【CS優勝、準優勝】ゼーロベンの経典 |DuelMastersオリジナル
0.プロローグ
群雄割拠のオリジナル環境、ある日は赤単我我我、赤黒邪王門といったビートデッキが暴れまわり、ある日はギャラクシールドや5cコントロールといったコントロールデッキが敵を制圧し、ある日はアナカラーグラスパーやシヴァンリンネといったコンボデッキが圧倒する。そのような何と戦うことになるかわからない環境にて、ゼーロベンというデッキで1つでも多くの勝利をつかみ取ろうとした話。
1.戦績
初めまして。menoと申します。去年の秋頃からゼーロベンを使っており、ぼちぼち結果を残したり残さなかったりしているものです。(この基盤と関係ない構築では超csⅣ福岡ベスト16やcsベスト4や8を10回程度)
自分たちの考えた基盤で優勝、準優勝という素晴らしい結果を友人のRikkyさんが残してくださったので、公開されたリストがどういう経緯で構築されたか残しておこうと思います。
早速ですが、以下が戦績となります。
Rikkyさん
10/16 日本橋cs ベスト16
10/23 ダリアcs ベスト8
11/2 ダリアcs ベスト8
11/9 ダリアcs ベスト16
11/13 ダリアcs ベスト8
11/19 はっちcs梅田 優勝
11/19 はっちcs住道 準優勝
meno
10/19 ダリアcs ベスト8
11/27 ダリアcs ベスト16
12/17 竜のしっぽcs 2位
強くね?(主にRikkyさんが)
いや、言い訳させてください。
筆者はゼーロベンというデッキをこの春から使い続けているので、これしか使えなくなる体になるのが嫌だったので、いろんなデッキに挑戦してたんです…
ちなみにですが、Rikkyさんはこのデッキをcsに12回持ち込んでうち7回本戦にあがっており、勝率68.0%という高いアベレージを出しています。
2.デッキリスト
てなわけで、1日で優勝と準優勝をかっさらったリストがこちら!
コンセプトとしては「フルパワー」です。
デッキパワーを高くして、自分の動きを通して5分以上の対面にかならず勝ち、不利対面は割り切るというのを念頭に置いています。
私の考えるゼーロベンは極限までデッキパワーを高めたコントロールプランもとれるループデッキです。確定枠に《ベン》や《デドダム》があるため、様々なカードを自由枠で採用しても使いやすく、対応力を高めることができるからです。
そのため、このデッキを4ターン目に《ゼーロ》を打って5ターン目に勝つために手札を回すだけのものとは考えていません。それをしたいならば、グラスパーやDoomを使ってください。
おそらく、他の一般的なリストから離れているので、驚いた方も多いのではないかと思います。ASMラジオ少なくね?とかヴィルジャベリンマジ?とかまぁ色々言いたいことわかります。安心してください。解説します。
※記事の後半にある「8.基礎編」ではこのデッキがどういうものかを大まかにご説明させていただいております。あまり詳しくない方はそちらから読んでみてください。
ウサギ×ASMラジオ型にしなかった理由
大まかな理由は2つあり、1つ目は色基盤がかなり厳しくなってしまうためです。このデッキの水文明は後述する確定枠で11枚となっています。一方、自由枠は12枚ですが、うち8枚をその2種類で埋めてしまうと多くて15枚の採用になります。そうすると、《ウサギ》を引かなかった際の初動の使いやすさが大幅に落ちると考えたためです。
2つ目は《ASMラジオ》が4枚もいらないという点です。このデッキは《ゼーロ》コストになるクリーチャーを並べるために使いながらリソース確保ができ強力ですが、2枚を使うことはまずなく、1枚目ですら手札に小型クリーチャーがあると使わないことも多いです。
以上2点から《ウサギ》×《ASMラジオ》に特化した構築からは離れました。
3.自由枠の採用カード
これらのカードに追加でフィニッシャー(ヴィルジャベリンもしくはシャコガイル)が1枚とで確定枠となります。残りの12枚をどうするのかが、このデッキの課題となります。また、これらのフィニッシャー以外の確定枠の解説も記事の後半にある「8.基礎編」でさせていただきます。再度になりますが、あまり詳しくない方はそちらから読んでみてください。
戦略のD・Hアツト×3
2枚引いて2枚捨てるカード。このデッキにおける《デドダム》、《ジルコン》の9枚目以降の役割となることが多いですが、4マナの際に《アルケミスト》と合わせて、《ゼーロ》までもっていくこともあります。ただし、このカードを使うと、手札が1枚減るため無思慮で使いすぎるのは要注意となります。
絶望と反魂と滅殺の決断×3(1~3)
