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[vlog]久しぶりに友達から手紙を貰った高校生

話はバレンタインまで遡る。

小学校からの親友に、手作りのお菓子をプレゼントした。

お菓子といってもただのチョコマフィン。ラッピングで力尽きて、メッセージを添える余裕がなかった。

その子とは家が近く、小学校低学年の頃は一緒に学校へ通っていた。中学校は自分は県立を受験、その子はそのまま地元だったから会う機会はあまりなかった。

しかし、中2になったくらいのことだろうか。

不意に家のチャイムが鳴り、出てみるとその子が1通の手紙を持って立っていた。

「あんま会わんなって寂しいから、手紙書いてきた!」

と言って、持っていた手紙を差し出してきた。

そこから自分が返事を書き、またその返事が返ってきて…ということが、お互いスマホを持ってLINEを交換するまで続いた。

LINEを交換してからは、逆にやり取りの頻度が減った気がする。

常に繋がっていられる、という安心感にお互い甘えていたんだと思う。

高校はいわゆる内部進学をしたので、そのままエスカレータ式で進学した。
その子も同じ高校を受験し、4月から自分と同じ学校で過ごすことになった。

高校に上がっても、LINEの頻度は相変わらずだった。たまに時間割を教えてもらったりなどの事務連絡がメインだった。

そんなあの子に、お菓子をプレゼントした。

すると翌日、「はい、これお返し」という声とともに、小さな紙袋を渡してくれた。

家に帰って開けてみると、そこにはいくつかのお菓子と、手紙。

久しぶりに見るその子からの手紙は、懐かしかった。相変わらず几帳面で整った字。思わず、笑みがこぼれた。

内容は何てことない。
アルフォートの味ってこれで良かった?とか、テスト頑張ろうな、なんてこと。

手紙を貰って、感じたこと。

やっぱ、変わらないものって良いな。
っていうこと。

実際自分たちのやり取りもLINEで済ますし、周りの環境も中学の時と少しずつ変わってきている。

もちろん、移ろうことが世の定めであることは知っている。
でも、体と心がうまく対応していけるかはまったく別の話で。

正直言うと、今の状況に少し疲れているのかもしれない。

日々流れてくる情報を必死でインプットして、知識をつけて。
それらを、テストや人との会話でアウトプットして、試されて。
学校からの、進学!就職!って圧もかかって。

色んなことが目まぐるしく変わっていく中で、「変わらないもの」に触れると安心する。

その子からの手紙は、いつの間にか疲れていた自分にとっての安心できるものだったのだ。

変わらずにいてくれるもの、安心させてくれるものを求めてみるのも良いかもしれない。


最後に。
学校でも言ったけど、改めて。

温かくて安心の塊を贈ってくれた友人へ、

有難う。



ご清覧ありがとうございました。
自販機のコンポタでした🌽

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