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【変遷を知る】メンズ脱毛業界はこの7年間でどう変わってきたのか
『お客様の動向が掴めず集客に困っている...』
今回はこのような、個人経営のメンズ脱毛サロンの方向けに、ミヤキが7年間現場で見てきたメンズ脱毛業界の移り変わりをお伝えしていきます。
これまでの市場の流れと現状、今後の予測を知って日々の営業に反映したい方はぜひお付き合いください。
メンズ脱毛業界の変遷を「キャズム理論」で見る
顧客層の変遷を見るときは、キャズム理論が役に立ちます。
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今メンズ脱毛業界は明らかにキャズムを超えた位置にあります。
現在までに大きく3つの時期があり、その時期別にお話をしていきます。
※キャズム理論=イノベーター理論の話はそれだけで投稿が一つ作れる内容なので、ここでは割愛します。詳しく知りたい方は以下のリンクをご活用ください。
ミヤキの主観で言うと、この7年間でメンズ脱毛業界は次の3つの時期を経てきました。
①ブルーオーシャン期
②美意識高い系期
③レッドオーシャン突入期
これらはキャズム理論から見たとき、
① ⇔ イノベーター
② ⇔ アーリーアダプター
③ ⇔ アーリーマジョリティ
これらのそれぞれに符合すると言えます。
▼メンズ脱毛業界のブルーオーシャン期
2018年頃まで、メンズ脱毛は完全にブルーオーシャンでした。
宣伝を特に打たなくても、SNSで個別にDM営業するだけでザクザクと予約が取れる時代。
それだけ「メンズ専門」の脱毛サロンが少なかったのです。
▽お客様の意識が高かった時代
『周りの人もやっているから、なんとなく来てみました』
このようなお客様は皆無でした。
それよりも、
『小さい頃からコンプレックス』
『目から下の毛、全部いらない』
『いつも自分で処理するけど、もっとキレイになりたいので』
こんなふうに、明確に「自分の体毛をなくしたい」という方がたどり着いていました。
2018年頃まではこういう状態が続いていました。
▽個人サロンでも集客で無双できた時代
大手の数も宣伝もそこまで多くなかったため、個人サロンでも余裕で勝てる状況がありました。
SEOの面でも、素人がコツだけ押さえて作ったホームページが1ページ目に一年表示されていました。
今はだいぶ流れが変わったので、本気で取り組まないと個人サロンが上位表示されるのはかなり厳しいですよね。
だから、今「エリア名+メンズ脱毛」で1ページ目に来ているサロン様は、Googleにめちゃくちゃ高く評価されているということになります。
これはぜひ誇ってください。
▼メンズ脱毛業界の美意識高い系期
ブルーオーシャンをやや抜けた2019年以降、コンプレックス解消派の次の波では、
「おしゃれ、身だしなみのためのメンズ脱毛」
をしたい方が多かったと記憶しています。
自分のおしゃれのための脱毛をする、美意識の高い方がこの時期は多かったです。
一度脱毛を挫折してしまい、このタイミングで参戦してきた方も目立っていました。
脚をまるごとつるっと脱毛する男性が増え始めたのもこの頃。
この時期のお客様の多くも、ご自身のために自ら脱毛に通われていました。
ブルーオーシャン期と毛色が違うものの、特に接客に気を遣いまくったということはありませんでした。
▽ご自身のための脱毛をされる方が急増した時代
ブルーオーシャン期と違うのは、
「自分の脱毛がよりプラスになるにはどうしたらいいか」
というスタンスの方が多かったという点です。
なので、脱毛の効果を出すためにそれなりの積極性を持った方が多かったと記憶しています。
こちらからのアドバイスも素直に聞いてくださり、その分分かりやすく効果が出ていた方が多くいらっしゃいました。
▽客単価の高い客層をローテクで集客できた時代
景気もそこそこ良く、毎月の売上が安定する仕組み作りが成功していれば、とても楽に楽しく仕事ができていた時期だったとも言えます。
学生さんでも都度払いで1万円を超える施術をされる方が今よりもかなり多かった。
社会人の方であれば都度払いで3万、4万、コースで3~40万を一括でお支払いできる方が何名もいらっしゃいました。
要は集客が成功しさえすればリピ確でき、単価も思うように上げられて、思い通りに売上を作れた時期ということです。
とは言え、集客的にはこの辺りからテクニックが必要になったように感じます。
SNSの他にホームページ、ブログがあればプラスになり、Googleのビジネスプロフィールを完成させておけば上位表示される。
今ではごくごく当たり前のテクニックが、当時の差別化の根本でした。
▼メンズ脱毛業界のレッドオーシャン突入期