※カッコ内の数字は変動するかもしれない枚数
超天編の遺産。除去、盤面形成、ハンデスという3種類の効果から2つを選ぶことのできる器用なカードとなります。自分のゼーロの為に《デドダム》や《アルケミスト》たちを蘇生するのはもちろん、このデッキの天敵である《アプル》などのメタクリーチャーを破壊する役割も。ハンデス効果のおかげで、コントロールの動きの要になることもしばしばあります。
キユリのASMラジオ×2(1~3)
ゼーロベンやアナカラージャオウガでの活躍を期待され、話題となった1枚。4コストで2面展開という破格のスペックを持ち、《ブラックビッグバン》のボトム落ちをケア可能。当然打てて、2体クリーチャーが並べばかなり優勢となりますが、《デドダム》等を引いているとそもそも打たなくていい場面も多く、ランダム性もあるため、枚数は控えめに落ち着きました。このカードの枚数が一番悩ましいですね。《マガツカゼ》が流行ると減らす可能性高。
闇参謀グラン・ギニョール×3
このカードを初めて見たとき、踊り狂って家族に軽く引かれました。
受けにもなって、《ゼーロ》までのつなぎにもなります。それに加えて、少なくなりがちな水の補充にもなります。このデッキの除去は《ジャドク丸》や《秩序の意志》に任せがちなのですが、それらでは殴ってきた《アルカディアスモモキング》や《ガルラガンザーク》に無力なので、赤白ライオネルや魔導具にそれらを出されるとかなり劣勢となります。それを解決できるため採用となっています。
このカードを使う前には《アツト》や《ジルコン》を使うことが多いので、水マナを2枚作るのを心がけましょう。
神徒メイプルー1×1(0~2)
《ベン》着地後に出せるディスタス兼4ターン目のお茶濁し要員。《ダークネス》からも蘇生でき、《DGパルテノン》や《希望のジョー星》を貼られた際に、《ベン》をササゲールで着地させて、ゲームを作ることもしばしばあります。また、《カツキング》と《ラフルルラブ》による妨害もこの1枚で解決することができます。
《ゼーロ》から《ベン》を出してそのままターンを返しても大丈夫な環境かどうかでこのカードの採用枚数は変わると考えています。アナカラーグラスパーや《ガイアッシュカイザー》などを使うデッキが増えれば、増量すると考えられます。
偽槍縫合ヴィルジャベリンor水上九院シャコガイル×1
この2種はかっこいいかかわいいかで選んでください。
以上です。
このリストを見た際に一番気になった人が多い所だと思います。おそらく多くの人が《ヴィルジャベリン》だと青魔導具対面においてフィニッシュを《$スザーク》によって阻害されてしまうのではないかと考えたのではないのではないでしょうか。
しかし、実はそうでもなくて、ループした結果、《$スザーク》が出てきて《ブラックビッグバン》が破壊されてそのまますぐに負けるには2体必要で、魔道具が12枚必要となるのです。(1体では1ターン返ってくるため)
つまり、《$スザーク》の着地を1体に抑えつつ《ブラックビッグバン》で盤面を広げ、返ってきたターンで殴れば問題ないわけです。
※《新世壊》の下にあるカードを選んだり、相手の手札をあえて残すことで、抑えることが可能。
その際のリスクは《カージグリ》3枚を踏むこと(0.38%)となります。(ブラックビッグバンの攻撃時効果でジルコン等を絡めることで蘇生可能なため3枚要求)
※最後のシールドが《ギャプドゥ》であっても《グランギニョール》などで《ゼニスザーク》を手札に戻すとこのターンは着地しないため、負けない。
当然、ロングゲームになっていると《$スザーク》の着地を阻害することが難しくなりますが、それ以上にヴィルジャベリンのスペックは高いと考えるかが論点になります。
以下が《シャコガイル》と《ヴィルジャベリン》のまとめとなります。
私がどちらを入れるかを聞かれた場合の回答としては、「どっちでもいい」だと思います。デッキの多色バランスや環境読み等で変更するべき枠だと考えます。
上の表にある《DGパルテノン》の超えられるか否かという問題ですが、《ヴィルジャベリン》では、素だしで1枚、《ブラックビッグバン》や《ゼーロ》で出しなおすことで2枚目までは簡単に超えることができます。しかし、3枚目以降は《ブラックビッグバン》処理されると負けてしまう状態でターンを返すことが多いので、危険性が高まります。
このリストは完全にケア可能
《$スザーク》を1枚に抑えるところまでは同じですが、クリーチャーを展開し、ターンを返す前にマナを20マナ10マナ作り、殴る前に《ダークネス》を墓地から2回使うことで、《カージグリ》すらもケアすることもできます。
そのリスト本当に《シャコガイル》採用できる?
