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上半身でリードする

よくある失敗例

・下半身でサーフボードを動かしている
・動きがバタバタしていて恰好悪い

目標

ライディング中の身体の動きを、上半身を意識してスムーズにする。

パドリング

パドリングでは、上半身を持ち上げよう。
自分のボードの一番ボリュームのある部分に横隔膜(みぞおちのあたり)を合わせることによって、そこが重心となる。
足を組み、おしりをキュッと締め、腹圧を上げ、顎を上げることで、自然に上半身が持ち上がる。

パドリングで上半身を持ち上げる理由

頭を持ち上げることで視界が広がり、胸の下にスペースが出来るから。
また、上半身を持ち上げることで膝がテールを押し、ボードの持ち上がろうとする力(浮力)を押さえ込むため、波の力を最大限使うことが出来る。

視界が下がる事のリスク

視界が下がると胸の下にスペースが出来ず、次の動作へ繋げずらい

「上半身を持ち上げる」動作の具体例

・ビーチフラッグのスタート(立ってすぐ走り出すための立ち上がり方)
・車の運転(前後左右の確認)

実践

楽に上半身を反るために、下半身を固めよう。

テイクオフ

・テイクオフとは立ち上がる事ではなく、立ったらすぐ動ける状態を作る事
・テイクオフ後、後ろの手でコーヒーカップを持とう(手を前に出そう)。

「手を前に出す」理由

・こうすることでサーフィンが横乗りではなく「縦乗り」になる。
・平行物が視界の中に多ければ多いほど、人はバランス感覚を保ちやすい。
・コーヒーカップを持つと自然に両腕が進行方向に出る。

「手を前に出す」動作の具体例

・腕を下に下げた状態で片足立ち
・コーヒーカップを持って片足立ち
違いを感じてみる
※コーヒーカップを持つ手のイメージは、普段通りの位置にする。手を伸ばしすぎたり身体に近づけすぎたりせず、コーヒーがこぼれない位置で持つ。

実践

テイクオフ後、後ろの手で自分のほっぺたを触ってみる。

ファイティングポーズ(スタンス)

+でも-でもない、ゼロの状態。

スタンスをとる事のメリット

・身体の隅々まで力が伝わりやすい
・肘が上がって足元が軽くなる。

スタンスの具体例

・肘を下げてジャンプ
・肘を上げてジャンプ
違いを感じてみる

先行動作

サーフボードが進みだした後は、先行動作を作ろう。
前の手で生きたい方向を指さし確認する。指さし確認で先行動作を作り、楽に体を捻るようにする。
目視→指さし→捻る、の一連の流れを身体に染み込ませよう。

先行動作の具体例

・腕が閉じた状態で身体を捻る
・腕が開いた状態で身体を捻る
違いを感じてみる。

実践

板に対して身体が垂直な状態で捻る癖をつけよう。
また、お盆の上のビールをこぼさないようなイメージで捻ると尚良い。
※地面が平らな場所でイメトレをする時は、しっかりと肩の水平を意識する

レールワーク

レールを入れて加速するために、手首を動かそう。
レールを入れたい方向に手首を捻るようにする。

手首を動かすメリット

身体の重心は、手首を動かすことでコントロールされる。
生きたい方向に手首を捻ると、その方向にレールが入る。

レールワークの具体例

・指先を上げるとかかとに体重が乗る。
・指先を下げるとつま先に体重が乗る。
違いを感じてみる。

波に身体を合わせる

加速した後は、波に合わせて身体を使おう。
波に合わせて、ゆっくり動く。

波に動きを合わせる必要性

サーフィンは波が主役。サーフィンは自分の力ではなく、波の力で行うもの。「波のタイミングで、身体を動かす。」

身体を合わせるイメージを作る

肘で重心は変わる。肘を上げると重心が上がり、身体が軽くなる。

「波に身体を合わせる」動作の具体例

・手を振り下げながらジャンプ
・手を振り上げながらジャンプ
→優しく動くことが大事。手ではなく、肘を上げておく。

実践

・段ボールトレーニング
下を見ない、視界を広く保つ、膝を柔らかく、身体のタイミングを大事に。
一番大事なコツは、真面目にやらないこと。(へらへらしながら)こうすることで、より柔らかい動きが出来るため。

QA

・下半身の意識としては、後ろ膝を前膝の後ろにしっかりと入れて、膝を進行方向に向けていく事が大事。こうすることで、しっかりとレールが入る。
・フロントのボトムターンでは傾ける意識が大事。トップターンでは捻る意識が大事。トップターンで傾けてはいけない。
・ボトムターンの最中にマニューバ―を決めるのではなく、その前に予測をして決断し、実践する。
・ブーツを履くならベースコートを薄く塗るだけで良い。
・カービングはハイスピードターン。リッピングはロースピードターン。
・掘れためちゃくちゃ速い波だと、後ろの手だけ前に出すと良い。その方が前足に体重が乗るから。
・人間は、どんな角度でも、板に対して駒回しの支点でなければいけない。
・スタンスは、伸び切らないし、縮み切らない。膝と足首はリラックスした状態で、おしりの筋肉で上下運動する。