直美(研修医から直接美容形成外科医)になろうと思っているみなさんへ
手術には二種類ある。
「しなきゃ死ぬか不具合が残る手術」と
「しなくても死なない手術」である。
美容形成や機能外科などは後者にあたる。
外科医にとって実は後者の手術は結構なプレッシャーなんだが、高須幹弥先生の動画によると直接美容形成外科医になる人が最近増えているそうだ。
研修医を終了した時点で最速の場合26歳。
色々将来のことが気になるお年頃。
将来の安定のためには専門医ぐらいは取っておくべき。
なのに直接美容形成業界に飛び込む医師の数は年々増加している。
現状、約200人近くにのぼる。
彼らのなかにはいろんな医師がいる。
さっさとお金を稼いで医師を辞めるつもりの人や実家が他業種でいずれ継ぐから今のうちに好きなことをしておこう、という考えの医師を僕は止める気はない。
どうぞがっぽり稼いでくださいと思う。
それ以外の、将来的に美容形成業界でご飯を食べていくつもりの医師は、やはりなんらかの専門医を取っておくべきだろう。
潰しがきかないのだ。
やり方にもよるが、美容形成外科医にはかなりの胆力が求められる。
精神科にも通じるほどだ。
ストレスで美容形成から引退したいという医師もいる。
彼らは美容形成をやめたあとどうする?
他科の基礎トレーニングを受けていない、医師免許を持っているだけのほぼ一般人である。
医師免許があるだけでいい仕事っていうのもあるので、そちらに流れていくしかない。
美容クリニックが悪いとは一概に言わない。彼らはとうに成人した大人である。
結局決めるのは自分自身なのだ。
せめていろいろな世代のいろいろな科の先輩に話を聞くなどして、視野の広さを持って欲しい。
医師人生は長いのだ。
40年から60年。
あなたは専門医も無しで医師を続けるつもりですか?
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