本屋の片隅のミノムシ
落ち着かなかった。
全くもって、落ち着かなかった。
近未来的、都会的、な、ホテル?のお話。
いや、泊まれる本屋、と謳っているだけあって、ホテルではなかった。
まじで本屋の片隅に無理くり寝泊まりさせてもろた、って感じやった。
言っておくが、カプセルホテル自体はきらいじゃないのだ。
むしろ好き。
一人でテーブルとイスなんていらんし、物置に寝てるみたいでわくわくするし。
けど。
けどよ。
まずスタッフが友達みたい。(あんなオシャンティーな友達おったことないけど)
「どっから来たん?」「毛布、いる?」みたいな気楽さ。(一応敬語は敬語だったが)
それが こんせぷと なんかもしれんね。
こんせぷと って、便利やね。
んで、宿泊者は一部を除いてみんなそれなりに気ぃ使って
開けたら閉める、とか、できるだけ静かにする、を守ってるのに
スタッフ―!が、率先して閉めない、でかい足音でやってきて、これみよがしに作業してずかずか帰っていく。
朝食付きにしていたので、カウンターに行くと
「あ、そっからフードとドリンク選んどいて~」みたいな。
あ、説明ございませんのんですね、さいですか。
メニューも日本語のくせして何書いてあるかわからん。
一体これが何味なのか、まったくもってわからんちん。
んで頼んだら頼んだで、「あ、すんません、これホットなかったっす」
「あ、んじゃブラックで」「あ、コーヒーはアメリケーノしかないっす」
うーん、そっかぁ… じゃぁー…
って、アメリケーノをブラックでくれよ!!!!!!!!!!!
言ってません。言ってませんけどね。
おばちゃん、やさしく「じゃぁアメリケーノで^^」って言いましたけどね!
そいで、なんだかわからない皿になんだかわからないものがかかってる
なんだかわからないものを食べながら思った。
これ・・・この感じ・・・・
わたし、初めてじゃないぞ・・・
なんだ・・・どっかで・・・・
あ!!!!!!!
外国だ!
外国に行った時の感じだ!
店員が総じてやる気なくて、友達みたいにフランクで、めちゃくちゃ投げやりな感じで接客してきて、
なんだかわからないメニューからなんだかわからないものを選び
なんだかわからないものを食べる。
そして、終始落ち着かない。
え・・・・・。
私が田舎に引きこもってる間に、日本ってこんなところまで来てんの?
やっべーーーーーー、まじ、暮らしていけねぇーーーーー。
都会、やっべーーーーーーー。
わたし、おりんぴっくが恐ろしい。
安部ちゃん、めっちゃ背伸びしちゃうんじゃないかって、こわい。
日本って、まだまだ、もっとダサくていんじゃね?
そのダサさが、日本の美っていわれるやつなんじゃね?
無理して欧米マネしても、無理して背伸びしてる一番ダサいやつになんないか?
現に、ここに集ってる人たちさ、落ち着けてる?
ねぇ、隣の細身ブラック&ホワイトなまるで少年のような女子よ。
ねぇ、前のカウンターでバナナの皮むいて食べようとしている無印に居そうなおじさんよ。
早く帰って、家のこたつでぬくぬくしたいよーーーうぉんうぉん!
って、思ってない?
わたしは思ってます。