大学生、大地に立つ 9
栄養は取れても
人間って、お腹が減るじゃないですか。もちろんこれは当たり前のことで、食欲は人間の三大欲求だし、人はエネルギーを摂取しないと死んでしまいます。だからご飯を食べる。いや、それは違くないか?と思うわけです。栄養を摂取したいだけならサプリメントで済ませられちゃう世の中ですから。それならばなぜ人はご飯を食べるのでしょうか。そりゃあ、幸せだからだと思いませんか?美味しいものを食べたら幸せだし、笑顔になりますよね。女の子がよく「太っちゃーう!」って言いながら甘いものを食べているじゃないですか。太っちゃうのを気にするなら食べなければいいのに、なぜ食べるかと言えば、それは食べたら幸せな気持ちになるからだと思うんですよ。
食事って、一見すればすごい無駄な行為と言いますか。例えば、僕はお菓子が大好きなのですが、日常的に食べていたら体を蝕んでいくのは明らかです。昔からの迷信で「コーラを飲むと骨が溶ける」と言いますし、我々が普段口にしているものって、栄養以外に沢山の体に悪いものが入っています。自炊をしていても完璧に栄養バランスが整った食事なんて作れるわけがなく。
SNSが世の中に普及して、お店に行くと「映え」を第一に考える人がいます。僕はどちらかというと映えを気にするタイプの人間でして、洒落た盛り付けのご飯とか、洒落た感じのケーキとか、そういうものにテンションが上がってしまいます。しかし、実際のところ「映え」って料理に必要ないじゃないですか。じゃあなんで僕達は見た目の綺麗な料理に惹かれるんでしょうか。見た目が良い方が幸福感が増すからではないでしょうか。以前、MORI YOSHIDA PARISのモンブランを食べた際、その美しさと味の良さに感動したのを鮮明に覚えています。写真も撮ったし、少しいい紅茶を贅沢に淹れてみたりしました。ケーキを食べている時間なんて10分かそこらだというのに、その10分間がものすごく幸せだったんですよ。それに、どうしてそんな綺麗なケーキを作るに至ったか、そこには必ず作った人のストーリーがあるはずなんですよね。そういうところに思いを馳せるのもまた一興なんですよ。
今まで食べ物にはあまり拘ってこなかったという方も、これを機に少し気を使ってみると、人生の新たな発見や、新たな幸せがあるかもしれません。皆様の毎日が少しでも「プレシャス」なものになることを、ささやかながら願っております。
最後に。
本日スタバに行った際のお飲み物。
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