
未経験エンジニアの採用ではポートフォリオで差をつけづらい。だからこそチーム開発経験で一歩先にいこう。
未経験エンジニア向けに実践的なチーム開発を通した学びの場を提供しているメンターyokohamaさんにインタビューしました。
45歳でベテランエンジニアになってもなお、技術の最前線で70歳まで現役でエンジニアをしていたいと語るyokohamaさんに、プログラミング学習のコツなどをお伺いしました。
45歳で現役のyokohamaさんは70歳になっても現役エンジニアでいたいといいます。それは「つくって誰かに喜ばれる」ことが好きだから。ベテランエンジニアは若手に比べてスピードこそ勝てないものの、積み上げた経験からの設計力や、障害対応などのトラブルも落ち着いて対応できるなどの強みもあります。 pic.twitter.com/pX3j0L0XeC
— MENTA 🦊 いろんなプロから学べるメンターサービス (@mentajp) January 30, 2023
どのくらいプログラミングを学べば現場に入れる?
ーープログラミング学習には覚えるスキルの幅・深さともに終わりがないように思えますが、どのくらい学習すれば現場に入れるのでしょうか?
はい、私はMENTAでOJTで学べるプランを提供しているのですが、ここではひとつの目安として「ひとりでかんたんなアプリをつくれる」を基準としています。
かんたんなものでいいので、ひととおり入力、保存、検索など動作するひとつのアプリケーションを自分でつくれる、ここがスタートになるかなと思います。
ーーOJTでチーム開発を学べるメリットを教えていただけますか?
私はいまでも未経験エンジニアの採用を行っているんですが、一昔前はポートフォリオや履歴・経歴書をきちんと準備して持ってくると「お、すごいな」という印象だったのですが、最近はそれが当たり前になりました。
ポートフォリオにしても、みんな同じようなものばかりになるので、なかなかそこで差をつけるのは難しいと感じています。
そこでもう一歩差をつけるとしたら、チーム開発の実戦経験だと思います。やはり、実際には現場で開発を行うので、このスキルをもっているとスムーズにジョインできますよね。
具体的にはGithubの使い方だったり、プルリクエストがだせるとか、Dockerで環境構築できるとかですね。そもそもissueを読んで開発してプルリクエストだしてレビューしてもらってやりとりする、という体験は一人ではできません。ここを実際に現場に入る前に学ぶのは本人にとってもチームにとってもよいことです。
はじめての現場でみんなが戸惑うこと
やはり最初はプルリクエストをだすところでつまづかれる方が多いです。単にissueを開発してだすだけじゃなく、言語化してレビューするほうが確認しやすいような情報の受け渡し方が求められます。
あとは情報共有ですね。最近はリモートが一般的ですが、だれが何をしているかが見えづらくなっています。だからこそ日報を書いてもらうようにしていて、そこで情報の共有をしたり、困っていることの相談にのるなどしています。
学習スピードが早い人の特徴
ジョインしてから学びが早いと感じる人には特徴があって、それは「質問できる」人です。issueを読んであいまいになってるところがあってもそれを自分で解釈して作ってしまうとズレがでて無駄な開発になってしまう可能性があります。
早い人は最初に仕様を確認して固めていってから開発をするので、結果的に完成するスピードも上がります。あとはわからないところもある程度調べて時間がかかりそうな場合はヘルプで手を挙げれていますね。
自分一人でもやもやとわからないところに時間をかけているともったいないので、そのあたりは聞いてしまった方が早いです。
ペアプロで最高に楽しく学べる
ーー質問はSlackなどで行うのでしょうか?
私のプランでは平日の夜に定期的に時間をとるようにしていまして、そこで質問がある人や技術力を高めたい人が任意で参加できるようになっています。
ここの環境構築で詰まっちゃってます、とかは文章でやりとりするより、実際にみせてもらいながらガチャガチャやったほうが解決するのも早いです。すぐに相談できる隣に座ってる先輩エンジニアみたいな感じですね。
ーーペアプロの魅力はどんなところにありますか?
これはもう言い尽くせないくらいあるんですけども(笑)まず楽しいです。
教えている方も、教わっている方もですね。自分よりスキルを持っている人と一緒にあーだこーだいいながら一緒に開発していく中で会話しながら、設計だったり思考を楽しく吸収できる時間です。
ーー楽しいというのは大事ですよね。
はい、めちゃめちゃ大事です。つまらないと続きませんし。挫折してしまう方もやっぱり孤独感だったり、先が長すぎて心が折れてしまうとかだったりすると思うんですね。
本来プログラミングは楽しいものですから、一緒に学んでいけるというのはモチベーションの維持にもつながります。相手と約束しているから、ここまでに作ってしまおう、とかですね。
yokohamaさんのこれから
私45歳になるんですけども、70歳になっても現役でエンジニアでいたいです。やっぱりつくるのは楽しいですから。
たしかに若い人には開発スピードは勝てなくなってきますが、それでも積み重ねた経験があります。たとえば設計だったり、障害対応に望むメンタルなんかはベテランエンジニアは落ち着いて対応できるので強みがあります。
最初に入った会社でとある業務を効率化するプログラムを書いたことがあったんです。そしたら、社長にもめちゃくちゃ喜ばれて。これ売れるよ、ということで実際に営業までしてました。
その体験があって、プログラマーって面白い職業なんだ!と感じたのが原体験としてあります。それは今でも変わってなくて、楽しさはずっと続いています。
ーーありがとうございました!
yokohamaさんのプランはこちらから