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大学生、大地に立つ 8
同じだから
気付けば前回のエッセイ投稿から2ヶ月以上も間が空いておりました。元々、自分のペースで緩く書いていこうと思い始めた連載ですが、これでは連載ではなくなってしまうので反省しています。2ヶ月空いてしまった分、少しだけ投稿頻度を増やせたら良いかなと考えています。
僕は散歩が趣味で、いつも夜の遅い時間に歩いています。空を見上げると、月があります。僕は月が好きです。月はどんな人にでも平等に顔を見せます。幸せな時も、悲しい時も夜になれば空には月がいます。そして、同じ場所にいなくても日本中、世界中の人が同じ月を見ているんです。だから僕は、散歩に出た時はいつも月を見ます。月を見る時は色々なことを考えますが、先日綺麗な月だなぁと思ったら好きな人の顔が浮かんできました。夏目漱石が"I love you"を和訳する時に「月が綺麗ですね」と訳すように生徒に注意したという逸話があります。今までその意図と趣があまり理解できなかったのですが、それを実感して、少しだけわかった気がします。月が綺麗な時って、好きな人のことを考えてしまうんですよね。そして、この綺麗な月を見ていたら嬉しいなと思うわけです。
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