2024/10/7 Suchmos復活を祝え/リバー、流れないでよ

Suchmos復活を祝え

Suchmosが帰ってきたぞ!!

嬉しすぎる……。速攻でライブ申し込んだ。彼らがどれだけ凄いかと言うと、今チャートを賑わせている、シティポップ・ファンクをルーツとしたオシャレな音楽は全部彼らのせいです。そう断言できるほどの影響力があった。

リバー、流れないでよ

を観た。

映画館で観たかったのだけどいつの間にか上映終了していて、先日やっとサブスクに落ちてきたのでありがたく拝見。面白かった!これが好きな人は『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』も好きだと思う。

ループ・マルチバース系作品が劇場を席巻して久しいが、基本的にループするのは主人公あるいは関連する人物一人である作品が多いのに対して、『リバー』も『MONDAYS』も主人公および所属する組織が丸ごと全員タイムループするというのが特徴的。”トラウマの超克”とか”有り得た別の可能性へのまなざし”といった、ともすればマッチョなメッセージと結びつきやすいソロタイムリープ系作品と比べて、”他者との関係性”や”目の前の現実への向き合い”といった、かなり地に足ついたテーマを描き出している。

また、これも『MONDAYS』と共通する点なのだけど、同じ組織にいる全員でループするのが極めて”日本的”だと思った。同じ時間を全員でやり直すから、混乱する人々への説明とかチームとしての協調性とか、本来かなり煩わしいはずの問題解決に向けた形式的なプロセスが何度も求められるが、それらが体育会っぽすぎない、滑稽なノリ感で展開され、映画としての”快”に直結するのが良い。方向性は異なるが、シン・ゴジラの前半のような、真剣なくだらなさがあるし、「またこれかよ!」とブツクサ言いながら同じ階段を何回も駆け上がるのはさながらドリフのボケのような空気感があり、脳で笑わせられる感じがした。

「2分間だけループし続ける」というのも絶妙だ。一週間とか一か月前に戻るとなるとかなり自由度が増しそうなものだけども、2分ってちょうど何もできないもんね。カップラーメンすら作れない。ジョジョ7部のマンダム戦なんかもだけど、一見無敵でどうしようもない能力・事象に制約を課すことで面白さに寄与できるのが凄いね。あ~面白かった。

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