2020年の特に3月以降、新型コロナウイルスの脅威により日本全体が行動制限をされてから、メンズ脱毛業界は一変しました。
コンプレックスを解消したい方も、ご自身の美意識を高めたい方も、脱毛サロンに気軽に通えなくなる事態に陥ったのです。
また、休業、閉業を余儀なくされたサロンも急増。
業界全体が窮地に立たされました。
その窮地を脱するために大手を中心に大きな動きがありました。
パッと見の月額が安く見える高額コースをお得意の広告を使って、メンズ脱毛後発組の男性へバンバンセールスし始めました。
▽広告に踊らされるお客様が増加した時代
行動制限された分、自分の時間が増えた後発組の男性がこれにしっかりと捕まえられた形に。
これが良いか悪いかは別として、メンズ脱毛は一気に認知を広げました。
それから今に至るまで明らかにレッドオーシャンな状態がずっと続いています。
▽集客面では二極化が進行した時代
集客がうまくいっているサロン様とそうでないところとの売上の差が二極化しています。
この理由としては、
・メンズ脱毛ができるサロンの軒数が爆増した
・客層が変わった
・経営側のスタンスが変わった
これらが挙げられます。
▽サロン軒数の急増
2020年の3月以降のあれこれで、稼ぎ口を探していた方たちの多くがメンズ脱毛業界に足を踏み入れるようになりました。
それ以前では同じ区内に1、2軒あればよかったメンズ脱毛サロンが、あのタイミング以降5軒以上になるような混戦状態のエリアが増えました。
そうなれば明らかに顧客の取り合いになります。
顧客の取り合いが価格競争に発展している状況もこのタイミングでできあがりました。
▽顧客層の変化
取り合うべきお客様のそもそもの考えの傾向が変わりました。
2019年以前に多くいらっしゃった、根っからの脱毛したい欲の方がほぼ脱毛に手を付けてしまったので、この層はほぼゼロに。
仮に居たとしても、それまで手を出せなかった何かしらの理由があるので、イノベーター層とは若干の差異があります。
また、これ以外の方の場合は「周りの人がやっているから何となく気になって」という層が大半に。
この「なんとなく気になって」の層で、大手の広告に引っ張られることなく個人サロンにいらっしゃる方も大きく2種類いらっしゃり、
・しっかり調べた上で「ここなら!」と決めて来る意識高い系
・大手の広告を見て、高い、よく分からないで消去法で行き先を決めためんどくさがり系
こう分けられます。
は言え、意識高い系の方であってもめんどくさがり系の方であっても、手を出すのが遅かった何かしらの理由をお持ちです。
その分丁寧で根気強い接客が必要になっています。
※ここ2~3年で開業された方はこれが当たり前になっているので、特に気にされていないかと思います
▽経営側のスタンスの変化
メンズ脱毛サロンを経営する側のスタンスも、2020年くらいからかなり変わってきたように見ています。
単に、「メンズ脱毛は出店すれば稼げる」という思惑で参入された方がかなり多い印象です。
それはそもそも脱毛機メーカーの思惑通りではあるわけですが。
自分のように黎明期に開業している側の人間は、もちろん金儲けの側面はあるものの、「お客様への貢献」により重きを置いていました。
ですがレッドオーシャン以降参入されてた経営者の方の中には、利益を得るためなら手段を選ばない方が増えているように感じています。
大手の広告の打ち方、コース契約での搾取の仕方を見ていると言わんとしていることがお分かりいただけるかと。
いわゆる「脱毛被害者」が急増したのも、こういった土壌ができあがってしまったことが原因かと思います。
▽お客様のお財布事情も二極化
また、直近の話でいうと、円安からの不況の波がお客様の財布の紐をかなりきつくしています。
ただ、全般的に収入面で厳しいわけではなく、持っている方はしっかり持っています。
なので、見込み客にこの客層が入っているサロン様は今でも余裕で売上を伸ばせています。
逆にペルソナの設定や情報発信がうまくできていないサロン様はかなり厳しい状況にあるようです。
メンズ脱毛業界の変遷にどう対策すべきか
ここまではメンズ脱毛業界の変遷、現状を解説してきました。
このからさらにこの先のレッドオーシャン満潮期をどう乗り切るべきか、その対策について解説した有料noteをリリースしました。
ご興味のある方はぜひご購読ください。
【潰さない・負けない・離さない】メンズ脱毛サロンの経営を知識とアイディアで極めよう
このnoteでは、個人経営のメンズ脱毛サロン様の
潰さない
競合に負けない
お客様を離さない
こんなサロン経営を、2015年の開業以来のワンオペ現場経験を基にサポートしていきます。
今後も続々と更新予定です。
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