前述したどちらか選択になるというのは、自由枠12枚を私たちの基盤にした場合の話です。それはギャラクシールド(色問わず)や希望のジョー星を引いた5cコントロールに対して《ダークネス》や《メイプル》、《グランギニョール》などと対話しながら《シャコガイル》でのフィニッシュに到達できるからです。
もし、自由枠を受け札等にさいていた場合、対話することがかなり厳しくなります。そのため、結果的に《ヴィルジャベリン》に頼らないと勝てなくなることも少なくないと思います。せっかくの有利対面、落とさないように構築することを忘れずに!!
4.一般的なリストからの不採用カード
※ここで紹介するカードも採用圏内ではあります。
そのウサギ、クセ者につき
《ASMラジオ》を3ターン目に打つための上振れ要員。このデッキは当該カードの枚数が控えめなため、不採用に。
このカードを採用すると色基盤がかなり怪しくなる印象です。その要因としては、このカードを2ターン目に着地させようとすると、《グランギニョール》や《アツト》といった水と闇のにも多色カードを採用するのが難しくなります。そうすると、デッキ全体の水の枚数が大幅に減り、《ウサギ》を引かなかった際の《デドダム》、《ジルコン》の着地が厳しくなったり、それらをマナに埋めざるを得なくなったりすることが多くなるのが気になり今回は不採用です。
当然、3ターン目に《ASMラジオ》を打てるのはかなり魅力ですし、それからも出てきてマナを増やせるため、盤面0からゼーロまでもっていく期待値も上がり、検討すべきカードではあると思います。
秩序の意志
一時期大流行した受けカード。ここ最近は赤黒邪王門やボルシャックが増えているため、この章に登場するカードで最も採用に近いと思います。不採用にした理由は、闇単色に競合相手が多く、赤単我我我や2種のアポロに対して、このカード1枚で受けきれるかが怪しく、他の対面では死に札になることが多いので採用を見送りました。
また、対シヴァンリンネや青魔導具では、《ジャドク丸》のシールド回収効果と組み合わせることで《ヴィルジャベリン》でフィニッシュする際にハンデスとランデスの回数を稼ぐことができます。
B.F.F.モーメント
殴ってくるデッキへの回答となる1枚。不足しがちな水文明も補えるため、Sトリガーとして採用するのであればこのカードになるかなと思います。
ただ、自分の動きに関与せず、自分の動きを通すというコンセプトから離れているため、不採用となりました。
Disカルセ・ドニー(3枚目)
不採用カードではないですが、一般的なリストでは3枚が多いため、ここで解説。
このカードはゼーロを打ってそのまま勝つための役割があります。(詳細は基礎編を参照)このカードを素だしや《ダークネス》からの蘇生をすることで着地させると、除去ができたり、《ゼーロ》へのつなぎになったりします。ただし、色基盤の関係上素だしはかなり難しいので、マナに置きがちです。そのため私はこのカードはループするためのカードととらえており、《ゼーロ》から落ちたらいいな程度で枚数を抑えています。
ちなみにこのデッキの《オニカマス》を処理するカードはこれだけとなります。
5.注意点
パワーカードに惑わされないように
《ダークネス》や《ASMラジオ》などのパワーカードですが、ゼーロベンというデッキは「3.採用カードについて」で紹介した確定枠のみで動くようになっています。そのため本当にそれら以外のカードを動きで使う必要があるのかを吟味するように心がけましょう。
本当に《闇王ゼーロ》と《グレイトフルベン》は埋める?
