会話の3役と3つの力
突然ですが会話の3役って
なんだと思いますか?
話し役、聞き役、、〇〇〇役
前回まででコミュニケーションは言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションがあり、それぞれ伝える側と受け取る側に分けられる事がわかりました。
ここからはそのうちの言語コミュニケーションについて深掘りしていきます。
言語コミュニケーションと言えば会話です。
会話は話し役と聞き役の2人が居れば成り立ちます。
会話の基本は話し役と聞き役ですが、私はもう1つ役割があると考えています。
なんだと思いますか?
話し役、聞き役、そしてもう1つは、、
分かりましたか?
それは仕切り役です。
会話をリードしたり、回したりする人です。
司会者とかMCと表現する場合もあります。
会話の3役
A話し役
B聞き役
C仕切り役(リードする人、回す人、司会者、MC、主導権)
バラエティー番組を想像してみて下さい。
司会者がゲストに話題を振ってゲストが話をします。話をしていない人が聞き役になります。話し役が変われば聞き役も変わる事になります。話し役を選ぶのが仕切り役です。
記者会見、会議、合コン、お見合い、結婚式
、など、あらゆる場面で仕切り役(司会者)は存在し、重要な役割を果たしています。
2人の会話
2人では、話し役と聞き役に分かれるのは分かるかと思います。
仕切り役は、話し役か聞き役のどちらかが掛け持つ事になります。
例えば営業の場合、話し役(営業マン)が仕切り、リードします。
会社や仕事のセミナーや研修でも話し役(指導者、講師)が仕切ります。
逆に、インタビューでは、聞き役(インタビュアー、アナウンサー)が仕切ります。
雑談では、立ち場が上の人が仕切ったり、話好きの人が仕切るなど、仕切り役は流動的になります。
なるほど、3つの役割を意識してみると面白いですね。
井上式会話の3役三角形
上記までの話を分かりやすく図式化したのが井上式会話の3役三角形です。
基本は話し役と聞き役に分かれます。
(左右の直角三角形に分かれる)
下はレベルが低くて上に行くほどレベルが高くなるイメージです。上のレベルほど人数は少なくなります。
仕切り役は話し役や聞き役に重複する形で存在します。
A寄りのCaは話し役メインで仕切る営業マンタイプ。
B寄りのCbは聞き役メインで仕切るインタビュアータイプです。
Aはインタビューされる人(話し役)
Bは営業時の顧客(聞き役)
が当てはまります。
そして仕切り役の頂点の方には名司会者が当てはまるかと思います。
さんまさんは話し役寄り、タモリさんや所さんは聞き役寄りに君臨するのではないでしょうか。
キャバクラ嬢はCaもCbも担当出来る優秀な仕切り役に位置するかと思います。
流動的に
もちろん会話をしていく中で役割(ポジション)は流動的になります。
ただし、苦手な役割があるとスムーズな会話ができなくなります。
よく
・会話が続かない
・会話が噛み合わない
・〇〇さんとは会話したくない
・会話の相性が悪い
・気まずい時間がある
などと会話の悩みを聞きます。
これは仕切り役がどちらもできなかったり、仕切り方が下手、特定の役割しかできないなどの原因が考えられます。
会話の相手に合わせられるようにどの役割もこなせるとベストです。
目指すは万能型の頂点
上にも書いたように会話では、話し役、聞き役、仕切り役、全てが万能である方が良いです。
『コミュ力お化け』『コミュ力が高い』と言われるような人は万能型の頂点の赤い目標の領域にいるかと思います。
A話し役、B聞き役、Ca話しメインの仕切り役、Cb聞きメインの仕切り役。
コミュ力お化けになるには全ての役で高いレベルを目指す必要があります。
そうする事で、どんな相手でも会話を円滑に進める事ができるのです。
メンズエステでは
ではここでメンズエステについても考えてみます。
会話をするのはお客様とセラピストです。
話し役と聞き役は交互に入れ替わります。
では、どちらが仕切り役になるのでしょうか?
お話好きのお客様であれば、お客様から話題を出したり質問してきたりして、自然に会話をリードしてくれます。お客様が仕切り役になってくれます。
その場合セラピストは基本的に聞き役に回り、質問されたら話し役に回ります。
3役三角形で考えると、お客様がCでセラピストがAかBのポジションに位置します。
お客様が仕切ってくれるので会話が苦手なセラピストにとっては楽ですよね。
仕切り役は大変
ただ、仕切り役は考える事が増えるので疲れたりもします。
疲れを取りに来ているお客様からしたらわざわざ仕切り役になろうとする人は少ないかと思います。
特に初対面ですと、色々と相手に気を使うのでなおさら仕切り役になるのは大変です。
セラピストも仕切り役にならなければならない
お客様が仕切り役でなければ誰が仕切り役になるのでしょうか?
