2023/11/3 ゴジ泣き
ゴジ泣き
ゴジラ-1.0を見てきた。国産実写ゴジラは2016年のシンゴジから実に7年ぶりだけど、その間にアニゴジやSPやモンスターバース等があったのであまり寂しさを感じなかったですね(FW~ギャレゴジまでの長期休止を経験したやつらだ。面構えが違う)。以下ネタバレ感想です!!!
今作は山崎貴が監督を務めるということで、公開前から「ドラクエとかスタンドバイミードラえもんの山崎貴だったらどうしよ〜」と散々言われていたし僕も心配だったけれど、全くの杞憂だった。シン・ゴジラが東日本大震災を経験した日本で改めて災害に見舞われとどうなるのかというシミュレーションを描いたとすると、今作はゴジラを通して「反戦」を巧みに映し出していた。山崎監督特有(?)のくどい演技・演出やこってりとした台詞回しは随所にあるものの、ここ最近の怪獣映画でも屈指の出来。白組が手掛けるVFXはかなりのクオリティだし、最初の熱線の描写とか鳥肌モノ。少なく見積もってもゴジラ(1954)、ゴジラvsキングギドラ、GMK、シン・ゴジラ、ギャレゴジ、KOM、vsコングのオマージュがあって大歓喜であった。
ラストシーンにおける浜辺美波(今更だけど浜辺美波っていい名前すぎるな)の意味深アザはシンゴジの不穏なラストを彷彿させるし、海底に沈むゴジラの肉体再生はまんまGMKのラストだった。もちろん「ゴジラは死なない」というラストはファンにとっても嬉しいし、山崎監督自身もゴジラ好き故にああいう描写を入れたのだろうけど、同時に「簡単に死なせるわけにはいかないよな…」という重圧もあったのかと邪推した。
長らく「初見の人におすすめするゴジラ映画の最適解はどれだろう」と考えていたけど、今作がそうかも。気になる人はぜひ劇場で見てください。劇場で見ないとあんまり意味ない気もするし。