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レッスン料の設定の仕方
4月から野に放たれる音大生のみなさんこんにちは
あと普段からあくせく働いてらっしゃる音楽家の皆さんもこんにちは
私たちは日本人なのでなかなかお金の話を他人に聞くことが難しいと思うのでここで垂れ流していきます
「レッスン料をいくらにするか」は、ただ教えたらお金がもらえますね、だけではなくその人や学校・団体の練習環境にも影響してきますので一緒に考えていきましょう。
1.相手のおサイフの大きさを考えよう
まず最初に考えるべきことは「私はいくらでやります(ほしいです)」ではなく、
相手のおサイフの大きさを考えることです。
例えば、年間の予算が10万円です。という人に「15万円でやります」と言っても予算オーバーなので今回はごめんなさいと機会を損失することになります。
めちゃくちゃ忙しい人ならいいと思いますが、駆け出しまたはスケジュール帳がアルバイトばかりの人は一旦ほしい金額のことは忘れましょう。
相手が個人であれば大人なのか子供なのかでもサイフの大きさは違いますし、学校へ伺う時も部費なのか学校の予算から出ているのか、行政も町でやっているのか市でやっているのか市の規模は?など、さまざまなおサイフが存在します。
相手のおサイフがどれくらいの規模なのか、ピンポイントでは判別できませんがだいたいこれくらいだろうという概算をするようにしましょう。
※私は一度「部費っぽいからちょっと安めにしておきますか〜」と思っていたら「PTA会費からなのですが、そんな安くていいのですか?」と目測を誤りましたが、ここで「もっとください」というのも格好がつかないので最初に提示した額でやったことがあります。
ここで、
相手ごとに金額を変えたら不公平ではないのか
という意見が生まれると思います。
例えばほとんどのピアノ教室で存在する
※例
大人10000円/月 子供7000円/月
のような子供の設定額が安い例です。
レッスン時間の長さも短いこともありますが、
・相手のおサイフの大きさへの配慮
・音楽に触れる人口を増やす(普及・教育)
という目的によって設定を変えていると見て取れます。
※例
大人10000円/月 音大受験対策12000円/月
音大受験のためのハイレベルな内容になるため、金額をさらに上がる例です。
これは管楽器打楽器でも同じような手法が使えます。
では、グループや学校・団体ではどのように分けることができますでしょうか?
まずは人数です。
5人にレッスンしてください。と、50人にレッスンしてくださいでは、内容や各々が受ける恩恵に差が出てしまいます。
次に目的です。
公立の中学校の吹奏楽部が「楽器を楽しむためにスキルアップしたいんです」と私立の高校が「入学者数を増やすために上位大会で入賞するなどの実績がほしい」では、私個人的には前者は非営利目的で後者は営利目的だと思ってます…笑
どこかホールやスペースを借りる時も営利目的の方が高いですよね。
相手ごとに値段の差が出るのは人数、目的に依存するところがあるので全てが単一の金額になることはないと思ってます。
しかし、振れ幅が多いのも良くないので平均値を設定して⚪︎⚪︎割!⚪︎⚪︎オプション!などで±して考えましょう。
そして、ここで1番大切なことは
相手のおサイフ以上の金額は絶対に出てこない
ということです。
欲張ってふっかけてしまうとおサイフが破滅しますので気をつけましょう。☠️
2.金額を設定しよう
ひとつ目の項目が長くなってしまいましたが、やっと金額話や決めましょう。
1番安全な方法は
まず相手に聞く
ことです。
ひとつ目の項目で話したような想像することも大切ですが相手の口から出したら1発です。
そこからちょっと想像していた金額より安いと思ったら「あとほんのちょっと…」や思ったより高い場合は「もう少し安くていいですよ/その分回数増やす+αのオプションをつけます」など操作すると良いでしょう。
安くするのとオプション付けるのは好印象になるのでおすすめです。
こちらから提示した場合も、理由をつけて相手の希望する金額に近づけたりしてください。
少し前でも言及しましたが、「回数」も大切な要因です。
リピートが予想される場合は相手は「x回お願いしたい(x=1以上)」があります。
例えば10万円予算があった場合に、10万円/1回なのか2万円/5回なのかを想像しましょう。
もちろん時間的にも一回で全額もらえる方が良いですが、相手の満足ラインを越えるのが何回以上かを考えましょう。
理想は相手の満足ライン達成+1回が黄金比であり最強の方程式です。
相手が満足するまでレベルを上げたりなどして「せっかくなので本番前にもう一回行きますよ」と言ったら相手も泣いて喜ぶことでしょう。
これは余談になりますが、サブスクリプションするのもありだと思います。
※サブスクリプション
NetflixやApple Musicなど定額で見放題聴き放題なやつ
10000円/月で、月x回以上空いてる日に行きます。にすると仕事が入りずらい曜日も稼働することができます。
仕事が入りずらい曜日はちょっとくらい安くてもいいんです!
3.値上げを交渉するタイミング
私たちは選手ですから値上げ交渉もしていきましょう。
まずやってはいけないのが
理由が何も無いのに値上げを提案するのはやめましょう
月々使っているものの値段や税金が何の理由もなしに突然上がると怒りますよね?
値上げを交渉する時は野球選手の契約更新のように理由を持っていきましょう。
特に「人数が増えて部費の収入が上がった」ときは、結局見る人数も増えるので値上げの理由としては筋が通っています。
あとは何か賞を取った後なども、充分理由に当たります。
4.相手にどう思われるか
私も常々感じていることですが、お金に対してどのように接しているかは実は他人からどう思われるかに直結します。
常に報酬が少ない愚痴をこぼしている人は一緒に働いた時にもお金のことで揉めそうと思いますし、稼いでいる額を常に自慢してくる人はお金にしかものさしがないんだなと感じてしまいます。
クリーンなイメージな人はまずお金で揉めることはないので目指してみてください。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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