早い段階で《ゼーロ》に辿り着きたい場合それらを埋める時は一度立ち止まってください。当然このデッキはそれらをマナにおいても、《アルケミスト》で拾えます。ただし、それは《アルケミスト》を引いた場合です。4ターン目の《ゼーロ》を目指す場合、探さなければならないカードを増やせるほど、このデッキに余裕はありません。
このリストでは《ASMラジオ》や《グランギニョール》で《ゼーロ》につなげることもできるため、《アルケミスト》が無い場合できる限りキープすることをおすすめします。
6.環境デッキとの相性、対策
環境クラスのデッキ多すぎだろ…
微不利や5分に置いているデッキは先にどっちが4ターン目を迎えられるかが重要な対面が多いです。また、《秩序の意志》を採用することでボルシャックや赤黒邪王門は微有利に上がり、グラスパーやアナジャオウガへの勝率が少し下がります。
それでは上の表に登場するデッキで特殊な知識がいるもののみ紹介していきます。
5cコントロール
高いカードパワーと4ターンロストという上振れを兼ね備えた長い間環境に居座るコントロールの王。
ネバー型を指して有利としており、ドラサイ型だと微有利程度かなと考えています。
この対面は《ダークネス》や《グランギニョール》で《ロストReソウル》をケアすることができたり、そもそも《ゼーロ》の方が動きが早かったりするため比較的楽です。
まずい展開としては、《ロストReソウル》の後に《お清めシャラップ》で墓地を返されるのが共通項でネバー型は《希望のジョー星》、ドラサイ型は《カツキング》と《ミラダンテⅫ》や《ラフルルラブ》がかみ合うと少し厳しくなります。
また、《お清めシャラップ》によって捨てた《ベン》をデッキに返されると面倒なので、手札かマナに置いておくように意識してください。
キーカード
《ダークネス》、《メイプル》、《グランギニョール》、《ジルコン》
相手のキーカード
《お清めシャラップ》、《ドルファディロム》、
ネバー型 《希望のジョー星》、《どんどん火噴くナウ》
ドラサイ型 《カツキング》、《ミラダンテⅫ》、《ラフルルラブ》
青魔導具
《新世壊》による圧倒的攻撃性能と《ガルラガンザーク》や《$スザーク》による制圧を可能としたデッキのほとんどを呪文で構成する一風変わったデッキ。
この対面は《グランギニョール》のおかげで《ガルラガンザーク》処理できるため、先攻2ターン目に《新世壊》を貼られない限りはかなり有利にゲームを進められます。プランとしては早く《ゼーロ》に到達することを目標にしながら《グランギニョール》を墓地または手札に置いておきたいといったところでしょうか。
キーカード
《グランギニョール》、《ジャドク丸》
相手のキーカード
《新世壊》、《カージグリ》
シヴァンリンネ
墓地を思うがままに操る現代のオカルトアンダケイン。
この対面においては徒競走になりがちです。ただし、忘れてはならないのは《シャッフ》と《龍頭星雲人》です。盤面に残してターンを返すとかなりまずいので《ジャドク丸》は抱えるようにしましょう。後者にはハンデスもあるので1枚目のハンデスはケアするようにしましょう。
また、相手の墓地の枚数と手札の枚数から、次に《シヴァンリンネ》を起動することができるかも必ず確認しながらハンデスするのか、《ゼーロ》を目指すのか決めてください。このデッキが増えるのであれば《クローチェフォーコ》を入れるかもしれません。
キーカード
《ダークネス》、《メイプル》、《ジャドク丸》
相手のキーカード
《シャッフ》、《龍頭星雲人》
アナカラーグラスパー
古くかからある《グラスパー》と《チェインレックス》のコンボに《イザナミテラス》を取り込むことで一気に進化した要求値が比較的低いループデッキ。
このデッキとも徒競走をするのでシヴァンリンネと似たようなことをします。相手のマナにループパーツが揃っているかなどで妨害するのか、《ゼーロ》を目指すのか決めてください。
ただしこちらには《九番目の旧王》や《オリジナルフィナーレ》などの除去があるため、《ゼーロ》に固執しすぎないようにしましょう。後攻になってしまった場合は相手の手札が細くなっていることが多いので、《ダークネス》で枯らしにいくこともあります。
キーカード
《ダークネス》、《メイプル》