そうです。消去法でセラピストということになります。
色々と気を使ったり、考えなければいけない大変な仕切り役を、セラピストもしなければいけません。
私は会話を仕切る(リードする)事もセラピストの仕事の1つだと考えています。
指名の多い一流セラピストは、会話をリードするのも上手なはずです。
セラピストが会話をリード出来ればコミュ力が底辺に位置するようなコミュ障レベルのお客様でも会話をする事ができます。
流動的に
ちなみに仕切り役も親密度が上がったり、疲労度によって、セラピスト→お客様→セラピストのように流動的に変わる事もあります。
お客様が仕切り役をしてくださる時間帯があればセラピストにそこそこの興味があると思っていいでしょう。
また、全く仕切り役をしてくれないお客様は、セラピストや会話自体に興味がない可能性があります。
仕切る≠話す
ここで気をつけておきたいのは、
仕切る=話す
ではないと言う事です。
むしろ、仕切る≒聞くと考えた方がいいかもしれません。
インタビュアーやバラエティー番組の司会者のように話題を提供してお客様に話してもらうのです。
さんまさんのような話せる司会者を素人が真似してはダメですよ笑
中途半端な、さんまさんはただのおしゃべりオバハンになる可能性もありますからね。
話す方が気持ちいい
女性の方はよく分かるかと思いますが、人は話をする方が気持ちがいいです。
話をする側がスッキリします。
自分の話をする事で自己重要感が満たされるのです。
人間は本能的な欲求として、 「自分は重要な存在であると思われたい」 「他人から能力を認めてもらいたい」 「他人よりも優れていたい」 「周囲の人から尊敬されたい」 という欲求を持っている。
これを自己重要感という。
相手に話を聴いてもらい、自分の思いを認めてもらえれば、安堵感・満足感がえられるからだそう。そその結果、自分の存在感、つまり自己重要感が高まるるということです。
いわば人は話すことで、自分の自己重要感が高まることを望んでおり、その願いを叶えてくれる人を無意識に求めているというのです。
そして他人の話って興味ない事が多いです。
ほとんどの人が他人の話を聞くよりも自分の話がしたいのです。
メンズエステでもお客様とセラピストの話す割合が7:3や6:4(客:セラピ)くらいがいいと考えています。
極端なイメージとしてはセラピストがお客様にインタビューするのです。
お客様が話したい内容をセラピストが絶妙の質問やあいづちによって引き出すのです。
相手に興味がある事も伝わります。
話好きの女性にとっては苦痛かもしれませんが、仕事だと思って聞く事を意識するように我慢してみましょう。
☆究極型☆
親密度が上がってきたら
上の理想よりもさらに究極なのはお互いに楽しめる事です。
お客様からしたら自分が楽しめて、更にセラピストも楽しんでくれてたら、それ以上に嬉しい事はありません。
お互いに楽しいのは仕切り役を交互に担い、更に話し役と聞き役の割合を5:5にする事です。
両方とも話し、両方とも聞き、両方とも仕切るのです。
これにはお互いが仕切り役(質問)が出来る事とお客様の協力やセラピストへの興味が必要です。お互いのコミュ力や相性も関係してくるでしょう。
セラピストに魅力がなく興味を持ってもらえなければお客様はわざわざ疲れる仕切り役をやることは少なくなってきます。
よく『相性が良くて居心地がいい』と言うのは、上記のようにお互いが交互に会話の主導権を握れることなんだと思います。
親友やカップル・夫婦の会話は自然と出来ていますよね。
私が1つの理想型と考えているテーマパーク型メンズエステはこのように両方が楽しむ会話ができているかどうかだと思います。
そう、まるでデートのように。
上記のような会話はメンズエステ(キャバクラや風俗なども当てはまる)特有の会話だと思いますが、お客様からしたら1人の女性を楽しませる事でいい気分になる方も多いはずです。
(セラピストのリアクションも重要)
例外も
ただし例外もあります。
お客様が極端に話し好きだったり、極端に聞き好きの場合です。
その場合は、話す、聞くの比率が5:5でなくとも居心地が良い場合もあるので、相手に合わせた役割を果たしていきましょう。
仕切り役に必要な能力
ここまでで、仕切り役になる必要がある事は分かりました。
では仕切り役に必要な能力とはなんでしょうか?
1番大切なのは質問力だと思っています。
相手の話したい事を引き出す絶妙な質問ができれば相手は気分良く話せます。
名司会者も視聴者が聞きたい事を絶妙のタイミングで繰り出していますよね。
世間一般でコミュ力が高いと言われるような人は必ず質問が上手いです。
3つの役割と3つの力
メンエス大学院では、3つの役割として
A話し役
B聞き役
C仕切り役
と役割を付けました。
そしてこの3つの役割には3つの力が必要だと考えています。
話し上手は伝える力が高いです。
聞き上手は聞く力が高いです。
仕切り上手は質問力が高いです。
つまりこの3つの力を高めて行けば目標であるコミュ力お化け(会話上手)に近づけるということです。
この3つの力を高めれば、家庭、職場、学校、友人、SNS、あらゆる人間関係が円滑に進みます。
人間関係が円滑に進めば人生も上手くいきます。
もちろん、メンズエステでもリピ率が格段に上がり、一流セラピストに確実に近づく事でしょう。
今後メンエス大学院では、この3つの力に焦点を置いて詳しく深掘りしていきたいと思います。
メンズエステのセラピストならまず初めに、C質問力とB聞く力をマスターしたいところです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
長くなり分かりにくくなってしまいましたが、私が主張したいのは大きく2つです。
1️⃣どんな人とでも円滑に会話をする為には、3つの役割を臨機応変にこなす必要がある
2️⃣仕切り役ができない人が多く、仕切る為には質問力が必要である
という事で、来週からは仕切り役の能力を高める為に、質問力について深掘りしていきます。
来週からは、実践的な具体的テクニックも紹介していきますのでここまで読んだのなら絶対に見逃さないで下さいね。
フォロー、いいね、スキ、感想、お待ちしてます!
ではまた来週。
↓
↓まずは質問力の目次&総まとめをご覧下さい。↓
3つの役割は上記の本でも触れられています。
YouTubeで要約動画もたくさんあります。
ツイッターDMにてご感想頂きました。
掲載許可ありがとうございます。