或るアホウの一生
まっすぐ歩くのは、
簡単なようで、
とても難しい。
(中略)
また明日将棋を指すために生きれば良い。
全4巻。心臓に突き刺さる台詞ばかりの漫画です。
私はすごく好きな作品ですが、どういう点が面白いか?という事を一言で表しづらく、人に勧めづらい作品でもあります。
私の場合、人生の半分以上バレエを続けていて、今ではバレエ無しの生活は考えられない程です。仕事をして給料を貰わないと人間らしい生活はできませんが、バレエをやることは自己実現であり、生きることです。
すごく好きなこと
兎に角好きで続けてること
続けてるけど好きかどうか判らないこと
目的や目指す所を見失っていること
思い通りに行かないこと
不安だけどやらなきゃいけないこと
辛いけど楽しいこと
すべて、バレエのことです。
バレエでも将棋でも何でも、真剣に取り組んでいることがある人ほど、この作品を読むと心臓を鷲掴みにされてぐちゃぐちゃになるのでは?と思います。
刺さる場面が多すぎてその都度手が止まるので、全くスラスラ読めない作品です。
が、はっきり言ってキモチイイです。なので何回も読み返してしまいます。
トウテムポール先生のユーモアセンスも私にとって丁度良く、途中ちょいちょい挟まっているのが助かります。
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