相手のキーカード
《九番目の旧王》、《オリジナルフィナーレ》、《ヴィオラの黒像》
アナカラージャオウガ
現代デュエルマスターズを語る上で欠かすことのできない圧倒的環境トップ。元はハンデスを軸にしていたが、《ガイアッシュカイザー》や《オリジナルフィナーレ》、数々のメタクリーチャーを駆使して、《DRYMAXジャオウガ》でのフィニッシュを目指すデッキ。
相性表では5分に置きましたが、最も練度が出やすい対面だと思います。おそらく、相手側の練度がMAXであれば微不利あたりになるのではないかなと考えています。
《アプル》がかなり重いため、処理できるならとっととしておくように。余裕があれば《マガツカゼ》も。リストがばれていなければ強引に《CRYMAXジャオウガ》で詰められることはないので相手の《デドダム》などはあまり気にしなくて大丈夫です。一見あまり関係のない《オニカマス》もフィニッシュの邪魔をします。尚且つ《カルセドニー》でしか処理できないため、2体は並ばせないようにしてください。
盤面を形成して殴ることもあり、その際、相手の《アプル》がいると《アルケミスト》がデメリットなしの打点になります。
また、ハンデスで《ゼーロ》を落とされると拾うことが困難なため早めにマナに置くようにしてください。
キーカード
《ダークネス》、《ジャドク丸》、《ASMラジオ》
相手のキーカード
《アプル》、《マガツカゼ》、《オニカマス》、《ファクトリー》etc…
赤黒邪王門
ここ最近一気に増加した攻めと守りの両方を得意とするビートデッキ。
この対面は先に4ターン目を迎えて《ゼーロ》を確実に打ちたいです。
《ゼーロ》を打てても《バサラ》が出てくる可能性が有るので、要注意。可能なら《メイプル》を出しましょう。
後攻の場合は《ガシャドドクロ》や《カンゴク入道》を《ジャドク丸》で処理しながらシールドからの《グランギニョール》を祈りましょう。また、鬼タイム達成の妨害として刻まれるのを防ぐために《ジャドク丸》ではなく《ジルコン》をプレイすることもあります。《バクロ法師》を召喚して鬼タイムに入っているかということを意識して下さい。
キーカード
《ジャドク丸》、《ジルコン》
相手のキーカード
《カンゴク入道》、《ジャドク丸》、《バルチュリス》、《バサラ》
ケンジキングダム
現環境で当たりたくないデッキは?と聞かれたらこれを答える人が多そうな堅実?なギャンブルデッキ。
《ニンギョ》や《とこしえの超人》等のメタクリーチャーを処理することを1番に考えてください。基本的には《ケンジ》の進化元となる進化クリーチャーは基本的に無視で構いません。1回のケンジチャレンジは外すことを祈ってください。外せば勝てる状況を作ることを意識してプレイしてください。
キーカード
《ジャドク丸》、《ダークネス》
相手のキーカード
《ニンギョ》、《とこしえの超人》
赤単我我我
《我我我》登場後から現在まで環境に君臨する扱いやすくも奥の深いビートデッキ。
この対面ではまず、《アツト》をよく2ターン目にプレイします。そうすることで《ブレイズクロ―》などの刻んできた1コストクリーチャーを殴り返すことができます。また、《グランギニョール》をSトリガーで使うと《罰怒ブランド》を手札に戻し、隣にいる《ソニック》を止めることができるので覚えておきましょう。
先攻を取ってアツトを出さなかった場合、3ターン目にどのクリーチャーをプレイすべきかは以下のように考えています。
《デドダム》≧《ジャドク丸》>《ジルコン》
1番に《デドダム》が来るのは、4ターン目を奇跡的に迎えられた場合、そこで確実に《ゼーロ》を打てるようにするためが主な理由です。もし、《テスタロッサ》が出てきてターンが返ってきた場合、《ジャドク丸》を絡めて、ゼーロに到達出来ます。
2番目の《ジャドク丸》は状況によるところが多いです。このカードを3ターン目に投げるのは後攻2ターン目に召喚された《テスタロッサ》を破壊したり、相手が1ターン目をパスして《罰怒ブランド》を埋めている場合も当てはまります。後者の状況については盤面0からでは《我我我》の打点が伸びずらく、《罰怒ブランド》の方が強い状況ですが、それを埋めているということは、出せない手札か《我我我》をキープしている可能性が高いためです。
