技の種類は多い方がいいのか?(メンズエステ初心者向け)
先日、メンエスを始めて数ヶ月の受講生の方にこんな質問をされました。
🙍♀️「技の種類は多い方がいいですか?」
結論から言うと、
『どっちでもよい』
です。
多くてもいいし、普通くらいでも十分です。
少なくてもなんとかなります。
つまり、技のレパートリーはそこまで気にする事はないのです。
これは、メンエスを始めたばかりの新人さんにはかなりの朗報なのではないでしょうか。
その理由について今回は説明していきます。
技が多いメリット・デメリット
ではまず、技が多いメリットを考えていきましょう。
【技が多いメリット】
・様々なコースやお客様に対応できる
・驚きや感動を与えられる
・やる気を示せる
・人に教えられる
・多くの技から取捨選択できる
など
技が多いメリットは魅力的ですよね。
一流セラピストって感じがします。
では、デメリットはなんでしょうか?
【技が多いデメリット】
・忘れる
・完成度にばらつきがでる
・大技は体勢を変える事が多い
・お客様は落ち着かない(リラックスできない)
・お客様の身体を触っていない時間が増える
・考える事が増える
・体力を消費したり、身体を痛めるリスクがある
など
人間は頭の中の容量を残す為に、使わない事は忘れます。
技が多いと全ての完成度を高めておくことは難しくなります。
学生時代に勉強した事は、かなり忘れてしまってますよね。
技が多いという事は、メリットだけではないと頭に入れておきましょう。
リラックスしてもらうために
では、次に【リラックス】という観点から考えてみましょう。
メンズエステを含めたリラクゼーションサロンへ行くお客様は、『リラックスしたい』と思う方が多くいらっしゃいます。
突然ですが、車の運転を思い浮かべて下さい。
F-1のようなレーサーの運転は、急ハンドル、急ブレーキ、急アクセル、ドリフトなど、上手いですがリラックスはできませんよね?
バスやタクシーのような、ゆっくりなアクセル、ゆっくりなハンドル動作、ゆっくりなブレーキの方が、落ち着きますし、リラックスできます。
メンズエステも似たようなものだと考えてください。
メンズエステの初心者講習では、軽擦、オイル塗布、エフルラージュなど、基本的な手技を学ぶと思いますが、基本的な手技はゆっくりでリラックスできるものが多くあります。
簡単でリラックスできる手技が残り続けてきたとも考えられます。
上級者が使うような難しい技は、手と足を同時に使ったり、アクロバティックな技も増えてきます。
アクロバティックで難しい技は、興奮や感動をお客様に与えます。
興奮や感動を求めているお客様には喜ばれます。そしてこういう難しい技があるかないかで、リピート率に差が出る場合もあります。
しかし、【リラックス】という観点から見ると、初心者講習で学ぶような、基本的な手技が大切になってきます。
【リラックス】という観点から見ると、珍しい大技は興奮や感動して、リラックスできないのです。
お客様にリラックスしてもらうためには、簡単な技が大切になってくるのです。
簡単な技を上手に
ここで大切になってくるのが、初心者講習で学ぶような基本的で簡単な手技を、いかに上手にするかということです。
・レパートリーが少ない
・大技がない
・簡単な手技も下手くそ
これでは、単なる素人です。
地雷と呼ばれてしまいます。
ですので、数少ない技だけど、その技の完成度を高める必要があります。
タクシーやバスの運転手が誰でもできるわけじゃないように、簡単な手技を上手にできるセラピストも少なく感じます。
ですので、簡単な基礎を上手くできるだけで差をつける事ができます。
さらに、初頭効果という心理効果もあるように、基本的な手技が多くなる序盤の施術は、セラピストの印象を左右するのに重要な段階です。序盤のうちに上手だとお客様に思ってもらえれば安心感も与えられて、よりリラックスしてもらえます。
また、簡単な手技の方が体力の消費が少なく、身体に優しい場合が多いです。(簡単で負担の少ないシンプルな技が残ってきた)
ですので、簡単な手技を、負担が少なく美しい姿勢で行う事を意識するのも大切です。
メンエスセラピストなら、アクロバティックなかっこいい施術を覚えたいと思う人もいらっしゃると思います。
しかし、簡単で基本的な手技ができていないと、全てが中途半端になってしまい、全てが下手に感じてしまいます。
お客様は嘘を吐きます。
🙍♂️「施術上手だね」
と言っても嘘の場合もあります。
お客様を信用し過ぎず、たまには先輩や講師などに試して確認することも良いかと思います。
(メンエス大学院のメンエス講習でも確認可能)
あなたは、簡単な技を上手にできていますか?
