言霊(ことだま)ってなに?
先日こんなポストをしました。
芽ねぎオジがまた意味わかんないこと言ってる…
こう思った人も多いはずです。
「なんでこんなことポストしたんだろう」って、僕も毎回思ってます。(でもポストしちゃう。)
突然ですが、よくいただく質問ランキングを発表します。
1位 ヒーリングって何?
2位 言霊って何?
3位 施術って効果あるの?
だいぶ雑ですが、本当にこの3つの質問が多いです。このランキングを見ると、皆さんが僕のことをこのように思っていることがよく分かります。
「ヒーリング言霊施術効果謳いおじさん」
今回は言霊(ことだま/ことたま)の「いち解釈」について、僕なりの見方で、出来る限りわかりやすく、簡潔に説明します。
なんと無料ですので、この記事に「良いね」を押さないと、勝手に遠隔ヒーリングを送りつけて肩こりなどを治療します。
引用で感想をいただけるとあなたの金運を上昇させます。
くれぐれもよろしくお願いいたします。
ポストの答え合わせだけしたい人は、目次から②音声としての言霊まで飛んでください。
言霊ってなに?
聖書には「まず初めに言葉ありき」とありますし、日本は「言霊の幸ふ(さきわう)国」といわれています。
「良い言葉を使えば良い結果に繋がり、悪い言葉を使えば悪い結果に繋がる」なんていう言葉を聞いたことがあるでしょう。
まぁ「言霊って大事なんだね」ということなんですが、さすがにこの辺りを疑う人はいないと思います。
僕は言霊というものに向き合うとき、ざっくり2つに分けて考えます。
①意味としての言霊
②音声としての言霊
それぞれ解説していきますね。
①意味としての言霊
例えば「ありがとう」という言葉。
漢字で書くと「有難う」です。つまり「有ることが難しいこと」で、「滅多にないこと」なんです。
「ありがとう」とは、「あなたがいてくれなければ、こんな良いことは起きなかったよ」と相手に伝えることなのです。
もちろん自分に言ってあげてもいいですよね。「いつも頑張ってくれなかったら、こんな良いことは起きなかったよ」って。
意味としての言霊に関連して、こんなポストもしていました。
祝うも呪うも、元々は同じような意味で、「呪」という言葉に悪い意味はなかったんですよ。
どちらも「物事に意味や変化を与える」という意味で使われていました。
呪い(まじない)という読ませ方が残っていたり、神呪(じんじゅ)とは祝詞のことです。
「はらひたまひ、きよめたまへ」
祝詞のこの一節は、神様に意味と変化を与えてもらうための、呪い文(まじないぶん)というわけです。
「ありがとう」も、「なかなかない結果を得られた」のですから、意味と変化が与えられていますよね。
深淵すぎるのでここまでにしますが、一つだけ覚えておいてください。
言霊とは呪術そのものです
呪術とは「意味と変化」を与えることです
アカウントのコンセプトとして使って、ぜひ流行らせてください。
誰に伝えるのか?
面と向かって伝えるのか?
そもそも伝えるのか、念を込めるだけなのか?
…など、様々な切り口から言霊を解釈して、実践に落とし込んでいく。催眠などの心理的アプローチとの関わりもとても深いです。
ヒーリングに興味がある人にとっては、言霊は本当に面白い分野だと思います。というか必修科目です。
とても語り尽くせませんので、またの機会に。
②音声としての言霊
音声としての言霊は、音声学の分野になります。今回のメインテーマになるので、難しいことはできるだけ抜きで見ていきましょう。
あいうえお、といえば日本語の母音ですよね。
声に出してみてください。
あいうえお
結論。
「い」って、とても聞き取りづらいんです。だから無意識にストレスを置いて強く発声しています。
「い」の認識率やフリケンシー(最頻周波数)については、研究結果があります。
要は、特定のフィルターをかけた時でも「ちゃんと母音を聞き分けられるか」の実験なんですが、「い」だけフィルターなしの素の状態でも聞き取りづらい、という実験結果です。
日本語は「子音+母音」でできているので、い列である「い、き、し、ち、に、ひ、み、り」は、同じように無意識に強くなりがちな音声です。
※特定の子音(hなど)と繋がると聞きやすくなってソフトになる例外がありますが、省きます。
ポストの答え合わせをしていきましょう。
返信にたくさん「い」のつく単語をいただいているので、いくつか紹介しますね。
それでは、「い」の母音ではじまる会話とは、どんなものでしょうか?