《ジルコン》の優先度が最も低いのは、1枚のブロッカーでは止まらないことが多く、仮に生き残ってもこちらの盤面が0であるため《ゼーロ》が打てない状況に置かれ、負けになると考えたためです。
キーカード
《アツト》、《グランギニョール》
相手のキーカード
《テスタロッサ》、《我我我》
7.小ネタ集
ここではこれまでで紹介できなかった細かいプレイングやこのデッキを使う上での選択肢を増やせるポイントを紹介します。
投了されない場合
《ヴィルジャベリン》をフィニッシュにすると《クリック》や時間制限の関係上投了されないことがあります。その対策となります。
前者の場合の詰め方は墓地に《メイプル》盤面に《ヴィルジャベリン》を置いた状態で1点を刻みます。何もなければ、そのまま終了時の《ヴィルジャベリン》の効果で《メイプル》を蘇生するのを毎ターン繰り返します。何かトリガーして《ブラックビッグバン》が1体消された場合もそのままターンを返してください。そして《ゼーロ》と《ベン》と《アルケミスト》を使って最初と同じ盤面を作って繰り返すというのが解決策となります。
後者に関してはそうならないように、ソリティアをよく練習するのはもちろんですが、時間を押してる場合は100点のプレイ出なくてもいいので殴って勝てる盤面を作ってとっととターンを返すようにしてください。その際クリーチャーを好きな数展開するループが便利です。(下を参照)
初期盤面
場 《アルケミスト》、《ベン》、《ビッグバン》、《ジルコン》×2
手札 《ゼーロ》×2、闇のカード×8、出したいクリーチャー
①ゼーロaを唱える。
コストは場からベン、ジルコン×2
手札から出したいクリーチャー、闇のカード2枚
ジルコンaを蘇生
②ジルコンa効果で、ジルコンbとベンを蘇生、その後、闇のカード1枚捨てる
③ジルコンbの効果で出したいクリーチャーを蘇生、その後闇のカードを一枚捨てる。
④ゼーロbを唱える
コストは場からベン、アルケミスト、ジルコン
手札から闇のカード3枚
⑤ジルコンを蘇生
⑥効果でベンとアルケミストを蘇生、その後、闇のカード1枚捨てる
ベンの効果で墓地のカードを全てマナに送り、アルケミストでそれらを回収
ここで初期盤面に戻る。
無限の採用候補
一枚ずつの説明は省略しますが、いろんなリストを試してみたいという方に選択肢という形で提供しておきます。《タイガニトロ》は結構いける気がしたんだけどなぁ。
《DISアイチョイス》と《バラギアラ》のコンボは4ターンキルに特化させる場合はありかもしれません。
《カクシレシピ》は水の《秩序の意志》として運用可能なため、色に困ったときにおすすめです。
他にも様々なカードが候補となるため、いいカードを思いついた方は是非教えてください。
音声認識
普段のフリー対戦では探しているカードを叫びながら、デッキからカードを引いてください。蛮族が「シールドいらねぇ」と叫ぶのにゼーロベンが叫ばない理由がありません。叫びましょう。勝利に雄たけびは必要不可欠です。
《ジャドク丸》の使いまわし
《ゼーロ》から《ベン》を出して、勝ちに行く際に《ブラックビッグバン》が盾落ちする事象があります。その際、当然《ジャドク丸》で探しに行くのですが、3回で見つからないこともあります。その際は《グランギニョール》の効果で《ジャドク丸》を手札に戻して使いまわしましょう。
ダークネスによる山回復及び耐久ループ
デスザークやアドバンスのアナカラーダークネスを使ったことのある方ならご存じかと思いますが、ダークネス2枚と10マナで毎ターン手札から唱えた後、墓地から唱えることでデッキ切れを防ぐことができます。余裕がある際はこれを使って、《ブラックビッグバン》を探します。また、仕方なく殴る際も、これを使って山札を1枚にして《ブラックビッグバン》の除去による敗北を防ぐこともあります。
実はアタックトリガーも
《ブラックビッグバン》には出た時の墓地を肥やして、ドローする効果がありますが実は攻撃時にも発動します。これを使ってデッキを0にして展開することが稀にあるので覚えておきましょう。
8.基礎編
この章はこのデッキを使ったことのある方ならばご存じのことも多いかと思うので9.まとめに飛んでもらっても大丈夫です。
念のため、復習していくのもいかがでしょうか?
