M-1 グランプリ 2024 感想
いやいやいや…やばいことになりましたね…
いやまじで…
めちゃくちゃ、もうめちゃくちゃに盛り上がりましたね。
ただ、最終決戦に近づけば近づくほどなぜだか冷静になっていく自分もいて。
多分、これが会場とお茶の間の差なのかなと。
多分自分が会場に居たら叫びまくってるとおもうんだけど。
なんだか、今年は熱に浮かされてるテレビの向こう側を、
少し離れたところから見ているような感じで。
なぜだろう?という疑問はすでに解決しているので、
この感想と共に残せたらなと思います。
①令和ロマン
いやいやいや…うそだろおい…!!!!!
でも、日本中が熱狂したよね。
え、私、サッカー日本代表戦観てたっけ?
ってくらいの、お客さんの熱狂、いや絶叫。
M-1反省会でエースくんが言ってたけど
『フゥーーーーーーーーー!!!!!!』とか言ってたらしいですね、観客が。笑
いやでも言うわな。
あんな奇跡目の当たりにしたら。
そして、相変わらずそつのない、完璧なネタを
余裕しゃくしゃくでマァ!!
M-1の解釈本を書かれているだけあって(恥ずかしながら今回初めて知ったので、ぜひとも読んでみたいと思う)
完全なるM1の、M1王者による、M1のためのネタ、って感じでした。
テーマはありきたりながらも、全世代に伝わるテーマであり、
序盤で笑かすのはもちろんのこと、あるあるも詰め込む、展開もある、右肩上がりに盛り上がる、オチも完璧。
っかぁーーーーーーー!!!!
なんて優等生な漫才なんだよ!!
いや、優等生じゃないな、なんだろ、もう欠点が見当たらない。
あれを初っ端から見せられたのまじキツいと思う。
Xでも言ったけど、今回は実質2番目がトップバッターというか、1番きちーだろという。笑
しかし、神様はまだイタズラを止めなかった…!!!!
②ヤーレンズ
おいおいおいおいおい!!!!!!
というね。笑
なんなんだこれは。
いや、なんなんだこれは!!!!笑
こればっかりはヤラセを疑ってしまったほど、出来すぎた展開に
冷静にネタを観られるテンションじゃ全くなかったんですが、
ま、とりあえず書いていきます。
これはね〜。
そこまで跳ねなかった理由は色々あると思うんですが、
お客さんがもう、私が前述したように冷静に聞けるテンションじゃなくなってた、
っていうのもあると思うんですよね〜。
なんちゅーか、なんだかぽわぽわした状態で楢原さんの高速ボケ一個一個が受け止めきれないというか…。笑
だから、ここでもっと分かりやすい漫才(それこそバッテリィズとか)が来てたらもっと違ったかなぁと。
あとは、やっぱり型がある漫才の弱点というか、
いわゆる『笑い飯現象』が起こった、って感じでしたね。
正確に言うと、『奈良民族博物館現象』というか。笑
初見の時にドカンとウケすぎる&型が一緒となると、
どうしても初見の時の面白さと比較されてしまうんですよね。
こうなってくると地獄で、戦う相手は他のコンビじゃなく過去の自分達ということになってくる。
こうなるとキツいです。
そうなってしまった笑い飯ははちゃめちゃに面白いにも関わらずトップを取るのに9年かかった。
後、ちょっと今回ボケにするワードが難しすぎたり、狭かったりしたのかなと。
石川啄木の一握の砂とか、石川さゆりも多分若い人ピンと来ない気がする。
前回のベンジャミンバトンといい、私は知性を感じるネタの方が好きなのですが、
やはりそれによって笑いの総数が減ってしまうってのはあるのかな〜と。。。
後で聞いたら『あぁ、そういうことか』となっても、
あの場所のあの速さのネタの最中にどれだけの人がリアルタイムで全ボケ理解できるのかと…。
ここが難しいところでもありますが…泣
それは次のコンビにも言えることで…泣
③真空ジェシカ
いや〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
まだ!!!!!まだ早い!!!!!!!
(順番がね)
↑リアルタイム時の私の声
いやいや、今年も、というか、今年こそまじでどちゃくそ面白かった!!!!!!!
真空ジェシカは初見から大好きで、笑い飯を初めて見た時から毎年笑い飯を楽しみにM-1観てたのと同じ感じになってるんですが、
毎年年を経るごとに川北さんが我々凡人に降りてきてくれてることがヒシヒシと伝わって来て
初見のネタで腹ちぎれるくらい笑えた私はそれがなんだかもどかしくもあったのですが、
今年のネタは今までで1番バランス取れてた気がして…!!
もともと鋭い鋭角のボケを平たくする作業はとても繊細な作業だと思うんです。
平たくし過ぎても川北さん特有の鋭さが減ってしまうし、
鋭くし過ぎると理解してもらいづらい。
その塩梅がもうバッチリすぎて完璧すぎて!!
セーラージュピターの本名であんなに笑い取れてたから、今回はいける!!と。
ボケもツッコミもめちゃくちゃ聞き取りやすくて、あんなに鋭角ボケのオンパレードなのに
ちゃんとめちゃくちゃ綺麗に伏線回収とかして、
まじでこれ以上のネタある??と。
川北さんの努力を想って私はネタ中に泣きそうになったよ。泣
いやまじでボケのパンチ力が半端なかった。
全部超重量級のパンチだった。
一瞬分かりにくいボケも、ガクのゆったりとしたツッコミで全部クリアにして笑いに変えられる。
(松ちゃんの言うこと聞かないであのままのツッコミで行ってくれて本当によかった!!)
なんというか、もう本当に完璧でした。
私の中ではこの時点で1位でした。
ただ、令和ロマンのしゃべくり漫才、ヤーレンズの高速漫才コント、
そして真空ジェシカの難解ボケ漫才と続いてしまって、
お客が多少疲れちゃってたのもあると思うんだよなぁ〜多分。泣
これも順番が違えばもっともっと点数いってたと思う。
もうちょっとゆったりした漫才の後であれば。
まぁ、順番だけは何をいっても変わらないので仕方ないですが。
ちなみに真空ジェシカ初見の私の感想はこちら
やべぇ、またすんごい長くなりそう。
つづきはこちら