アルコール依存症関連単語集
出来れば、一生知らなくて良いアルコール依存症関連単語集です。
・アルコール使用障害
アルコール依存症の現在の正式名称。アルコール中毒(急性と紛らわしい)→アルコール依存症(乱用と区別)という変遷を経て、使用障害の名前になった。現在の診断書はアルコール使用障害となります。
・節酒、禁酒、断酒
節酒→アルコールを控えて飲むこと、禁酒→アルコールを一時的に止めること、断酒→アルコールを生涯止めること。
・減酒
アルコール依存症の治療方法の1つ。昔は断酒一択でしたが、ハードルが高く専門外来に掛からない人を増やしている要因になるので、減酒療法が最近出てきました。
・高アルコール飲料
ストロングチューハイに始まる度数の高いチューハイ飲料。酒税法の関係で9%のお酒が多い。依存症末期の私でさえ2杯飲むと吐くレベルだったので、出来れば避けた方が良い。
・アルコール関連の薬
アルコール依存症治療の三種の神器(医療、薬、断酒外・AA)の1つ。抗酒薬→飲んだら肝臓に働きかけ、少量でも激しい二日酔いにさせてくれる薬、他に減酒薬や飲酒欲求を下げる薬が存在。残念ながらアルコール依存症を完治させる薬は今のところ存在しない
・離脱症状
アルコールに限らず薬物摂取の際に起きる症状。精神依存=アルコールの渇望、肉体依存=アルコールが切れた事による、頭痛、不眠等の様々な肉体症状がある
・初期離脱症状
アルコール依存症の方がアルコールを止めた瞬間に、3ー5日間継続する離脱症状。慢性的にアルコールが身体に入っていた状態でキープしていたのが、無くなったため、身体が様々な反応を引き起こしてくれる。
私の場合は吐き気、嘔吐、頭痛、不眠、不安、動悸、寝汗が5日間続く。はっきり言って地獄の症状。幻覚、幻聴、錯乱を起こす場合もあり、ここまで行くと入院もあり得る
・スリップ
禁酒、断酒していた人が再飲酒してしまうこと。大きく①飲酒欲求に負けるパターン、②もう適切な飲酒が出来るかもしれないという囁きに負けるパターンが存在する。
②は断酒何年目でも発生しうるため注意が必要。スリップすると、ほぼ100%アルコール依存症が悪化して、断酒のやり直しになる。(もちろん初期離脱症状からやり直し)
・否認の病
アルコール依存症の症状と言われるものの1つ。自分がアルコール依存症と認める事が出来ず、周囲の人に病院に勧められたり、節酒を促されても自分はお酒好きなだけだから、と認めようとしない。
自分は依存症では無いという正常性バイアスや、依存症認めると一生飲めなくなるといった恐怖、そもそも離脱症状で頭がやられている等の原因が考えられる。本人が否認している限り依存症が回復することはない
・底つき
依存症の人が何らかの理由で自分は依存症だと認めざるを得ない瞬間、底つき体験とも言う。大体は派手にお酒でやらかしてしまった失敗や後悔が元となるが、人によって異なる。
重くなれば人間関係の破綻、会社を首になる、、等どこまでも落ちていきます。最後に行きつく先は死です。私の場合は家での1人飲みでブラックアウトして、且つ向精神薬を10錠飲んでしまったことが底つき体験。
・ブラックアウト
飲んで記憶を飛ばすこと。ブラックアウトを起こしがちになったら、依存症中期位と思った方が良い
・依存症の飲酒習慣推移
機会飲酒(イベント時に飲む)→常用飲酒(毎日飲むようになる)→山型飲酒(数日飲んで体調を壊し、数日飲まない、、を繰り返す)→連続飲酒(寝ている以外はアルコールを身体に入れる状態)で推移していくことが多い。
常用飲酒になる前に控えないと一気にアルコール依存症に進む
・共依存
依存症患者の身の回り(ご家族)の方が、患者本人に依存してしまう関係。依存症の人の尻拭いをしてしまって、結果として依存症を助長してしまう。
共依存状態になると底つきがしにくいため、ある程度依存症患者のしたこと、世話は自分でさせるとした方が良いと言われている。
まだまだ合った気がしますが、今回はここまでとします。私の理解ですので、誤りがあるかもしれませんが、ご容赦ください。