このデッキは最速4ターン目に《ゼーロ》を唱え、《ベン》を着地させ、その次のターンにデッキを削り、ループして勝利するデッキとなっております。《ゼーロ》を打つためには手札と場に3枚ずつのコストを要求されるため、それらを《アルケミスト》や《デドダム》でクリアしていくものとなっています。
8-1確定枠の紹介
砕慄接続グレイトフル・ベン×4
圧倒的なカードパワーをもつディスペクターたちの中でも群を抜いて強い1枚。EXライフに加えたブロッカー能力の防御性能と墓地をマナに変換するリソース補充に加えて、そのマナから召喚を可能とするスーパーハイスペックカード。
このデッキにおいては《ゼーロ》から出したいカードであり、出せばおおむね勝てます。《デドダム》や《メイプル》から素だしすることもしばしばあります。このリストでのコストを支払わずに出せるディスタスは《ジルコン》、《メイプル》、《カルセドニ―》の三種。
闇王ゼーロ×4
このデッキのコンボ始動からフィニッシュまで担う大黒柱。
当然これを打つためのデッキですが、所詮4枚のカードであらゆるメタカードに引っ掛かり、要求値も低くもないので、構築する際は依存しすぎないように気を付けています。
このカードの場のコストとしてEXライフもちのクリーチャーを選ぶとそのシールドは残るので要注意です。(置換効果は連鎖しないため。)
天災デドダム×4
このデッキで最も強い初動。
このカードを3ターン目にプレイできたかでその後のゲームメイクのしやすさが大きく変わります。ただし、《マガツカゼ》には弱いので赤青アポロやアナカラージャオウガなどと対面した際は、2枚引いたら1枚は埋めて《ジルコン》をキープするというようなこともあります。
Disジルコン×4
初動兼フィニッシュ役。
マナと墓地からも出せるため、《ゼーロ》が手札と盤面にカードを要求するため相性がいい。地味なブロッカーが効く場面も多々。《ブラックビッグバン》で効果を置換しても手札を1枚捨てないといけないのは忘れずに!!
困惑の影トラブル・アルケミスト×4
自分のマナをすべて回収するという特殊な効果を持ったカード。
このカードのおかげで《ゼーロ》に到達する際に手札に抱えるカードの枚数を気にする必要性が緩和されました。また、無くなったマナも《ベン》で再補給できるので問題ありません。ただし、このカードがなくとも《ゼーロ》は打てるのでそこだけは、はき違えないようにしてください。
「大蛇」の鬼 ジャドク丸×3
シールドを1枚回収しながら相手のアンタップクリーチャーを破壊するシンプルかつ強力な能力をもつカード。
手札を減らさずに盤面に干渉でき、最低限初動になる非常に強力なカードとなっています。また、《秩序の意志》のようなSバックも使えます。
実はWブレイカーになるため、《ゼーロ》を打たずに殴る際は打点として重宝します。
このカードをどう使うかで勝敗が決まることもあるので慎重に使いましょう。単色に競合が多いため今回は3枚ですが4枚目の採用も検討出来ます。
不死鳥縫合ブラック・ビッグバン×2
このデッキのフィニッシュ手段。
自身がデッキを掘る効果を持っているため、ループにかなりつなげやすいカードになっています。ゲームに1枚絡めば勝てるため最低限の2枚採用に。初手のマナ置きにも最適で、種族のディスペクターも優秀です。
このカードの蘇生効果は置換効果であるため、《テスタロッサ》や《キャディビートル》などの置換効果もちのメタクリーチャーの影響を受けないのもポイントです。
Disカルセ・ドニー
ゼーロを打ってそのまま勝つための1枚。(詳細は8-2ループ、フィニッシュ方法にて)
《ベン》などで光マナを発生させておくことで素だしすることができ、盤面に干渉することが可能です。《ベン》から《カルセドニー》を出してその能力で2枚目を出し、その後、《ジャドク丸》を出すことで3体のクリーチャーを破壊することができます。このカードの効果は《ガイアッシュカイザー》などに引っ掛かるため素だしする際は要注意。
8-2ループ、フィニッシュ方法
cipループ
※今回は《ヴィルジャベリン》でのフィニッシュループになりますが、そこを好きな闇のクリーチャーに変更可能になっています。
