2024/12/6 家主の曲はいつでも君の味方なのにさ
家主の曲はいつでも君の味方なのにさ
魂のフレックス退社後、家主のライブに行ってきた。
こんだけ好き好き言ってるのにライブに行くのは初めてでおなじみの家主(台風でラブシャ行けなかったの未だに引きずってる)。対バンはまさかのピロウズ。いろんな意味でクラブチッタで見れるのはレアだ。観測してるだけでも3人以上のフォロワーさんがいたみたい。
ピロウズは音源よりギターがギラついていて、歌声がデカかった。バカみたいな感想だが、ロックってこうあるべきよな。自分が生まれるより前に結成した、50代も半ばのバンドがこんな感想を抱かせるような音楽をしているのがもう奇跡である。先日のリプレイスメンツでのサニーデイ・サービスでも同じようなことを感じた。どちらもシンプルにライブがうまいし。
家主も負けず劣らずライブバンドだった。ドラム以外の全員がボーカルを担当したり作詞作曲を行ったりという器用さがありながらも、田中ヤコブが9mmの滝みたいなタッピングしまくりギターでめちゃくちゃにしていく様はもはやエンタメの一種だった。のだけど、やっぱり『家主のテーマ』とか『オープンカー』のポップネスさは凄い。普遍すぎる。
今思えば田中ヤコブ氏と僕は共通点が多い。同じ沖縄出身で神奈川在住らしいし、年齢は近いしなんなら誕生日も近い。今日のMCで明かされたが、新卒で就職したときに川崎近辺に住んでいたというのまで同じ。あとパワハラを受けていたというのも()。
そのMCの中で、「パワハラ上司に苦しめられていたが、会社を辞めてこうしてバンドが出来ているので、嫌な奴がある種のトリガーになった。みんなの周りにいる嫌な奴も、みんなのことを変えてくれる存在かもしれない」という話があった。ここは不覚にも刺さったな。綺麗事の軽さでもなければ、辛辣な説教でもない、ただそこにあるクリティカルさ、みたいな。まさにジャケットに佇む石のようなMCだった。