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asahimomo
病人デート
今日は朝から発熱モードの私。
喉も激痛で唾を飲み込むのも一苦労、
朝、どうしてもコーヒーが飲みたくなって、痛いだろうなと思いながらも、
恐る恐る飲んだ瞬間この世の終わりを見た。
そんな体調絶不調のなか、
同じく絶不調の彼が会いにきてくれた。
今日はもともと会う約束をしていた日。
お互い同じ病人同士だから、何の問題もないよねということで、会わないという選択肢はなかった。
朝、ベッドから起き上がれないほどしんどかったのに、彼がもうすぐ来るとなると、みるみる体が軽くなっていく。
化粧をし、部屋を片付け、服を着替え、
喉が痛い以外はしんどさも何も感じなくなった。さっき飲んだロキソニンが効いているのかもしれないが、
やっぱりわたしにとっての1番の薬は彼だ。
一緒に食べるお昼ご飯と、私が一人の時に食べれそうなものや飲み物を買って、
自分も体調が悪いのに、一時間もかけて会いに来てくれたことに感謝。
いつも通り、二人で幸せな時間を過ごし、バイバイの時間がやってきた。
準備をし、玄関を出ようとした瞬間、
私と彼は顔を見合わせた。
「しんどくなってきた」
「私も」
さっきまで、自分たちが病人だということを完全に忘れていた私たち。
すごく元気にいつもと変わらない時間を送っていたのだが、
二人揃ってまたしんどさが蘇ってきた。
言うまでもなく、
彼が帰った後の私は、
また喉の痛みと頭痛で、布団に倒れ込んだ。
ロキソニンより彼の方がよく効く。