例:ジャドク丸で無限盾回収
初期盤面
山0
盤面 ブラックビッグバン、ジルコン、ベン、アルケミスト
手札 ゼーロx2、闇のカードx7、ヴィルジャベリン
①ゼーロaを唱える
コストは場からジルコン、アルケミスト、ベン
手札から闇のカード2枚とヴィルジャベリン
効果でジルコン蘇生
②ジルコン効果でアルケミストとヴィルジャベリンを蘇生
その後闇のカードを1枚捨てる
ヴィルジャベリンとアルケミストを解決
③ゼーロbを唱える
コストは場からジルコン、アルケミスト、ヴィルジャベリン
手札から闇のカード3枚
効果でジルコン蘇生
④ジルコン効果でアルケミストとベンを蘇生
その後闇のカードを1枚捨てる
ベン&アルケミスト解決(ゼーロx2と闇のカードx7とヴィルジャベリンが帰ってくる)
初期盤面に戻る
これを相手のデッキがなくなるまで続ける
シャコガイルフィニッシュ
※こちらのフィニッシュの場合でも盾落ちケアを上記のcipループで行うため両方覚えてください
最初に作る盤面
山0
場 ブラックビッグバン、ジルコン、闇のクリーチャー×2
手札 ジルコン、ゼーロ×2、シャコガイル、闇のカード×7
①ゼーロaを唱える
コストは場からジルコン、闇のクリーチャー×2
手札から闇のカード2枚とジルコン
効果でジルコンa蘇生
②ジルコンa効果でジルコンbのみを蘇生
その後シャコガイルを捨てる
③ジルコンbを解決
シャコガイルを蘇生し、闇のカードを1枚捨てる。
cip解決(その際山は6枚)
④ゼーロbを唱える
コストは場からジルコン×2、ブラックビッグバン
手札から闇のカード3枚
効果でジルコン蘇生
⑤ジルコン効果2ドローを勝利に変換
カルセドニーループ
このループは本来1ターン待たないといけないところを《ベン》から《カルセドニー》を出し、《アルケミスト》を着地させることで、そのまま《ブラックビッグバン》に到達することができるようになるものです。
初期盤面
場 ベン、アルケミスト、カルセドニー
手札 アルケミスト、ゼーロ、闇のカード×3
①ゼーロを唱える
コストは場からベン、アルケミスト、カルセドニー
手札から闇のカード×3
ベンを蘇生
②ベン効果で墓地をマナに変換し、マナからカルセドニーを場に
③カルセドニー効果でアルケミストを着地
これで初期盤面に
最後に《ブラックビッグバン》に行く際はデッキを5~8枚にしておきましょう。それより少ないとデッキ切れ、多いと蘇生効果が使えなくなります。
特に9枚になることが多いのですがその際は最後のカルセドニーから出すカードを《デドダム》などにすることで解決します。
9.スペシャルサンクス
このデッキを一緒に使ってくださった
Rikkyさん(https://twitter.com/loser_duel)
意見や質問を投げてくださる仲間に最大級の感謝を。
本当にいつもありがとうございます。
細かい枚数調整などは今でもよくしており、刺激を貰っています。
今後のこの構築や考え方の変化や新たな発見があった場合は追記するのでお楽しみに。
10.まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事のタイトルが経典になっている理由がわかった方もいるかもしれませんが、ループデッキやコンボデッキというのはかなり人によって考え方が異なるため、「あなたはこの宗教を信用しますか?」といった意図でつけました。当然ゼーロベンの聖書もあると思います。
ただ私が考えるゼーロベンとはこういうものだというものだということを《闇王ゼーロ》殿堂前に残し、いろんな人に知ってほしく思い執筆した次第です。
最後になりましたが、ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。
もし入賞したり、質問があったりすれば、ご気軽にmeno(https://twitter.com/meno87454513?s=21)までご連絡ください。
それでは、この世の果てでまた会いましょう。
11.エピローグ
激しく熱かりしカードゲーム
デュエルマスターズ
我々が求めるものは違うかもしれないが、同じものに情熱を注いだすべての人に感謝と畏敬の念を今ここに。