子ども・若者の力を借りて遊びで地域の大人をつなごう
プレーパーク関係の座談会とか研修に参加するとよく「地域の方の理解」を得るための方法というのが話題になっています。
ありがたいことに、こどもまちづくりプロジェクトをやっている私の住んでいる地域ではたくさんの人に応援していただいて、活動を続けているわけですが、ここに至るまでには長い時間がかかりました。
こどもまちづくりプロジェクトは
主催:こどもまちづくりプロジェクト実行委員会
協力:地域にある大学、地域の自治会、地区社協がやってる地域のサロン、地域活動団体、地域にある企業、プレーパーク
後援:市、市教育委員会、市社協、市P連、市子連、公園管理委託業者
というなかなかに強力な布陣で実施しています。
これが実現している過程として
①公募事業に応募して始まった
というのがまずありました。
これについては各自治体でいろいろ制度があると思うので、探してみて欲しいです。
そして、これはたまたまこうだっただけで、別にこんなに大きく始める必要はない、というのも先に言わせてください。
このプロジェクトに関しては、公募事業として始まることが決まったわけですが、問題はその後で、実はその始まりの時点で(私の印象では)ひと悶着ありました。
自治会の皆さん、地区社協の活動に関わる皆さんがとっても怒っていた。
なぜか?
このイベントをこの地域のこの公園でこの日にやる、ということを市の広報誌で地域に住んでいる人たちが初めて知ることになったからです。
始める段取りだけ、公募事業を使ったり、立派にできても始められない、地域の方に受け入れられないことが現実問題としてあります。
皆さんが何かやりたい、始めたいと思っている地域には、もともと住んでいる人たちが皆さん以外にもたくさんいます。
皆さんがいいと思ってやることについて、不安に思ったり、必要を感じていない人もいます。
まちにはいろんな人が住んでいて、いろんな考えの人がいて、仲良くしたい人もいれば、そうじゃない人もいて、それも時と場合による。
それでもそこで、みんな生活していて、まちは動いています。
それが、まちです。
大きく始まったことで、いろいろありましたが、なんだかんだと続けてきたことで、ようやくその大きさが負担だけでなく、心強い力になってきました。
自分の力の範囲を超える規模の大きさのことを動かすというのは、なかなかにしんどいし、そりゃ市民活動とか自治会役員とかやりたくなくなるよね、というのが正直なところです。
大人と大人が理由もなく知り合うって実はなかなかハードルが高い。
大人にはそれぞれが生きてきたそれまでの時間があって、考えもあって、大人と大人がつながるには大義名分や立場が必要だったりします。
そんな大人たちの気持ちをひとつにしてくれるのが「子どもたち」や「若者たち」だったりします。
大人と子どもたち、若者たちが一緒に過ごす時、「遊び」は最高のつなぎになります。
子どもたち、若者たちの力を借りて、遊びの力でまちに住む人たちをつなぐ。
みんなができることを負担のない範囲で持ち寄って、動かしていけるように。
自分のやりたいことを自分が代表してやれる、誰もが「やってみたい!」を言えて、それを「いいじゃん!やってみようよ」と言えるまちに。
それが私たちがやっているこどもまちづくりプロジェクトです。
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