真夏の暑さでおとなしくしていた蚊が、秋になり少し遅れて動き出してる気がする。

 O型は体質的に刺されやすいらしいけど、俺ほど蚊に刺されている人はO型でもそうそういない気がする。毎年夏に訪れる地獄がこれから始まると思うと涙が出てくる。

 昨日寝ていたら脚の付け根くらいのところを四か所刺された。しかもその晴れ具合が尋常じゃない。乳首のような単なる点ではなく、脚に赤いヒルが四匹ひっついているような感じ。この一晩の間に何があったのか、想像することすらできない。

 程度の差はあれど、蚊に毎年こんな思いをさせられているのは俺だけではないだろう。大切な血を人から奪い、かゆ~い腫れ痕を残してさらばするのが彼らの仕事。しかもアフリカ等の地域ではマラリアやフィラリアといった病原虫を媒介し、動物の中では年間あたり最も多くの人間を殺しているという。一方で蚊が生態系に与える良い影響など聞いたことがない。あの種族の存在は百害あって一利ない。

 俺はほかの動物に対しては寛大な心と思いやりの精神で接している。昔、野菜になめくじを発見したとき、親に「塩をかけたらしおれるよ」と言われたがかわいそうで外に逃がしてやったことがあった(生態系に悪影響を及ぼす可能性があるから本当はむやみに逃がしたりしないほうがいいらしい)。そんなあたくすでも、蚊という名の悪魔だけは絶対に許せない。目の前に現れたら手で叩いて潰すなどといった殲滅活動に日々励んでいる。しかし、周りの誰よりも蚊に刺されている俺は殲滅活動で埋め合わせられないほど種の繁栄に貢献してしまっている。蚊とは切っても切り離せない生活をしている俺は刺されるたびに、腫れた部位のかゆみだけでなく悪魔の所業に加担していることへの歯がゆさも感じている…ナンチャテ(;^ω^)

 こうやって適当なことを書き連ねているうちも太ももがずっとかゆい。あー、ムヒのお風呂に浸かりたい。

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