またよろしくお願いします」のような言葉を残して立ち去れば印象が良くなります。上記のようなお客さんもいるでしょうから凝視するのはよくないと思いますが、きちんとお客さんの顔を見て、丁寧に受け渡ししながら挨拶をした方が、チップへのモチベーションにもつながるでしょう。
配達されている方の多くは、「そんなことより1秒でも早く次の配達を受けた方が良い」と思い、とにかくスピード重視で作業されているのかもしれませんが、私がチップを渡した唯一の配達員の方のように、爆速かつ丁寧で愛想も良い方ならば当然配達員ランクも高くなる(客からの評価も高くなる)でしょうし、チップの付与率も一層上がるに違いありません。
そもそも、日本にはチップをあげるという文化がありませんので、Uber Eatsのチップ制度自体は、まだまだ日本人に馴染んでいないようにも思いますが、コロナ禍のデリバリー需要だけでなく、オンライン決済などが大幅に普及してきた今、Uber Eats配達員さんも、少しの努力でより多くのチップを稼ぐことができるのではないかと思います。
私自身はUber Eats配達員をやったことがありませんが、客側の視点としてツラツラと駄文を書いてみました。読み返すと客商売としては当たり前のことを言っているようにも思いますが、もし配達をされている方が本noteを読むことがあれば参考にしてみてください。
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