2023/7/25 メタモルフォーゼの縁側

メタモルフォーゼの縁側

特に書くことがないので昨日観た映画の感想をざっくり書く。

アマプラで配信開始されたので、メタモルフォーゼの縁側を観ました。赤の他人同士である女子高生うららと老婦人雪がBL漫画を通じて友人になり、心通わせていく…というストーリー。各所で名作と聞いていたので気になってはいたが、二人が仲良くなるきっかけが「BL」ということで、同性愛に対するステレオタイプな偏見があってそれを解きほぐすような展開や、「男同士で恋愛することに意味を見出さなければ」的な説教臭いものが描かれていたら嫌だな…とかいろいろ危惧していたんだけど、杞憂だった。結論から言えば、今作におけるBLはマクガフィンに過ぎず、どんな創作物でも代替できるような物語で、そこが良かったように思う。宮本信子演じる雪はいわばとことん”好々婆”なんだけど、だからこそうらら(芦田愛菜)にとって救いになる点が多々あった。特に好きなシーンは、うららが作った同人誌を開封するところ。庭ではウグイスが、まさに創作者側への第一歩を進めるうららを祝福する福音かのように鳴き声を奏でる。そもそも「うらら」だし、ウグイスには「草紙などを綴じるときに用いる竹串」という意味合いもあるしで、必然的なこの演出に大興奮してしまった。とにかく名作なので皆さん見ましょう。

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