いくつか挙げてみます。
気になる
理論的には
君はさぁ
理由は?
依存してるから
必要なのは
生きるのって
奇跡的に
いや、でも
気合いで
他にもたくさんあると思いますが、声に出すとわかると思うんですが、ちょっと強いストレスを置くと思います。
つまり、会話のはじまりに「い」の母音が多い人は「とにかく伝えること」を強調していて、何らかの焦りや心理的ストレスを感じている可能性が高いんです。
日常で「この人余裕ないな」と感じる人がいたら、言葉に耳を傾けてみてください。
その人の言葉の始まりには「い」の母音が多くて、唐突で、一方的で、ぶっきらぼうで、無機質で、どこか説明的だと、必ず感じるはずです。
でも悪いことばかりでもありません。人に指示をしたり、毅然と意見を伝える場合は、あえて「い」の母音を多くしてやればいい。
ポストの答え合わせは逆ということです。会話の始まりの「い」の母音を減らせば良いんです。
上の会話のはじまりの例を、ちょっと工夫してみました。
わぁ、気になる
これは理論的には
えーと、君はさぁ
その理由は?
それは依存してるから
この場合に必要なのは
難しいよね、生きるのって
本当に奇跡的に
そうかも…いや、でも
ここは気合いで
文字で見比べるだけでも「ケン」が取れているのが分かると思います。声に出すともっと分かりやすいです。
「い」の母音で会話をはじめないことで、優しくて、ゆったりと落ち着いていて、余裕がある印象を与えることができるんです。
これをヒーリング効果と言わずして、何といいましょうか。僕がとても大事にしている考え方のひとつです。
③「い」の力学
「あいうえお」は、実は古くは「あおうえい」だったんです。
ストレスのかかる「い」をどこに配置するか。
細かいですが、バカにならない力学的な違いを生んでいるんです。
「い」は、音声エネルギー的には停止なんです。文字でいえば「句読点とかピリオド」をイメージしてください。
※「いー」などの長音は例外です。
そう考えると、「あい。うえお」っていうのは、2番目にクライマックスが置かれていて、力学的にかなり不自然なんです。
反対に「あおうえい。」は、最後でピタッと停止するイメージで、とても自然。
じゃあ「あい。うえお」のメリットないじゃんと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
僕はこんな時に役立つんじゃないかと考えています。
大変かもしれないけれど、国民(社員)の皆が一丸となって、我が国(我が社)を押し上げよう。「気合」で行こう。
昭和の「モーレツ社員」をイメージするとわかりやすいでしょう。「あ」で準備、「い」で全力!