技が少なくても大丈夫
新人さんのなかには、技のレパートリーが少なくて不安になる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、冒頭にも述べましたが、技が少なくても大丈夫です。
今ある技を磨いて完成度をあげて、上手になればなんとかなります。
上手になるポイントを以下に書き出してみます。
・触り方
・触るポイントや面積
・強弱
・リズム
・技と技の繋ぎ
・姿勢
・圧の入れ方
など
軽擦やエフルラージュのような簡単な手技でも、気をつける事柄はたくさんあります。
施術を受け慣れてるお客様なら、施術の序盤5分程度でセラピストの上手い下手が判断できるでしょう。
最初の印象を途中で変えるのは難しいです。
ですので、最初の基本的な手技の完成度を高める意識を持ちましょう。
技を増やす前に
メンズエステだと、最低限の技や知識を覚えたら、接客、コミュニケーション能力、容姿を磨いた方が、リピートと集客に結びつく可能性が大いにあります。
技の種類を増やすよりも、接客、コミュ力、容姿の方が私は大切だと感じます。
今ある技に自信がなければ、新しい技を覚えるのはオススメしません。
今ある技を大切にして修正・改善していく方が全体の施術の評価はきっと高くなるはずです。
野球のピッチャーが、キャッチーの練習をしたら、野球全体の知識は上がりますが、ピッチャーのスキルは落ちてしまいます。
看護師の国家試験を受けるのに、弁護士の国家試験の勉強をしていては、総合的な頭は良くなりますが、看護師の試験には落ちてしまうでしょう。
セックスも、基本の3種類が上手なら満足できますよね?欲張って48種類もやろうとするとリズムや流れがめちゃくちゃになって残念な感じになるはずです。
メンズエステでも、ある程度絞って、得意な技を作る事が大切です。
とにかく技を増やしたいと考えている方は、一度立ち止まって自分の現状を考えてみてください。
裏技
技が少ないなら、お客様に聞いてみるのも裏技としてはありです。
特に、メンエスによく行くお客様は、新人セラピストに教える事で、優越感や承認欲求が満たされて喜ぶ事もあります。
また、お客様に聞くという事は、相槌のさしすせそを使うチャンスにもなります。
さすが
しらなかった
すごーい
センスいい
そうなんだ
🙍♀️「さすが〇〇さん、知らなかった、ありがとう」
みたいな感じで言うとお客様の承認欲求を満たしてあげる事に繋がります。
新人さんで、リピート率が高いセラピストの方は、当たり前のように使っているコミュニケーションかもしれませんね。
シンプルに若くて初々しさが好きだというお客様もいるでしょうが、施術の未熟な新人でもベテランに対抗できるのは、メンズエステの1つの魅力なのかもしれません。
大技は1割程度
ここまでで、基本的で簡単な技だけでもなんとかなると言ってきましたが、1割程度は大技があると理想的です。
ピークエンドの法則と関連しますが、施術の終盤に1割程度、大技や驚くような技があると印象に残りやすいです。
大技も増やし過ぎずに数個に絞って、得意技になるようなのが見つかるといいかなと思います。
利用者目線で
私はリラクゼーションセラピストであり、メンエスユーザーでもあります。
大技やオプションは初めて受ける感動はありますが、また受けたいと思う事は少ないです。大技やオプションは準備までに時間がかかる割に、気持ち良さはそこそこ程度の事が多いです。同じ大技をまた受けるくらいなら普通の技を丁寧にやってもらった方がいいかなと思う事もよくあります。
(※あくまで個人的な意見です)
あとは、大技やオプションは施術全体のバランスや流れに合わせるのが難しいです。施術中に組み立てを考え過ぎて、接客やトークの質が低下してしまう恐れがあるので注意が必要です。
接客やトーク重視のお客様もいらっしゃるので、その時はルーティーン化した施術の方が楽だったりもします。
それと、見た目が凄い技が、受けてみて気持ちが良いとは限りません。
見た目を重視した技は、受けてみると微妙な事も多々あります。
コンテストや動画で映える見た目重視の手技が、お客様に喜んでもらえるかは別物なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大切なのは技が多いメリット・デメリットを考えて理解するということです。
少ないから技を増やすという選択と、少ないから少ない技の完成度を上げるという2種類の選択があります。後者は地味でつまらないかもしれませんが、私は施術の完成度を高めると考えています。
メンエス大学院のメンエス講習では、簡単な技を上手に丁寧にする事をメインで講習しております。
特に初心者の方にオススメです。
技を増やす前に、コミュニケーション能力を鍛える事もオススメです。
メンエス大学院の無料記事を参考にしてみて下さい。
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