【催眠講座】エリクソン
エリクソンと言えば
1.一般的に有名なのはエリク・エリクソン(1902~1994)
2.催眠の世界ではミルトン・エリクソン(1901~1980)
ネットで調べて、ごっちゃになった方もいることでしょう。
エリク・エリクソンは発達心理学者で、アイデンティティという哲学の言葉を心理学に持ち込んだ人です。
一方のミルトン・エリクソンは、後にエリクソン催眠と言われる手法を築き上げた人です。
いずれも同時代に米国で活躍したので、余計に混乱してしまいます。
ところでエリクソン催眠は現代催眠とも言われています。そして古典催眠はどうしようもなくて、エリクソン催眠はとんでもなく素晴らしいと思っている方も大勢いらっしゃるでしょう。でもエリクソン催眠は、あくまでも古典催眠の改良です。
エリクソン催眠を持ち上げているところでは、古典催眠は権威的であり、かかりが悪いと言われていますが、以前にも言いましたが、それは古典催眠のほんの一部にすぎません。古典催眠も上手い人になると、権威的ではなく許容的になることもあります。相手によって変えているんですね。
かかりやすい人には、権威的なほうが素早く入るので、権威的に行い、かかりにくい人には、許容的にかけていくようにするということですね。
日本語は主語を省略したり、時制があいまいだったりと、もともとエリクソン風になっています。それが当たり前ですので、エリクソンの催眠誘導だと、かえってかかりにくいこともあり得ます。実際僕はエリクソンの誘導は苦手です。さっさと権威的に誘導してよと思ってしまいます。