筋トレでは負荷に耐えて停止しているとき、歯を食いしばりますよね。これも「い」の力なんです。
重力に逆らって耐えてこそ、大きな成果が得られるというマッチョ思想には、「あいうえお」は馴染みやすいんですね。
しかし、時代背景も変わり、モーレツ社員のような働き方は、いまや「社畜」などと呼ばれるようになってきました。
リゲイン(エナジードリンク)のキャッチコピーではないですが、「二十四時間戦えますか」どころか、「その仕事、1ヵ月続けられますか」くらいの世の中になっちゃった。
特定の組織に所属しない人も多くなり、「風の時代」とも呼ばれていますよね。
いまや、いきなり重力に逆らうようなやり方は馴染まないどころか、人を追い詰めることにもなってしまう。
だから、「い」の使い手である経営者など組織のトップは、工夫しないと人がついてこない。インセンティブだなんだって謳うだけでは、人が離れていくんです。
「副業」も同じです。がむしゃらにインプットを続けていても、いつまでたっても収益が出ません。目的は岩を動かすこと(収益を出すこと)なので、まずは低い位置から(今できることで)岩を転がして、小さな収益を得る。
これを繰り返していくうちに、岩はどんどん大きくなる。インプットが必要な場合は、マッチョ期間をできるだけ短くして取り組めば、「高さ」も少しずつ上がっていく。
これを続けていくことが副業なんです。筋トレも同じですよね。
副業も筋トレも、あなた自身が「い」の使い手、つまり自分自身を律するリーダーになる必要があります。
よかったら過去のポストも参考にしてみてください。
「気合」と「合気」
「気合」
気合(Kiai)とは、まさに重力に逆らって岩を押し上げていくことです。やる気がなくても、エネルギー不足でも、腹の底から力を絞り出すことで、限界を超えていく。
理不尽に耐える精神とか、超えた先の達成感とか、ベネフィットはそれなりにありますが、人によって限界値が違って平均的なデータが取れません。「気合一辺倒」はただの根性論で、非合理的だということです。
スタートアップの会社がワーカーズ・ハイを演出して「ハードワークでしか人間成長しない」とか言って20時間働いている姿を見せることで、「い」の信奉者を上手に集めているのを、どこかで必ず見たことがあるはずです。
爽快感や達成感を得ると、脳内ではβエンドルフィンが分泌されますが、これは別名「脳内モルヒネ(麻薬)」と呼ばれています。
「い」の信奉者が、ワーカホリック(仕事中毒)気質を持っていることは、想像に容易いでしょう。
こういう人たちが燃え尽きないためには、自ら働く姿を記録して、いつでも見返せる状態にしておくと良いと言われています。
自分がタスクを達成する姿を客観視することでも、βエンドルフィンが分泌されるからです。
「い」の使い手たちは、まさにあの手この手で工夫をしているわけです。
工夫を考えるときに役立つのは、「合気(あいき)」の考え方です。
「合気」
合気(Aiki)とは、気合とは真逆の性質をもった考え方です。合気道がいい例ですね。相手の力を和合(わごう)することで、逆らわずに利用する武道です。
自然の「気」に合わせるので、不自然、無理、無駄、というものがありません。あるものを最大限利用するという考え方ですので、限界や比較、競争を論じる余地がないんです。
今できることで成果を出すためには?
このように考えることで「合気」を活かすことができます。具体的には「この教材買わなくても良くない?」「人と同じやり方じゃなくても良くない?」ということです。これは、脱洗脳の基本でもあります。
「い」の使い手たちの最大の工夫とはおそらく、「疑問を持たせること」です。抑圧と解放、緊張と緩和。気合一辺倒で潰れるのは分かり切っているので、うまくガス抜きに誘導している。
実際に、いま自分がどのような作業をしていて、どこに無駄があって、これはやらなくても機能する…などを考えるときに、合気のコンセプトはとても役に立ちます。
気合と合気、「どちらから始めるべきか」は人によるとしか言えませんが、副業のくだりでお伝えした通り、合理的なのは間違いなく合気です。
僕は気合派かもしれません。無駄なことも不自然なことも、まずは一回体験してみないと分からないんだと思います。そういう人も多いはず。
しかし、気合の過程で「これはいらないな」ということがどんどん分かってくるのであれば、気合から始める価値も大いにあると思います。
以上です。
「い」の音のまとめ
・「い」の母音はストレスフル
・「い」の母音で会話が始まるとストレスフル
・会話の始めに「い」の母音がないと落ち着く
・「い」は停止のエネルギーを持っている
・「気合(Kiai)」は自然摂理に逆らう力
・一時的には力を発揮できるが使い方が大切
・「合気(Aiki)」は自然摂理に和合する力
・無理や無駄を省き、いまあるものを利用する
・「い」の使い手は工夫をする
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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