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参議院議員 永江孝子さんとお会いしました!

はじめに
6月5日14時から、参議院議員の永江孝子さんと永江さんの事務所において面会させていただくことができました。プロジェクトとして初めての面会となりました。遅くなりましたが、面会の様子をまとめました。

面会の概要
日時:2021年6月5日14:00~15:30
場所:ながえ孝子事務所(愛媛県松山市)
面会者:小林美晴・内山洸士郎
ルポ作成者:岡本偉吹

1. 外交政策・安全保障政策において大切にされている理念などがあれば教えてください。

敵を作らないこと。外交はそのためのものであり、役割を持つ。しかし、国同士で国益をめぐり対立することがあり、Win-Winの関係を築いていかなければならない。

2. 永江さん個人は、核兵器廃絶を目指すべきだと思われますか。理由も合わせてお聞きしたいです。

核兵器廃絶を目指すべきだ。被害がとても大きい上に、大量破壊兵器(生物兵器、化学兵器、核兵器)で核兵器のみが使用しないという枠組みができていない。よって、世界の国々が使わない方向で手を結ぶべきだ。さらに(ご自身の放送局時代のご経験から)核兵器の被害は世代を超えて残るものであるから使用しないようにすることは大事だ。

3. 永江さんは核兵器禁止条約に賛同されていますが、その理由は何ですか。
賛同するにあたり、動機などがありましたら併せてお聞きしたいです。

日本は唯一の戦争被爆国で、数十万人を超える方々が犠牲になった。「悲しい」出来事だが、「悲しい」だけでは終わらせないで、後の世を生きる私たちは核兵器廃絶に関してよりよい世を作っていかなければならない。核兵器を使わない動きを日本がリードするべきで、核兵器禁止条約に日本が批准しないことを残念に思う。議員として、政府を動かせるように頑張りたい。

4. 永江さんは、日本が核兵器禁止条約に署名・批准すべきだと思われますか。理由を合わせてお聞きしたいです。

日本が署名・批准しないことは残念。同世代の親などのヒバクシャの話を聞いてきて、日本が核兵器廃絶を呼びかけることには力があると考える。遺伝という形で、世代を超えて被害が残る。日本が核兵器廃絶において果たす役割は大きく、それを果たすべきだ。

5. どのような条件の下であれば日本政府は核兵器禁止条約に入ることができるとお考えですか?

アメリカ・オバマ政権時のアメリカの核兵器「先制不使用宣言」を止めた国が日本だ。日本が今までの「核抑止力」理論が崩れることを恐れている。アメリカが核兵器廃絶を進めることは重要で、アメリカの世論が影響する。核兵器廃絶に向けてアメリカの世論を動かすために手を組むことは状況を変えることになるかもしれない。
日本の意思決定にアメリカの意向が関わる。例えば、日米安保の地位協定で、米軍の飛行機にいまだに日本の航空法が適用されず、低空飛行を繰り返している。また、米軍兵に対して完全な警察権が及ばないことも挙げられる。第二次世界大戦敗戦国は以上のような不平等な枠組みがあったが、ドイツ、イタリアは長い時間をかけて変えてきたが、日本はこれの是正に取り組んでこなかった。よって、東アジアで平和外交に対して主導的な役割を果たすことができない、核兵器廃絶は非常に根深い問題である。
不平等な枠組みの是正に取り組めなかったのは、日本独自の権力構造から、戦後の一党独裁から抜け出せないことが挙げられる。二大政党制として国民が交代可能な「選択肢」となるものを与えられなければならない。

6. 締約国会議のオブザーバー参加について

推していくべきだ。昨年の「検察庁法改正案」の際にも、意見を広めやすいSNSを中心に多くの声が上がった。同様に日本政府の締約国会議のオブザーバー参加についても、SNSで広めることは、日本政府に何かしらのアクションを起こさせるか、想いを持つだろう。声を挙げ続けて、大きくしていくことはその面でも大事だ。

面会を終えての感想

小林:永江さんとの面会では私たちからの質問に加えて核兵器問題に派生した様々なトピックについて永江さんのお考えを聞くことができ、国際関係学を学ぶ身として勉強になる部分が多々ありました。お話の中で米軍基地問題や日米地位協定など日米関係についてお聞きする中でその関係性を見直すことが核兵器問題においていかに重要かを改めて感じました。永江さんがおっしゃっていた「原爆を悲しいで終わらせない」ために私達も若い世代としてすべきことをこれからも全力で取り組んでいきたいと思いました。ありがとうございました。

内山:プロジェクトにとっても、私自身にとっても初めての国会議員の方との面会でしたが、私たちの質問の1つ1つに丁寧に答えてくださり、有意義な面会になったと感じるとともに、永江さんに感謝の気持ちでいっぱいです。「抑止力は際限がない」との言葉が印象に残っています。面会の中で、核兵器問題そのものではない話題に話が広がることがありましたが、直接は繋がっていないように思えるものも、どこかで関連しているのだということを学ばせていただいたと感じています。今後も、国会議員の方々のお考えをお聞きしていけたらと思っています。

今後について

7月4日(日)に行われた、白石洋一さん・山本順三さんとの面会の様子は
後日投稿しますので、楽しみにしておいてくださいね!
塩崎恭久さん・村上誠一郎さんのお二方には、現在面会をお願いしているところです。今後のプロジェクトの活動にぜひご期待ください!

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